急速冷凍機の事業者別メリット|12 行政・自治体・第三セクター
PUBLIC SECTOR地域の食材を、特産品へ。
地域の販路づくりを支える 3D凍結®
猪や鹿を地域で加工・販売する体制づくり、川魚の冷凍出荷、規格外果実の商品化。地域の食材を活用するには、凍結後の品質とあわせて、加工量や販売先に合う設備・運用を整えることが大切です。3Dフリーザー®は、乾燥や解凍時のドリップを抑え、地域産品の冷凍商品化を支える急速冷凍機です。
自治体が開設したジビエ加工施設、漁協の鮎加工、地域の生産者による商品づくりから、品質確認と販路拡大の進め方をご紹介します。
地域の加工・販売拠点における導入効果
自治体の施設や漁協、生産者による導入後の変化と、現場での使い方をご紹介します。
MERIT 01猪・鹿を処理・加工し、地域の特産品として販売する
野生鳥獣による作物被害への対策と販路拡大を目的に、自治体が開設したジビエ加工センター様。施設ができる前は、猪や鹿を捕獲しても処理に困っていた地域で、捕獲獣を持ち込み、処理・加工して販売する体制が整いました。
施設は開設当初から、衛生構造と凍結品質を評価して3Dフリーザー®のトレーインタイプを採用しています。加工したロースやモモ肉はパック詰めし、道の駅などで特産品として販売。産地直送で首都圏のレストランにも納品しています。
庫内はダクトレスの冷気循環方式で、洗浄時の死角を減らした構造です。肉片や血液を残さない日々の洗浄を行いやすいことも、食肉の加工施設で評価されています。
事例: ジビエ加工センター様(猪・鹿)

MERIT 02鮎の冷凍出荷を、実機テストで検討する
稚鮎の中間育成・放流と養殖を行う漁業協同組合様は、養殖した鮎を簗場や料亭へ出荷しています。従来の冷凍では身質が変わってしまい、冷凍出荷を断念していました。そこで、市の資源販売強化支援事業の一環として、3Dフリーザー®の実機テストを行いました。
テストでは、身質の変化が非常に少なく、ドリップもほとんど出ない仕上がりを確認。原魚を丸のまま凍結しても内臓の破れがないことを確かめ、ラックインタイプの導入につながりました。実際に出荷する鮎は、内臓処理をしてから凍結しています。
地域の産品を商品化する際にも、形や大きさ、前処理、出荷形態に合わせたテストを行い、販売先が求める品質を確認してから設備を選べます。
事例: 漁業協同組合様(鮎)

MERIT 03道の駅での販売から、地域外への納品へ広げる
漁業協同組合様では、冷凍鮎の出荷体制を整えた後、京都の料亭から、冷凍していない鮎と比べても身質に遜色がないと評価されています。導入事例では、継続注文と鮎のブランド化につながった経緯をご紹介しています。
ジビエ加工センター様の猪・鹿も、道の駅での特産品販売だけでなく、首都圏のレストランへ産地直送されています。施設の開設と加工・凍結体制の整備によって、それまで流通に乗せにくかった食材に、新たな販売先ができた事例です。
納品先が使う部位や大きさ、包装単位、解凍・調理方法を踏まえて商品を整えることが、継続した取引につながります。

MERIT 04原料を冷凍保管し、地域と連携した加工品を増やす
漁業協同組合様は、獲れた鮎を処理前の原魚のまま凍結して在庫を持ち、加工するタイミングを調整しています。原料を確保できるようになり、地元の農業協同組合と連携して、鮎の甘露煮やうるかなどの加工・販売へ商品を広げています。
尾数の多い鮎には、トレーを並べたラックごと搬入するラックインタイプを採用。一方、ジビエ加工センター様は、日によって変わる捕獲量にトレー単位で対応できるトレーインタイプを使用しています。
地域の加工拠点でも、原料を凍結して保管する工程と、加工後の商品を冷却・凍結する工程を分けて整理することで、必要な設備と稼働時間を見積もりやすくなります。

