急速冷凍機の事業者別メリット|09 卸売・貿易
WHOLESALE & TRADING品質を保ち、販路を広げる。
卸売・貿易のための 3D凍結®
入荷量や仕入れ価格の変動、季節による需要の偏り、納品先が求める品質。卸・仲卸の在庫づくりには、解凍後の食感や歩留まりを確かめたうえで、仕入れと出荷を計画することが求められます。3Dフリーザー®は、凍結時の乾燥や、解凍時のドリップを抑え、品質を保った冷凍商品づくりを支える急速冷凍機です。
市場で買い付ける魚の在庫化から、旬の商材の通年供給、全国へのギフト出荷まで。水産を中心に、流通に関わる企業の導入事例をご紹介します。
卸・仲卸と産地の流通における導入効果
導入企業に起きた変化と、現場での使い方をご紹介します。
MERIT 01安い時期に仕入れ、原価の変動を抑える
寿司チェーン「すし亭」などを展開するひのき様は、市場の買参権を持ち、自らセリで魚を仕入れています。時化や不漁で入荷量と価格が変わるなか、魚が安くまとまって出回る時期に仕入れ、新鮮なうちに急速凍結する運用を取り入れました。
高値の時期には、あらかじめ仕入れた冷凍在庫を使うことで原価率を安定させ、時化の日も品質を保った魚を提供しています。冷凍在庫を持てることが、仕入れ時期を選ぶ判断につながった事例です。
生食向けの魚は、商品品質と衛生管理を合わせて確認します。急速凍結の後も、アニサキス対策に必要な保持温度と時間を確保する運用が必要です。
事例: ひのき様(市場買参・生食)

MERIT 02通年の仕入れと、季節に偏る需要を冷凍在庫でつなぐ
福岡市中央卸売市場の仲卸・ふくます水産様は、冬に集中するふぐの需要と、養殖業者との年間を通じた取引を両立する必要がありました。複数メーカーの比較テストで解凍後のドリップが最も少なかったことを決め手に、3Dフリーザー®を導入しています。
品質を確かめた冷凍在庫を持てるようになり、オフシーズンの仕入れが可能に。養殖業者との継続的な取引にもつながっています。カネウ様では、身入りのよい旬の牡蠣をまとめて凍結・保管し、年間を通じた供給に活用しています。仕入れの時期に売り切る必要がなくなり、需要期に備える運用へ変わっています。

MERIT 03解凍・調理後の品質を、取引先に説明できる商品にする
カネウ様は、以前の緩慢凍結では、牡蠣の解凍時にドリップが出て身が縮み、風味が落ちることに悩んでいました。3Dフリーザー®への切り替え後は、解凍時のドリップがほとんど出ず、加熱後も身がふっくらした仕上がりになったと報告しています。
カキフライなどの加工品でも、揚げた後のジューシーさが評価されています。ふくます水産様も、よい状態で凍結したと取引先にはっきり伝えられることを導入効果として挙げています。卸売向けの商品では、凍結直後の見た目に加えて、納品先が解凍・調理した後の食感や歩留まりまで確かめることが提案の裏付けになります。

MERIT 04ギフトや調理品を冷凍商品にし、全国へ届ける
ふくます水産様は、チルド配送では鮮度保持が難しかった遠方へ、冷凍したふぐを出荷できるようになりました。盛り付け済みの商品を凍結し、お歳暮やギフト通販へ展開しています。
みちしお様は、店で1日1,000杯以上提供する名物の貝汁を、自社の冷凍では再現できず商品化を断念しかけていました。テストで解凍後の店の味を確認して導入し、オンラインショップや楽天市場での全国販売を開始。続いてホルモンうどんも商品化しています。
輸出向けに検討する場合は、販売先で求められる品質とあわせて、輸出先・品目ごとの衛生管理や施設などの要件、保管・輸送条件を確認します。国内の通販商品と同じ条件で扱えるかどうかを、工程全体で検討する必要があります。

MERIT 05入荷が集中する日の加工と凍結を、まとめて処理する
カネウ様は、ラックインタイプで1バッチ約1時間・70〜80kgの牡蠣を急速凍結しています。凍結にかかる時間が短くなり、鮮度が落ちる前に加工を終えられるようになったことで、製造スピードだけでなく品質も向上しました。
トレーを並べたラックごと庫内へ搬入できるため、まとまった量を扱う現場に適しています。入荷が多い日に必要な処理量を見積もる際は、原料の下処理やトレー詰め、凍結後の保管庫への移動まで含めて、作業と機器の能力を合わせることが大切です。
事例: カネウ様(牡蠣)

