02導入ガイド

急速冷凍機の積載数と処理量天板・トレー規格からの試算

急速冷凍機に1回で入る個数は、天板・トレーの規格寸法と機種の段数、容器の外形寸法から幾何計算で試算できます。求めるのは1段の個数、1回の個数と重量、1時間あたりの回転数で、容器寸法に業界標準はないため自社の容器の実寸を当てはめます。計算で出るのは幾何上の最大値で、凍結時間と処理量の確定は実機テストです。

ラックインタイプの急速冷凍機と専用ラック

要点

  • 天板・トレー5規格の寸法と機種別の段数
  • 容器寸法から1段と1回の個数を出す計算式
  • 実測の投入例、詰め方の注意、実機テストでの確定

01

天板・トレーの5規格と外形の呼び寸法

急速冷凍機で使う受け皿の規格は、フランス天板(600×400mm)、1/1ホテルパン(530×325mm)、6取天板(530×380mm)、8取天板(430×340mm)、アルミトレー(800×550mm)の5種類です。この5規格の寸法があれば、容器を何個並べられるかを試算できます。

3Dフリーザー®のトレーインタイプ(テーブル・1ドア・2ドア)はフランス天板が標準で、ホテルパンはオプションです。ラックインタイプとパススルータイプはアルミトレー800×550mmが基本で、他の4規格の投入仕様はオプションです。

表の寸法は外形の呼び寸法です。縁の立ち上がりや反りの分だけ、実際に並べられる面はひと回り小さくなります。ホテルパンの530×325mmは上縁の呼び寸法のため、底面の内寸を実測して数えてください。

出典: 3Dフリーザー®各製品ページ。1/1ホテルパンの530×325mmはGastronorm規格(EN 631)の基本寸法として二次資料で確認した値です。

天板・トレーの規格

アルミトレー 800×550 mmフランス天板 600×400 mm1/1ホテルパン 530×325 mm6取 530×380 mm8取 430×340 mm800 mm550 mm

左下をそろえて同じ縮尺で重ねています。段数は機種の標準構成で、テーブル6段・1ドア8段・2ドア16段(フランス天板)、ラックイン標準20段(アルミトレー、ピッチ70mm)です。

02

機種別の標準トレーと段数(6〜20段)

1回に入る枚数は機種の段数で決まります。テーブルモデルは6段、1ドアモデルは8段、2ドアモデルは8段×2列の計16段で、いずれもフランス天板600×400mmが標準です。

ラックインタイプは専用ラックにアルミトレー800×550mmを積み、トレー棚は標準20段・ピッチ70mmです。棚は自由設計できるため、商品の高さに合わせて段数を変えられます。

表の処理量は各製品ページに記載の目安です。同じ段数でも食品の種類、投入温度、厚み、包装で1回の凍結時間が変わります。

処理量は各製品ページ記載の目安です。食品と条件で変わります。

ラックインタイプの急速冷凍機。専用ラックにトレーを20段積んで投入する
ラックインタイプはアルミトレー800×550mmを標準20段(ピッチ70mm)で積載します。
機種ごとの標準トレーと段数(3Dフリーザー®)
機種標準トレー段数処理量の目安
テーブルモデルフランス天板600×4006段8kg/時
1ドアモデルフランス天板600×4008段10kg/時
2ドアモデルフランス天板600×4008段×2列(16段)15kg/時・25kg/時
ラックインタイプアルミトレー800×550標準20段(ピッチ70mm)50〜150kg/時

03

1段の個数の計算式

1段に乗る個数は、天板の幅と奥行のそれぞれで「(天板寸法+間隔)÷(容器寸法+間隔)」を計算し、小数点以下を切り捨てて掛け合わせた値です。容器を縦向き・横向きの両方で計算し、多いほうを採用します。

間隔は冷気の通り道です。容器同士を密着させると側面に冷気が当たらず凍結時間が延びるため、計算には最初から間隔を含めます。間隔の幅は商品と包装で変わるため、実機テストで詰め方を確かめてから決めます。

