医療用急速冷凍機|医療用 3DフリーザーRM

3Dフリーザー®医療用 3DフリーザーRM再生医療・創薬研究向け|細胞凍結の専用モデル

医療用 3DフリーザーRMは、株式会社コガサンが開発・製造する、再生医療・創薬研究向けの医療用急速冷凍機・急速凍結装置です。世界特許ACVCS®(非貫流熱交換方式)の高湿度3D冷気が細胞へのダメージを抑えながら急速凍結し、山口大学大学院医学系研究科との共同研究で、凍結・解凍した細胞シートがFDA基準(解凍後細胞活性70%以上)を満たすことが実証されています。H2O2ガス除染機能とGMP対応の温度・湿度記録も内蔵しています。

収容数細胞培養容器 42個程度(127.6×85.8×20.2mm)
冷却能力常用冷却温度 −35℃・庫内温度分布±1.0℃
除染機能H2O2ガス除染を内蔵(60%過酸化水素水)
データ管理温度・湿度をリアルタイム記録(GMP対応)
外形寸法W870 × D810 × H1,746 mm
医療用急速冷凍機(急速凍結装置) 3DフリーザーRM 実機。扉を開けたロールインラックカート式の庫内
医療用 3DフリーザーRM(ラックカート式)細胞培養容器を棚7段×各段6個で収容

Specifications

仕様・外形図

機種選定や設置の検討に必要な仕様・外形図をご確認いただけます。詳細図面や設置に関する資料は、営業担当より個別にお送りします。資料のご希望は、下のボタンからお知らせください。

医療用 3DフリーザーRMの外形図(上面・正面・側面)と各部名称。W870×D810×H1,746mm。操作パネル・滅菌装置用ボトル設置位置・ロールインラックカート・ドアセンサー位置・排気カバー・点検、清掃用扉
外形図|医療用 3DフリーザーRM(W870 × D810 × H1,746 mm)操作パネル・滅菌装置用ボトル・ロールインラックカートの配置

性能Performance

収容数細胞培養容器(127.6×85.8×20.2mm) 42個程度ロールインラックカート式(棚数7段×各段6個)
冷却能力常用冷却温度 −35℃庫内温度分布 ±1.0℃
凍結対象細胞・細胞シートの凍結保存マルチウェルプレートをそのまま並べて搬入できます

除染機能H2O2 Decontamination

使用薬剤60%過酸化水素水除染能力と腐食防止のため
除染運転(ガス発生120秒+休止30秒)×18サイクル=45分
除染後の処置温度・湿度制御を3時間継続庫内の過酸化水素濃度は約10ppmまで低下します
庫内温・湿度管理H2O2停止時:温度30℃・湿度30%以下H2O2発生時:温度30℃・湿度60%以下(結露なし)

設置環境Installation

冷凍機屋内設置型・空冷式ツインロータリー
冷却風機体下部前面吸気・背面排気
騒音値60.5dB(A)
外形寸法W870 × D810 × H1,746 mm詳細は外形図をご覧ください

装備Equipment

ロールインラックカート棚数7段×各段6個培養容器の一括搬入・搬出で扉の開閉時間を最小化します
操作パネルタッチパネル式凍結プログラムのメモリー登録に対応します
データ記録庫内温度・湿度のリアルタイム記録GMP対応のデータ管理に活用できます
庫内構造ダクトレス構造ダクト内に菌が繁殖する温床をつくりません

※ 過酸化水素の許容濃度:ACGIH(米国産業衛生専門家会議)勧告 TLV-TWA(8時間/日暴露許容濃度)1ppm。
※ 本表に記載のない仕様・数値(電源・重量など)は、営業担当が個別にご案内します。仕様は改良のため予告なく変更する場合があります。

掲載仕様は、標準モデルの一例です。

処理量・容器サイズ・除染条件など、研究室や製造環境のご要件に合わせたカスタム設計に対応します。まずはお気軽にご相談ください。

詳細図面・設置検討資料は、営業担当が個別にお送りします。

設置スペースの検討、搬入経路・電源のご確認、施設図面への落とし込みに必要な資料を、現場条件に合わせてご用意します。お問い合わせフォームに「図面希望」とご記入ください。