MERIT 06繁忙期の加工を前倒しし、出荷に使える在庫を持つ
ひのき様は、閑散期に在庫用の魚を加工・冷凍することで、繁忙期の作業負担を軽くしています。仕入れた日にすべてを加工して提供する運用から、計画的にストックを作り、スタッフの作業時間を分散する運用へ変わりました。
納品先の注文に備える卸売の現場でも、商品形態ごとに加工・凍結済みの在庫を持つことは、追加注文への対応を検討する材料になります。販売量だけでなく、解凍にかかる時間や保管スペース、在庫の回転も踏まえて、どの商品をどこまで仕込んでおくかを決めます。
事例: ひのき様(市場買参・生食)

卸・仲卸と産地の流通に関わる導入事例
中央卸売市場の仲卸、水産物の卸売・加工会社、市場で買い付ける飲食企業、名物を通販商品にした企業。仕入れ・製造・販売の変化をご紹介します。
仲卸|とらふぐ冷凍とらふぐで、通年の仕入れと冬の需要をつなぐ
株式会社ふくます水産様
事例を読む →
卸売・加工|牡蠣旬の牡蠣を在庫にし、年間の供給と加工量を確保
株式会社カネウ様
事例を読む →
仕入れ・衛生|生食魚の冷凍在庫で、仕入れ原価と繁忙期の作業を安定
株式会社ひのき様
事例を読む →
商品化・通販|貝汁店の名物の貝汁を冷凍商品化し、全国通販へ
株式会社みちしお様
事例を読む →卸売・貿易の現場で3Dフリーザー®が選ばれる理由
乾燥や凍結ムラを抑える冷気、解凍後の品質を保つ仕組み、冷却・凍結を続けて行う技術をご紹介します。
高湿度の冷気と微風で、乾燥や凍結ムラを抑える
特許技術ACVCS®(非貫流熱交換方式)は、庫内の水分が奪われにくい熱交換の仕組みです。高湿度の冷気を庫内全体に循環させ、食品表面の乾燥や目減りを抑えます。空気で凍らせるため、液剤の補充や濃度管理は不要です。
冷気は微風で、軽い食材やトッピングの飛散を抑えます。ラックの段の間にも冷気が回り、トレーの位置による凍結ムラを抑えます。
卸売向けの切り身やむき身は、凍結時の乾燥と解凍時の目減りが納品後の評価に関わります。盛り付け品は、使用する容器や包装の状態で冷気の回り方を確認します。
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氷の結晶を小さく保ち、解凍後の品質を守る
食品の中で氷の結晶が大きくなりやすい温度帯(最大氷結晶生成帯)を素早く通過させ、氷の結晶を小さく保ちます。食品の組織へのダメージを抑え、解凍時のドリップや食感の変化を減らすための仕組みです。
仕上がりは、納品先での解凍・調理方法に合わせて比較します。外観と食感に加え、ドリップや調理後の歩留まりを確認すると、商品の提案に使える判断材料が得られます。
再生医療の研究にも応用される、3D凍結®技術。
3D凍結®技術は、再生医療に向けた細胞シートの保存研究にも応用されています。山口大学大学院医学系研究科との共同研究では、保存液との組み合わせにより、凍結・解凍後も高い細胞生存率を維持できることが報告されています。
医療分野での研究・開発を見る
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霜取りによる停止や、凍結前に冷ます手間を減らす
ACVCS®は冷却器(フィンコイル)への着霜を抑え、霜取り(除霜)と再起動のために運転を止める時間を減らします。急速冷却にも対応し、加熱直後の食品を冷ます工程から凍結まで、1台で行えます。
比較図の当社試算では、同じ生産量の処理に従来機で9時間、3Dフリーザー®で6時間かかる条件を比較しています。従来機は除霜・再起動を含み、3Dフリーザー®は連続運転する条件です。
大量入荷に備えるには、下処理・包装・凍結・保管庫への移動の処理量をそろえる必要があります。原魚と加熱済み加工品では投入温度が異なるため、運転計画も商品ごとに確認します。
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現場の課題と、3Dフリーザー®の特長
| 項目 | 導入前の課題・条件 | 3Dフリーザー®の特長 |
|---|---|---|
| 解凍後の品質 | 導入前の課題・条件 ふくます水産様では、従来の冷凍でドリップが出て食感が落ちていた | 3Dフリーザー®の特長 ふくます水産様の比較テストでは、ドリップが最も少なかった |
| 盛り付け品 | 導入前の課題・条件 ギフト商品では、容器・盛り付けに合う凍結条件の確認が必要 | 3Dフリーザー®の特長 ふくます水産様は、盛り付け済みのふぐ刺しをパックのまま凍結 |
| 凍結時間 | 導入前の課題・条件 カネウ様では、凍結に時間がかかり、大量注文への対応が課題だった | 3Dフリーザー®の特長 カネウ様では、牡蠣70〜80kgを1バッチ約1時間で凍結 |
| 凍結液と包装 | 導入前の課題・条件 海様では、アルコール凍結時のピンホールと液剤管理が負担だった | 3Dフリーザー®の特長 海様では凍結液が不要になり、包装破損による廃棄を解消 |
| 需要と供給の時期 | 導入前の課題・条件 ふくます水産様では、冬の需要と養殖業者との通年取引に隔たりがあった | 3Dフリーザー®の特長 ふくます水産様は、冷凍在庫を持ち通年仕入れに対応 |
| 調理後の仕上がり | 導入前の課題・条件 カネウ様では、牡蠣のドリップと身縮みが品質の課題だった | 3Dフリーザー®の特長 カネウ様では、解凍時のドリップが少なく、加熱後もふっくら |
| 仕入れ価格 | 導入前の課題・条件 ひのき様では、時化や不漁で入荷と仕入れ価格が変動していた | 3Dフリーザー®の特長 ひのき様は、安い時期に仕入れて冷凍し、原価率を安定させた |
ふくます水産様・カネウ様・海様・ひのき様の導入事例と、商品化で確認する条件を整理しています。各社の比較対象・食品・運用条件は異なります。凍結時間や品質は自社の商品と投入条件で確認します。
処理量と作業の流れに合わせて、機種を選ぶ。
原魚、切り身、盛り付け品、パック入り加工品などの形態と、大量入荷日に必要な凍結量を基準に選びます。既存のトレー・ラックとの相性、下処理から保管庫までの動線、出荷時刻に間に合う処理回数を確認します。