容器の寸法に業界標準はありません。弁当容器、木箱、番重、袋詰めなど、自社の商品の外形寸法(幅・奥行・高さ)を実測して当てはめてください。

積載数の計算

600 mm400間隔10mm
(600+10)÷(180+10)=3.2 → 3個
(400+10)÷(120+10)=3.1 → 3個
1段3×3=9個

外形寸法に間隔を足して割り、端数を切り捨てます。向きを変えると数が変わる場合があるため、縦横2通りで計算して多い方を採ります。

04

計算例。180×120mmの容器で規格ごとに4〜16個

外形180×120mm、高さ40mmの容器を間隔10mmで並べた場合、1段の個数はフランス天板で9個、1/1ホテルパンで4個、6取天板で8個、8取天板で4個、アルミトレーで16個です。

1回に入る個数は「1段の個数×段数」です。同じ容器なら、テーブルモデル(6段)で54個、1ドアモデル(8段)で72個、2ドアモデル(16段)で144個、ラックインタイプ(アルミトレー20段)で320個が幾何上の上限です。

この数値は容器寸法を仮に置いた計算例で、実際の個数は容器の実寸、縁の形状、間隔の取り方で変わります。自社の容器寸法で計算し直してください。

ホテルパンの530×325mmは上縁の呼び寸法です。底面の内寸は製品により異なるため、実物を測ると表の数より減る場合があります。

例: 180×120mmの容器を間隔10mmで並べた場合の1段の個数(容器寸法は例)
規格並べ方1段の個数
フランス天板 600×4003列×3行9個
1/1ホテルパン 530×3252列×2行4個
6取天板 530×3804列×2行8個
8取天板 430×3402列×2行4個
アルミトレー 800×5504列×4行16個

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1回の重量と回転数から出す1時間の処理量

1回に入る重量は「1回の個数×1個の重量」、1時間の処理量の目安は「1回の重量×1時間あたりの回転数」です。回転数は60分を「凍結時間+出し入れの時間」で割った値です。

幾何計算で出る値は積める上限で、その量を所定時間で凍らせられるかは機種の冷却能力で決まります。幾何計算の値が機種の処理量の目安を上回る場合は、処理量の目安のほうを計画値にしてください。

必要な処理能力は、トンネル型フリーザーのサイズ選定のページと同じ考え方で「1日の総生産量÷稼働時間」で求め、ピークや増産を見込んで1.2〜1.5倍程度の余裕を見ます。下の計算ツールに容器寸法と数量を入れると、規格ごとの目安が出ます。

  • 1回の重量(kg) = 1回の個数 × 1個の重量(kg)
  • 回転数(回/時) = 60分 ÷ (凍結時間 + 出し入れ時間)
  • 1時間の目安(kg/時) = 1回の重量 × 回転数。ただし機種の処理量の目安を上限とする
  • 凍結時間は食品と投入温度で変わるため、実機テストの実測値を使う

計算結果は目安です。凍結時間は食品と条件で変わります。

段ピッチ(ラックイン標準70mm)より高い商品は段を抜いて載せます
冷気が回るよう、密着させず間隔を空けます
初期値は例です。弁当容器やパック、切り身など、貴社の商品の外形寸法に置き換えてください。
1段の並べ方(実寸比)

幾何計算の目安

1段に並ぶ数
1段あたりの重さ
テーブルモデル 6段(1回)
1ドアモデル 8段(1回)
2ドアモデル 16段(1回)
ラックインタイプ 20段(1回)
1日の数を凍らせるのに必要な回数(テーブル / 1ドア / 2ドア / ラックイン)

この計算の前提

  • 天板の外形に商品の外形(間隔込み)を並べた幾何計算です。トレーの縁や持ち手、並べ方の工夫は含みません
  • フランス天板の段数は製品ページの標準装備(テーブル6段・1ドア8段・2ドア16段)、アルミトレーはラックインの標準20段(ピッチ70mm)です。1/1ホテルパン・6取・8取はオプション対応で、段数は機種の構成によります
  • 1回に何kg入るかと、何分で凍るかは別の話です。回転数は凍結時間と作業時間で決まり、貴社の商品での確定は実機テストで行います
  • 処理量kg/時の公称値(テーブル8・1ドア10・2ドア15/25・ラックイン50〜150)は食品と条件で変わる目安です