MERIT 05規格外果実を、地域の返礼品や冷凍素材にする
あまおうを栽培するONE GO様では、小さな傷や変形によって生鮮出荷に回せない果実を冷凍商品にしています。テストで香りと加工のしやすさを確認し、削りいちごやスムージー向けの素材として活用。ふるさと納税の返礼品にもなりました。
廃棄ロスの削減は、収益とスタッフの雇用の安定にもつながっています。ジビエ加工センター様の精肉も、道の駅で販売する特産品として流通しています。直売所や地域の事業者と商品を検討する際は、原料の状態を確認し、冷凍後の用途、販売単位、保管と配送の条件まで具体化します。

MERIT 06季節ごとに加工品目を組み合わせ、施設の稼働を計画する
漁業協同組合様では、原魚の冷凍在庫を持つことで、加工する時期を調整できるようになりました。ブルーベリー農家様は、主力品目の季節外れにほかの果物も冷凍加工し、凍結設備を一年を通じて稼働させています。
公設の加工センターでも、地域で収穫される品目と時期、試作・加工を希望する事業者の利用量を整理すると、年間の設備計画に役立ちます。少量の試作を行う場合と、収穫期にまとまった原料を処理する場合では、必要な凍結量が異なります。施設の役割に合わせて、小型のテーブルモデルからラックで搬入する機種まで検討できます。
事例: 漁業協同組合様(鮎) ブルーベリー農家様

行政・自治体と漁協の導入事例
自治体が開設したジビエ加工施設と、市の支援事業で鮎の凍結を検証した漁協。地域産品の加工・販売体制を整えた取り組みをご紹介します。
行政・自治体の導入事例をすべて見る行政・自治体の現場で3Dフリーザー®が選ばれる理由
乾燥や凍結ムラを抑える冷気、解凍後の品質を保つ仕組み、冷却・凍結を続けて行う技術をご紹介します。
高湿度の冷気と微風で、乾燥や凍結ムラを抑える
特許技術ACVCS®(非貫流熱交換方式)は、庫内の水分が奪われにくい熱交換の仕組みです。高湿度の冷気を庫内全体に循環させ、食品表面の乾燥や目減りを抑えます。空気で凍らせるため、液剤の補充や濃度管理は不要です。
冷気は微風で、軽い食材やトッピングの飛散を抑えます。ラックの段の間にも冷気が回り、トレーの位置による凍結ムラを抑えます。
猪・鹿の赤身や川魚を扱う施設では、凍結後の色や表面の乾燥を確認します。複数の地域産品を扱う場合は、食材ごとの前処理と庫内の洗浄方法を整理します。
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氷の結晶を小さく保ち、解凍後の品質を守る
食品の中で氷の結晶が大きくなりやすい温度帯(最大氷結晶生成帯)を素早く通過させ、氷の結晶を小さく保ちます。食品の組織へのダメージを抑え、解凍時のドリップや食感の変化を減らすための仕組みです。
ジビエは部位・厚み、鮎は魚体の大きさと内臓処理の有無をそろえて品質を比較します。納品先での解凍・調理後に、ドリップ、食感、外観を確認します。
再生医療の研究にも応用される、3D凍結®技術。
3D凍結®技術は、再生医療に向けた細胞シートの保存研究にも応用されています。山口大学大学院医学系研究科との共同研究では、保存液との組み合わせにより、凍結・解凍後も高い細胞生存率を維持できることが報告されています。
医療分野での研究・開発を見る
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霜取りによる停止や、凍結前に冷ます手間を減らす
ACVCS®は冷却器(フィンコイル)への着霜を抑え、霜取り(除霜)と再起動のために運転を止める時間を減らします。急速冷却にも対応し、加熱直後の食品を冷ます工程から凍結まで、1台で行えます。
比較図の当社試算では、同じ生産量の処理に従来機で9時間、3Dフリーザー®で6時間かかる条件を比較しています。従来機は除霜・再起動を含み、3Dフリーザー®は連続運転する条件です。
地域の加工施設は、収穫・捕獲が集中する時期と少量試作の利用を分けて必要量を見積もります。原料の凍結と加熱後の商品の冷却では、投入温度に合わせた運転条件を確認します。
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現場の課題と、3Dフリーザー®の特長
| 項目 | 導入前の課題・条件 | 3Dフリーザー®の特長 |
|---|---|---|
| ジビエの品質 | 導入前の課題・条件 ジビエの加工施設では、解凍後の色やドリップの確認が必要 | 3Dフリーザー®の特長 赤身の乾燥やドリップを抑え、猪・鹿を冷凍商品として出荷 |
| 鮎の身質 | 導入前の課題・条件 漁業協同組合様は、身質が変わるため冷凍出荷を断念していた | 3Dフリーザー®の特長 漁業協同組合様のテストでは、身質の変化が少ないことを確認 |
| 日ごとの処理量 | 導入前の課題・条件 ジビエ加工センター様では、日によって捕獲数と処理量が変わる | 3Dフリーザー®の特長 トレーインタイプで、捕獲量に応じてトレー単位で投入 |
| 原魚の保管 | 導入前の課題・条件 鮎の商品展開には、品質を保った加工原料の確保が必要 | 3Dフリーザー®の特長 漁業協同組合様は、鮎を原魚のまま凍結して加工時期を調整 |
| 販路 | 導入前の課題・条件 施設開設前は、捕獲しても処理・販売に困っていた | 3Dフリーザー®の特長 ジビエ加工センター様は、道の駅や首都圏レストランへ出荷 |
| 庫内の洗浄 | 導入前の課題・条件 食肉加工施設では、肉片や血液、油分を残さない洗浄が必要 | 3Dフリーザー®の特長 ダクトレス構造で洗浄の死角を減らし、汚れを洗い流しやすい |
| 規格外果実 | 導入前の課題・条件 ONE GO様では、生鮮の出荷規格に合わない果実を廃棄していた | 3Dフリーザー®の特長 ONE GO様では、規格外あまおうを冷凍商品や返礼品に活用 |
ジビエ加工センター様・漁業協同組合様・ONE GO様の導入事例と、地域の加工施設で確認する条件を整理しています。施設開設と設備導入を合わせた成果を含みます。品質や処理量は品目・前処理・運用条件によって変わります。
処理量と作業の流れに合わせて、機種を選ぶ。
施設で扱う産品、収穫・捕獲が集中する日の処理量、小ロット試作の利用頻度を基準に選びます。トレーやラックの動線、洗浄、凍結後の保管容量と、複数事業者の利用計画を合わせて確認します。

