急速冷凍機の事業者別メリット|01 水産加工・漁業
SEAFOOD PROCESSING & FISHERY魚の食感と、うま味を保つ。
水産加工・漁業のための 3D凍結®
魚介の解凍時のドリップや身縮みは、食感だけでなく、歩留まりや取引先の評価にも影響します。3Dフリーザー®は、凍結時の乾燥や、解凍時のドリップを抑え、魚介の品質を保つための急速冷凍機です。
旬の原料の在庫づくり、水揚げが集中する日の加工、遠方への出荷や通販商品づくりまで。水産加工・漁業の現場での活用方法と導入後の変化を、実際の事例とともにご紹介します。
水産加工・漁業の現場における導入効果
導入企業に起きた変化と、現場での使い方をご紹介します。
MERIT 01ドリップを抑え、ふぐの食感を保つ
ふくます水産様が機種選びで重視したのは、解凍後のドリップの少なさでした。複数メーカーの凍結テストを比較し、その中でドリップが最も少なかったことを決め手に3Dフリーザー®を導入。とらふぐの食感やうま味を保ち、料亭・ホテル・百貨店に納める商品の品質を、取引先へ説明できるようになりました。
現場では、盛り付けたふぐ刺しをパックのまま凍結しています。冬に需要が集中する商材でも、養殖業者との通年仕入れを冷凍在庫で支え、遠方へのギフト通販まで販路を広げています。
事例: ふくます水産様(とらふぐ)

MERIT 02豊漁時に仕入れ、時化や禁漁期の供給に備える

MERIT 03産地の魚介を、遠方への出荷や通販商品にする
梅乃葉様では、解凍後も透明感の残るイカが通販で評価され、新たな収益の柱になりました。ふくます水産様も、チルド配送では鮮度保持が難しかった遠方へのギフト出荷を、冷凍商品によって実現しています。
漁業協同組合様は、実機テストで鮎の身質を確かめたうえで冷凍出荷を開始し、京都の料亭からも評価を得ています。みちしお様では、店の名物である貝汁を冷凍商品化し、オンラインショップや楽天市場で全国販売へ。原魚や刺身だけでなく、魚介を使った調理品にも活用が広がっています。

MERIT 04凍結液の管理と、包装破損による廃棄を減らす
ふぐ問屋の海様は、アルコール凍結で真空パックにピンホールが生じることによる廃棄と、液剤の補充・濃度管理が負担になっていました。テストで薄造りの品質を確認したうえで、空気式の3Dフリーザー®へ切り替えています。
導入後は凍結液が不要になり、同社で生じていた包装破損に伴う廃棄と液剤コストを解消。凍結液の管理作業がなくなり、スタッフが扱いやすい運用になりました。OEM先からもドリップの少なさや色について評価されています。包装なしのバラ凍結にも対応できるため、商品形態に合わせた凍結方法を検討できます。

MERIT 05生食向けの魚を、温度と時間を管理して凍結する
市場の買参権を持つひのき様では、新鮮なうちに魚を急速凍結し、サンマなどを生食向けに扱う体制を整えています。生食用の魚介は、解凍後の品質とあわせて、アニサキスへの対策に必要な温度・時間の管理が欠かせません。
厚生労働省は、予防策の一つとして−20℃で24時間以上の冷凍を示しています。同省掲載の衛生管理手引書では、中心まで凍結した後、−20℃以下で24時間以上としています。急速凍結が終わった時点で対策完了とせず、その後の保持工程まで含めて管理します。
芯温センサーを備えた機種では、食品の中心温度を測りながら設定芯温まで運転できます。実際の魚の厚みや投入量で凍結条件を確かめ、保管設備での保持温度・時間とあわせて運用を決めます。
事例: ひのき様(市場買参・生食)

MERIT 06水揚げが集中する日の凍結量を確保する
広島牡蠣の卸売・加工販売を営むカネウ様は、1バッチ約1時間で70〜80kgを急速凍結しています。従来より凍結時間が短くなり、鮮度が落ちる前に加工を終えられるようになったことで、製造スピードと品質の両方が向上しました。
漁業協同組合様では、鮎を処理前の原魚のまま凍結して保管し、加工する時期を調整しています。ラックインタイプは、トレーを並べたラックごと搬入してまとまった量を処理する現場に向いています。水揚げや養殖の出荷が集中する日を基準に、1回の量、入れ替え作業、凍結に使える時間を合わせて機種を選びます。
事例: カネウ様(牡蠣) 漁業協同組合様(鮎)