テーブルモデル
高さ850mmで、天面を作業台として使えるモデル。小ロットの仕込み品を凍結しながら、盛り付けや包装の作業スペースも確保できます。冷媒配管工事は不要です。
- 処理量目安
- 8kg/時
- 投入方法
- 600×400mm天板・6段
- 設置・運用
- 本体幅1,600×奥行750mm。放熱スペースが必要。

1ドアモデル
トレー単位で小回りよく運用したい厨房・加工場に。冷凍機を内蔵し、冷媒配管工事が不要な縦型モデルです。幅1,030mmの本体にトレー8段を備えます。
- 処理量目安
- 10kg/時
- 投入方法
- 600×400mm天板・8段
- 設置・運用
- 扉の開閉・放熱スペースと、本体の搬入経路が必要。

2ドアモデル
トレーでの運用を保ちながら、処理量を増やしたい現場に。上下2枚の扉と計16段の棚を備え、処理量の異なる2モデルから選べます。冷媒配管工事が必要です。
- 処理量目安
- 15 / 25kg/時
- 投入方法
- 600×400mm天板・16段
- 設置・運用
- 本体高さ2,020mm。搬入経路と冷媒配管工事が必要。

モービルラックタイプ
スチコンのモービルラックを共有し、加熱後の食品をラックごと冷却・凍結へ。トレーを載せ替える手間を抑えたい現場に。トレーラック仕様にも変更できます。
- 処理量目安
- 10kg/時
- 投入方法
- モービルラックごと投入
- 設置・運用
- スチコンとラックの型式・寸法に合う仕様を選定。

カートインタイプ
スチコンのロールインカートを共有し、複数のトレーをまとめて搬入。調理から冷却・凍結までをカート単位でつなぎたい現場に。冷媒配管工事が必要です。
- 処理量目安
- 25kg/時
- 投入方法
- ロールインカートごと投入
- 設置・運用
- 本体高さ2,189mm。カートの適合と搬入経路・通路幅が条件。