テーブルモデル
高さ850mmで、天面を作業台として使えるモデル。小ロットの仕込み品を凍結しながら、盛り付けや包装の作業スペースも確保できます。冷媒配管工事は不要です。
- 処理量目安
- 8kg/時
- 投入方法
- 600×400mm天板・6段
- 設置・運用
- 本体幅1,600×奥行750mm。放熱スペースが必要。

1ドアモデル
トレー単位で小回りよく運用したい厨房・加工場に。冷凍機を内蔵し、冷媒配管工事が不要な縦型モデルです。幅1,030mmの本体にトレー8段を備えます。
- 処理量目安
- 10kg/時
- 投入方法
- 600×400mm天板・8段
- 設置・運用
- 扉の開閉・放熱スペースと、本体の搬入経路が必要。

2ドアモデル
トレーでの運用を保ちながら、処理量を増やしたい現場に。上下2枚の扉と計16段の棚を備え、処理量の異なる2モデルから選べます。冷媒配管工事が必要です。
- 処理量目安
- 15 / 25kg/時
- 投入方法
- 600×400mm天板・16段
- 設置・運用
- 本体高さ2,020mm。搬入経路と冷媒配管工事が必要。

モービルラックタイプ
スチコンのモービルラックを共有し、加熱後の食品をラックごと冷却・凍結へ。トレーを載せ替える手間を抑えたい現場に。トレーラック仕様にも変更できます。
- 処理量目安
- 10kg/時
- 投入方法
- モービルラックごと投入
- 設置・運用
- スチコンとラックの型式・寸法に合う仕様を選定。

カートインタイプ
スチコンのロールインカートを共有し、複数のトレーをまとめて搬入。調理から冷却・凍結までをカート単位でつなぎたい現場に。冷媒配管工事が必要です。
- 処理量目安
- 25kg/時
- 投入方法
- ロールインカートごと投入
- 設置・運用
- 本体高さ2,189mm。カートの適合と搬入経路・通路幅が条件。