06

販売用の容器・木箱に盛り付けたままの投入例

3D凍結®デモテストの記録には、販売用の容器や木箱に盛り付けたまま、トレーごと投入した例が多くあります。和牛スライスは販売用の木箱3箱に盛り付けたままトレーごと投入し、投入7℃から27分で中心−18℃に到達しました。

鳥刺しは3つの容器に盛り付けた状態でトレーごと投入し、投入7℃から40分で中心−18℃でした。うなぎ蒲焼きは長焼き6枚を白いシートを敷いたアルミトレーに重ねずに並べ、焼きたて70℃から32分で中心−18℃に到達しています。

いずれも容器・木箱の外形と枚数がそのまま1段の個数です。実際の商品と荷姿で何個が入り、何分で凍るかを記録すれば、幾何計算の値を実測値に置き換えられます。

各テストの記録には機種・段数・1回の総量の記載がなく、時間は当該条件での実測値です。他の商品には当てはめないでください。

3D凍結®デモテスト 和牛スライスのアイキャッチ画像。容器や皿に盛り付けた和牛スライス
和牛スライスは販売用の木箱3箱に盛り付けたままトレーごと投入し、27分で中心−18℃に到達しました(画像は実測記録のアイキャッチです)。
デモテストのトレー投入例(記録に記載の条件・時間)
食品荷姿投入温度→中心−18℃
和牛スライス販売用の木箱3箱に盛り付けたまま、トレーごと投入7℃→27分
鳥刺し3つの容器に盛り付けたまま、トレーごと投入7℃→40分
うなぎ蒲焼き長焼き6枚をシート敷きのアルミトレーに重ねず並べて投入70℃→32分
海老天仕切り付きトレーに間隔を空けて並べ、重ねずに棚へ投入70℃→23分
焼き鯖寿司フィルム包装のまま、棒寿司同士の間隔を空けてトレーに並べて投入25.3℃→80分

07

詰め方の基本。重ねない・間隔を空ける・厚みをそろえる

詰め方は、重ねない、間隔を空ける、厚みをそろえる、が基本です。デモテストでも、うなぎ蒲焼き、海老天、棒寿司はいずれも重ねずに間隔を空けて並べており、この並べ方が幾何計算の前提です。

重ねると下の段に冷気が当たらず、中心温度の到達が遅れます。厚みが不ぞろいだと、最も厚い部分が凍るまで全体を待つことになるため、計算には最も厚い商品の寸法を使います。

高さのある商品は段の間隔を確認します。ラックインタイプの標準ピッチは70mmのため、トレーの厚みを含めて70mmを超える商品は段を抜いて積み、有効段数が減ります。棚は自由設計できるため、商品高さに合わせた棚構成も相談できます。

  • 重ねない: 1層で並べ、上下の商品が触れないようにする
  • 間隔を空ける: 容器同士・商品同士の側面に冷気が通る隙間を確保する
  • 厚みをそろえる: 最も厚い商品の寸法と凍結時間で計画する
  • 高さを確認する: 商品高さ+トレー厚が段ピッチを超えるときは段抜きで積む
  • 天板からはみ出させない: はみ出しは隣の段や扉に干渉する
3D凍結®デモテスト うなぎ蒲焼きのアイキャッチ画像。皿や容器に盛り付けたうなぎの長焼き
うなぎ蒲焼きは長焼き6枚を、シートを敷いたアルミトレーに重ねずに並べて投入しました(画像は実測記録のアイキャッチです)。

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個数と凍結時間の確定は実機テスト

幾何計算で出せるのは「入る数の上限」までで、その数を何分で凍らせられるかは食品の種類、投入温度、厚み、包装、詰め方で変わります。処理量kg/時は目安として使い、確定は実機テストで行ってください。

3Dフリーザー®の無料テストでは、実際の商品と荷姿で投入し、中心温度が−18℃に到達するまでの時間を記録します。テストで得た1回の個数と凍結時間を上の式に入れると、自社条件での処理量の目安になります。