Features

医療用 3DフリーザーRMの特長

再生医療・創薬研究の現場を想定した、細胞凍結専用の設計です。

医療用 3DフリーザーRMに搭載する特許技術ACVCS(非貫流熱交換方式)の解説図。高湿度の3D冷気が対象物を全方向から包み込む
ACVCS®非貫流熱交換方式の機構図。

Feature 01

細胞の乾燥・損傷を抑える、ACVCS®非貫流熱交換方式

ACVCS®(非貫流熱交換方式)は、庫内の水分が奪われにくい高湿度環境を保ちながら、対象物を全方向から均一に包み込む3D冷気を生み出す独自技術です。冷却ムラを抑えて氷結晶を均一化することで、凍結時の細胞へのダメージを最小限に抑えます。庫内温度分布は±1.0℃以内に均一管理されます。技術の詳細は3Dフリーザー®とは(技術解説)でご紹介しています。

  • 庫内温度分布±1.0℃以内に均一管理
  • 世界特許ACVCS®非貫流熱交換方式
細胞シート解凍24時間後の細胞生存率グラフ。非凍結コントロール、3Dフリーザー®凍結、他社製フリーザー凍結の比較
細胞シート解凍24時間後の細胞生存率(%)。山口大学大学院医学系研究科との共同研究データ。

Feature 02

解凍後の生存率を、FDA基準以上に維持

山口大学大学院医学系研究科との共同研究により、3Dフリーザーで凍結・解凍した線維芽細胞シートが、FDA(米国食品医薬品局)の体細胞療法基準である解凍後細胞活性70%以上を満たすことが確認されました。最適な細胞保存液との組み合わせでは、解凍後の細胞増殖活性が非凍結コントロール比117〜118%に達し、血管新生・免疫寛容に不可欠な成長因子(HGF・TGF-β1)の分泌能も非凍結と同等水準を維持します。

  • FDA基準解凍後細胞活性70%以上を満たす
  • 最適条件細胞増殖活性 非凍結比117〜118%
6ウェルの細胞培養プレートに載った細胞シートを手に持つ様子
ドナー由来の細胞シートを凍結保存し、必要なときに供給できます。

Feature 03

ドナー由来細胞の大量生産・在庫化で、緊急時も即時供給

ドナー由来(他家)の細胞シートを3Dフリーザーで凍結保存すれば、患者ごとの採取・培養工程が不要になります。あらかじめ大量生産・在庫化しておくことで、製造コストを削減しながら、必要なときにすぐ供給できる体制を構築できます。凍結・非凍結の細胞シートで治療効果に有意差がないことは、糖尿病マウスモデルでの動物実験にて確認されています。

医療用 3DフリーザーRMのロールインラックカートに細胞培養容器を積載する手元
医療用 3DフリーザーRMの庫内と専用ロールインラックカート。

Feature 04

細胞培養容器を42個収容できる、大容量ラックカート式

専用ロールインラックカートへ、細胞培養容器(127.6×85.8×20.2mm)を最大42個積載できます。棚数7段×各段6個の構成で、マルチウェルプレートを載せ替えることなくカートごと庫内へ運び込めるため、扉の開閉時間を最小化し、温度変動を抑えます。

  • 収容数細胞培養容器 42個程度
  • ラック構成棚数7段×各段6個
医療用 3DフリーザーRMの滅菌装置用ボトルに過酸化水素水をシリンジで充填する様子
滅菌装置用ボトルへの過酸化水素水の充填。ボトルは本体前面に設置します。

Feature 05

ダクトレス構造×H2O2ガス除染で、庫内の衛生基準を維持

ダクトレス構造により、ダクト内に菌が繁殖する温床がなく、サニタリー面で優れた設計です。さらに60%過酸化水素水を使用したH2O2ガス除染機能を内蔵し、45分(ガス発生120秒+休止30秒×18サイクル)で庫内を除染できます。除染後は3時間の温度・湿度制御を経て、庫内の過酸化水素濃度が約10ppmまで下がった状態で運用に戻せます。