ラックインタイプ
ラックに積んだ食材や製品をまとめて冷却・凍結。トレー棚や搬入方法を、使っている台車と作業の流れに合わせて設計できます。庫内の水洗浄にも対応します。
- 処理量目安
- 50〜150kg/時
- 投入方法
- ラック台車ごと投入
- 設置・運用
- 台車・トレー寸法、搬入口の段差・床の施工条件に応じて設計。

パススルータイプ
ラックに積んだまま冷却・凍結し、反対側の扉から取り出せます。搬入側と搬出側を分け、前後の工程を一方向につなぎたい現場に。庫内の丸洗いにも対応します。
- 処理量目安
- 50〜150kg/時
- 投入方法
- ラック投入・反対側から搬出
- 設置・運用
- 前後の通路を確保し、衛生区分と作業動線に合わせて配置。

トンネル型フリーザー
直線ベルトで食品を連続搬送し、冷却・凍結する個別設計のモデル。加熱工程や包装工程との接続に加え、手載せでの投入にも対応します。
- 処理量目安
- 100〜2,000kg/時
- 投入方法
- 直線ベルトで連続搬送
- 設置・運用
- 投入・取出温度、列数、前後設備との接続位置に合わせて設計。

スパイラルフリーザー
螺旋状のベルトで、床面積を活かした連続生産に対応する個別設計のモデル。投入・取出方向や搬送高さを、前後の製造工程に合わせて設計できます。
- 処理量目安
- 150〜3,000kg/時
- 投入方法
- 螺旋ベルトで連続搬送
- 設置・運用
- 凍結時間、建屋の高さ、投入・取出位置に合わせて設計。
処理量は機種選定の目安です。実際の処理量・凍結時間は、食品の厚み・包装・投入温度・取出温度などにより変わります。寸法は本体の数値で、扉の開閉・放熱・作業に必要なスペースは別途確認します。
卸売・貿易の急速冷凍に関するよくあるご質問
仕入れ時期と販売時期が異なる商材を、冷凍在庫にできますか?
ふくます水産様は通年で仕入れるとらふぐを冬の需要へ、カネウ様は旬の牡蠣を年間の供給へつなげています。ひのき様では、価格が下がった時期の仕入れと凍結で原価率を安定させています。販売予定に応じた在庫量、包装、保管期間・温度を決め、納品時の品質を確認して運用を組みます。
大量入荷の日に必要な処理能力は、どう見積もりますか?
1日の入荷量だけでなく、下処理後に凍結へ回す量と時間帯から見積もります。カネウ様の牡蠣では、1バッチ約1時間で70〜80kgを凍結した実績があります。自社の魚種や大きさ、投入温度、包装で条件を確認し、トレー詰め・入れ替え・保管庫への移動も含めて計画します。
生食向けの魚では、アニサキス対策をどう管理しますか?
急速凍結の後も、必要な保持温度と時間を確保します。厚生労働省は−20℃で24時間以上の冷凍を示し、同省掲載の衛生管理手引書では、中心まで凍結した後、−20℃以下で24時間以上としています。食品の中心まで条件を満たす運転と、その後の保持工程を確認してください。輸出向けでは相手国の要件も別途確認します。厚生労働省の予防案内・衛生管理手引書をご参照ください。
水産物の米国・EU向け輸出を検討する際、何を確認しますか?
輸出先と魚種・加工状態を決め、輸出できる品目か、どの衛生管理や施設要件が必要かを確認します。米国向けでは水産食品HACCP規則などへの対応、EU向けでは関係施設の認定や衛生証明書などが必要です。急速冷凍機の導入だけで要件を満たすわけではありません。米国向け・EU向けの農林水産省の案内をもとに、凍結・保管・輸送を含めて検討します。
導入費用の見積もりには、どんな情報が必要ですか?
扱う食材と商品形態、1回・1日あたりの凍結量、投入温度、設置場所や搬入経路をお知らせください。用途と処理量に合う機種を検討したうえでお見積もりします。導入予定時期と、予算や調達方法に関する条件も合わせてご相談いただくと、設備計画を具体化できます。
納品先での仕上がりを、導入前に確認できますか?
無料の凍結・冷却テストで、自社商品を確認できます。卸売向けでは、納品先と同じ解凍・調理方法で、ドリップ、歩留まり、食感、外観を比較することが大切です。包装状態と保管・配送の予定条件をお知らせください。申込み方法は無料テストのご案内でご確認いただけます。
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