盛り付けたまま、個包装のままトレーごと投入できる3Dフリーザー®は、乾燥・目減り・ドリップを抑えたい商品に向いています。テストは訪問・来場・郵送のいずれかで受け付けています。

テスト費用・出張費は無料です。冷却(粗熱取り)のみのテストにも対応しています。

3Dフリーザー®の庫内からトレーごと急速冷凍した食品を取り出す様子
トレーごと投入し、トレーごと取り出す。実機テストでは実際の荷姿で個数と凍結時間を記録します。

FAQ

よくある質問

フランス天板1枚に容器は何個乗りますか。

容器の外形寸法と間隔で決まります。天板600×400mmの幅と奥行のそれぞれで「(天板寸法+間隔)÷(容器寸法+間隔)」を切り捨てて掛け合わせます。例として180×120mmの容器を間隔10mmで並べると3×3=9個です。容器寸法に業界標準はないため、自社の容器を実測してください。

1回に何kg入りますか。

1回の重量は「1段の個数×段数×1個の重量」で試算します。テーブルモデルは6段、1ドアは8段、2ドアは16段、ラックインタイプは標準20段です。幾何計算の値は入る個数の最大で、実際に凍らせられる量は機種の処理量の目安が上限です。

製品ページの処理量kg/時はそのまま計画に使えますか。

目安として使ってください。製品ページの処理量は目安の値で、食品の種類、投入温度、厚み、包装、詰め方で1回の凍結時間が変わります。自社の商品と荷姿で実機テストを行い、1回の個数と凍結時間から処理量を出し直してください。

容器を重ねて入れてもよいですか。

重ねずに1層で並べるのが基本です。重ねると下の商品に冷気が当たらず、中心温度の到達が遅れます。デモテストでも、うなぎ蒲焼きや海老天は重ねずに間隔を空けて並べています。高さのある商品は段を抜いて積み、有効段数を減らして計画します。

高さ70mmを超える商品はラックに入りますか。

入りますが段数が減ります。ラックインタイプの標準は20段・ピッチ70mmのため、トレーの厚みを含めて70mmを超える商品は段を抜いて積みます。トレー棚は自由設計できるため、商品高さに合わせた棚構成は営業担当にご相談ください。

ホテルパンを使うときの注意点はありますか。

底面の内寸を実測して数えてください。1/1ホテルパンの530×325mmは上縁の呼び寸法で、底面の内寸は製品により異なります。3Dフリーザー®のトレーインタイプ・ラックインタイプでは、ホテルパン対応はオプションです。

実機テストでは何を確認できますか。

実際の商品と荷姿での1回の個数と、中心温度が−18℃に到達するまでの時間を確認できます。テスト費用・出張費は無料で、訪問・来場・郵送のいずれかで受けられます。得られた実測値を計算式に入れると、自社条件での処理量の目安になります。

出典

機種選定の前に、自社の食材で無料の凍結・冷却テスト

凍結・冷却テストは無料で、訪問、来場(全国4拠点)、郵送の3種類です。食材500g〜2kg程度を用意いただくと、申込みから1〜2週間で実施し、中心温度の推移と品質を報告書でお渡しします。機種選定、見積、補助金の相談も、テストの申込みと同じお問い合わせフォームで承ります。

本社(山口)
東京営業所
関西営業所
札幌営業所

電話受付 9:00〜17:00(土・日・祝を除く)

導入ガイドの項目

  1. 導入ガイド
  2. 01 冷凍機と冷却機の違い
  3. 02 積載数と処理量
  4. 03 商品形態と製造工程
  5. 04 包装の種類と荷姿
  6. 05 保管設備と温度帯
  7. 06 賞味期限の設定
  8. 07 解凍設計と表示
  9. 08 販路と凍結条件
  10. 09 高付加価値の商品化
  11. 10 凍結時間の目安
  12. 11 解凍方法の種類
  13. 12 導入費用と補助金

最終更新: 2026年9月2日。数値は製品ページ、テスト記事、一次資料に基づきます。3Dフリーザー®、3D凍結®、ACVCS®は株式会社コガサンの登録商標です。

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