  • 除染運転45分(ガス発生120秒+休止30秒×18サイクル)
  • 除染後の処置温度・湿度制御を3時間継続
医療用 3DフリーザーRMのタッチパネル。フリーズ運転の設定画面とメモリーボタン
操作パネルの運転設定画面。右下がメモリーボタンです。

Feature 06

凍結プログラムをメモリー登録。細胞種ごとの設定を呼び出すだけ

タッチパネル式操作パネルから、庫内温度・凍結時間などのプログラムをメモリー登録できます。細胞の種類や保存液の違いに応じた最適条件をあらかじめ保存しておけば、次回以降は呼び出すだけで同一条件での凍結を再現できます。設定間違いなどのヒューマンエラーを減らし、ロットをまたいだ品質の安定化に貢献します。

Feature 07

温度・湿度をリアルタイムで記録。GMP対応のデータ管理

庫内の温度・湿度はリアルタイムでモニタリングされ、凍結工程全体のデータとして記録されます。再生医療等製品の製造においてGMP(医薬品製造品質管理基準)準拠の品質証跡が求められる場合にも、凍結プロセスの管理記録として活用できます。

Research

山口大学大学院医学系研究科との共同研究で実証

山口大学大学院医学系研究科(濱野公一教授・上野耕司助教ら)との共同研究により、3Dフリーザーの医療応用が科学的に検証されました。2021年に「3Dフリーザーを用いた細胞シート凍結」に関する世界初の論文が国際誌に掲載され、2022年には凍結した他家細胞シートが動物実験で治療効果を示すことを世界で初めて報告。現在、3本の論文が国際データベースに公開されています。

※ 論文はPubMed Central(米国国立医学図書館の文献データベース)で全文が無料公開されています。

FAQ

医療用 3DフリーザーRMのよくあるご質問

医療用 3DフリーザーRMは、食品用と同じ世界特許ACVCS®(非貫流熱交換方式)を土台に、細胞凍結向けに専用設計した医療用モデルです。細胞培養容器を収容するロールインラックカート、H2O2ガス除染機能、GMP対応の温度・湿度記録を備え、再生医療・創薬研究の用途を想定しています。

使えます。医療用 3DフリーザーRMは、株式会社コガサンが再生医療・創薬研究向けに開発・製造する医療用の急速冷凍機(急速凍結装置)です。細胞・細胞シートの凍結保存に特化し、H2O2ガス除染機能とGMP対応の温度・湿度記録を備えています。

医療用 3DフリーザーRMの標準モデルでは、細胞培養容器(127.6×85.8×20.2mm)を42個程度、棚数7段×各段6個のロールインラックカートで収容します。マルチウェルプレートをそのまま並べて、カートごと搬入・搬出できます。容器サイズや処理量が異なる場合は、カスタム設計でご相談いただけます。

医療用 3DフリーザーRMは、60%過酸化水素水を使用したH2O2ガス除染機能を内蔵しています。除染運転は(ガス発生120秒+休止30秒)×18サイクルの45分で、除染後は温度・湿度制御を3時間継続し、庫内の過酸化水素濃度を約10ppmまで低下させます。

医療用 3DフリーザーRMは、庫内の温度・湿度をリアルタイムでモニタリングし、凍結工程全体のデータとして記録します。再生医療等製品の製造においてGMP(医薬品製造品質管理基準)準拠の品質証跡が求められる場合にも、凍結プロセスの管理記録として活用できます。

仕様構成・オプション・設置条件により変わるため、個別にお見積りしています。用途と施設のご要件をお伺いできれば、コガサンの営業担当が構成を含めてご提案しますので、お問い合わせフォームからご相談ください。

山口大学大学院医学系研究科との共同研究による、3Dフリーザーの医療応用に関する論文3本が、PubMed Central(米国国立医学図書館の文献データベース)で全文無料公開されています。本ページの研究実績セクションに各論文へのリンクをまとめています。

Contact

導入・仕様のご相談

医療用 3DフリーザーRMが用途に合うかどうかの確認から、仕様・図面・お見積り・カスタム設計のご相談まで、メーカーの窓口がまとめて承ります。詳しい資料も、ご依頼いただければ営業担当からお送りします。研究計画段階のご質問も歓迎です。

本社:総合窓口(山口)
083-267-2811
FAX 083-267-2813
〒750-0092
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