ラックインタイプ
ラックに積んだ食材や製品をまとめて冷却・凍結。トレー棚や搬入方法を、使っている台車と作業の流れに合わせて設計できます。庫内の水洗浄にも対応します。
- 処理量目安
- 50〜150kg/時
- 投入方法
- ラック台車ごと投入
- 設置・運用
- 台車・トレー寸法、搬入口の段差・床の施工条件に応じて設計。

パススルータイプ
ラックに積んだまま冷却・凍結し、反対側の扉から取り出せます。搬入側と搬出側を分け、前後の工程を一方向につなぎたい現場に。庫内の丸洗いにも対応します。
- 処理量目安
- 50〜150kg/時
- 投入方法
- ラック投入・反対側から搬出
- 設置・運用
- 前後の通路を確保し、衛生区分と作業動線に合わせて配置。

トンネル型フリーザー
直線ベルトで食品を連続搬送し、冷却・凍結する個別設計のモデル。加熱工程や包装工程との接続に加え、手載せでの投入にも対応します。
- 処理量目安
- 100〜2,000kg/時
- 投入方法
- 直線ベルトで連続搬送
- 設置・運用
- 投入・取出温度、列数、前後設備との接続位置に合わせて設計。

スパイラルフリーザー
螺旋状のベルトで、床面積を活かした連続生産に対応する個別設計のモデル。投入・取出方向や搬送高さを、前後の製造工程に合わせて設計できます。
- 処理量目安
- 150〜3,000kg/時
- 投入方法
- 螺旋ベルトで連続搬送
- 設置・運用
- 凍結時間、建屋の高さ、投入・取出位置に合わせて設計。
処理量は機種選定の目安です。実際の処理量・凍結時間は、食品の厚み・包装・投入温度・取出温度などにより変わります。寸法は本体の数値で、扉の開閉・放熱・作業に必要なスペースは別途確認します。
行政・自治体の食品加工施設に関するよくあるご質問
捕獲数が日によって変わるジビエ加工施設でも使えますか?
ジビエ加工センター様では、トレーインタイプを使い、処理した猪・鹿をトレー単位で凍結しています。少量の日だけでなく、捕獲数が多い日の処理量と作業時間を確認して機種を選びます。処理・加工後の肉を対象に、部位や厚み、包装、保管・解凍条件も合わせて検討します。
鮎などの川魚は、どのように品質を確かめますか?
実際の魚で凍結テストを行い、解凍後の身質、ドリップ、外観と、調理後の仕上がりを確認します。漁業協同組合様では、身質の変化が非常に少ないことを実機で確かめて導入しました。丸のまま凍らせたテストでも内臓の破れはありませんでしたが、実際の出荷では内臓処理後に凍結しています。
地域の特産品や返礼品づくりに活用できますか?
ジビエ加工センター様の精肉は道の駅や首都圏レストランへ、ONE GO様の規格外あまおうは冷凍素材やふるさと納税の返礼品へ展開されています。商品化では、使える原料を選別し、販売先と食べ方を決めたうえで、凍結後の品質、包装単位、保管・配送の条件を確認します。
公設の加工センターで、複数の事業者が使う設備を検討できますか?
施設の用途と利用計画に合わせてご相談いただけます。事業者ごとの品目、1回の量、利用する曜日や季節、必要な前処理を整理し、試作中心か量産加工も行うかを確認します。設置場所、搬入動線、冷凍保管の容量を踏まえて機種を選び、お見積もりします。
旬の時期以外も、加工施設を活用できますか?
原料を冷凍保管して加工時期を調整する方法や、季節ごとに別の品目を扱う方法があります。漁業協同組合様は鮎の原料を確保し、地元の農協と連携した加工品へ展開しています。ブルーベリー農家様は季節外れにほかの果物を加工して通年稼働につなげています。地域の原料調達と販売計画をもとに検討します。
施設整備の前に、地域の食材でテストできますか?
無料の凍結・冷却テストで品質を確認できます。候補となる食材、前処理、包装、予定する販売形態を整理し、解凍後の外観や食感、加工のしやすさを比較します。量産を見込む品目は、想定する1回の投入量や施設の利用計画も合わせてご相談ください。申込み方法は無料テストのご案内でご確認いただけます。
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