水産加工・漁業の導入事例
とらふぐ、牡蠣、生しらす、鮎など、魚種と事業に応じた凍結方法、導入の決め手、販売や製造の変化をご紹介します。
加工・卸|とらふぐドリップの少なさを比較し、とらふぐの通年取引と通販へ
株式会社ふくます水産様
事例を読む →
加工|牡蠣旬の牡蠣を凍結し、年間を通じた供給に対応
株式会社カネウ様
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漁師直営|しらす生しらすを急速冷凍し、旬以外の時期にも提供できる体制へ
株式会社七宝丸様
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漁協|鮎鮎の身質を確かめ、料亭出荷と加工品展開へ
漁業協同組合様
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仕入れ・衛生|生食仕入れた魚を急速冷凍し、原価と仕込みを安定させた
株式会社ひのき様
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乗り換え|液体凍結から空気式への切り替えで、液剤コストと包装破損のロスを解消
株式会社海様
事例を読む →水産加工・漁業の現場で3Dフリーザー®が選ばれる理由
乾燥や凍結ムラを抑える冷気、解凍後の品質を保つ仕組み、冷却・凍結を続けて行う技術をご紹介します。
高湿度の冷気と微風で、乾燥や凍結ムラを抑える
特許技術ACVCS®(非貫流熱交換方式)は、庫内の水分が奪われにくい熱交換の仕組みです。高湿度の冷気を庫内全体に循環させ、食品表面の乾燥や目減りを抑えます。空気で凍らせるため、液剤の補充や濃度管理は不要です。
冷気は微風で、軽い食材やトッピングの飛散を抑えます。ラックの段の間にも冷気が回り、トレーの位置による凍結ムラを抑えます。
薄造りやむき身は、凍結後の表面の乾燥も確認したい商材です。しらすのような軽い魚は、トレー上での飛散や片寄りもあわせて確かめます。
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氷の結晶を小さく保ち、解凍後の品質を守る
食品の中で氷の結晶が大きくなりやすい温度帯(最大氷結晶生成帯)を素早く通過させ、氷の結晶を小さく保ちます。食品の組織へのダメージを抑え、解凍時のドリップや食感の変化を減らすための仕組みです。
原魚・切り身は、解凍後のドリップ、身の張り、色を比較します。牡蠣など加熱して提供する商品は、調理後の身縮みや食感まで確認します。
再生医療の研究にも応用される、3D凍結®技術。
3D凍結®技術は、再生医療に向けた細胞シートの保存研究にも応用されています。山口大学大学院医学系研究科との共同研究では、保存液との組み合わせにより、凍結・解凍後も高い細胞生存率を維持できることが報告されています。
医療分野での研究・開発を見る
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霜取りによる停止や、凍結前に冷ます手間を減らす
ACVCS®は冷却器(フィンコイル)への着霜を抑え、霜取り(除霜)と再起動のために運転を止める時間を減らします。急速冷却にも対応し、加熱直後の食品を冷ます工程から凍結まで、1台で行えます。
比較図の当社試算では、同じ生産量の処理に従来機で9時間、3Dフリーザー®で6時間かかる条件を比較しています。従来機は除霜・再起動を含み、3Dフリーザー®は連続運転する条件です。
水揚げが集中する現場では、1回の処理量と繰り返し運転できる回数を合わせて確認します。原魚と加熱加工品では投入時の温度が異なるため、それぞれの条件で運転計画を組みます。
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現場の課題と、3Dフリーザー®の特長
| 項目 | 導入前の課題・条件 | 3Dフリーザー®の特長 |
|---|---|---|
| 表面の乾燥 | 導入前の課題・条件 魚介の凍結では、表面の乾燥や冷凍やけへの対策が必要 | 3Dフリーザー®の特長 高湿度の冷気で、薄造りやむき身の表面の乾燥を抑える |
| しらすと風 | 導入前の課題・条件 軽いしらすは、強い風でトレー上に吹き寄せられるおそれがある | 3Dフリーザー®の特長 微風で、トレー上のしらすが吹き寄せられるのを抑える |
| 解凍後の食感 | 導入前の課題・条件 ふくます水産様では、従来の冷凍でドリップが出て食感が落ちていた | 3Dフリーザー®の特長 ふくます水産様の比較テストでは、ドリップが最も少なかった |
| 凍結液と包装 | 導入前の課題・条件 海様では、アルコール凍結時のピンホールと液剤管理が負担だった | 3Dフリーザー®の特長 海様では凍結液が不要になり、包装破損による廃棄を解消 |
| 凍結時間 | 導入前の課題・条件 カネウ様では、凍結に時間がかかり、大量注文への対応が課題だった | 3Dフリーザー®の特長 カネウ様では、1バッチ約1時間で牡蠣70〜80kgを凍結 |
| 原魚の凍結 | 導入前の課題・条件 漁業協同組合様は、鮎の身質が変わるため冷凍出荷を断念していた | 3Dフリーザー®の特長 漁業協同組合様の鮎のテストでは、身質と外観を保った仕上がりを確認 |
| 旬の在庫 | 導入前の課題・条件 カネウ様では、旬の品質を保った通年供給体制が求められていた | 3Dフリーザー®の特長 カネウ様では、旬の牡蠣を在庫にして年間を通じた供給に対応 |
導入事例の結果と、水産加工で確認する条件を整理しています。各社の比較対象・食品・運用条件は異なり、すべての魚介で同じ結果となるものではありません。原魚の凍結は鮎のテスト結果です。出荷時は内臓処理後に凍結しています。
処理量と作業の流れに合わせて、機種を選ぶ。
魚の大きさ、原魚・切り身・盛り付け品などの商品形態、1回に凍らせる量を基準に選びます。水揚げが多い日の処理時間、トレーやラックの搬入動線、凍結後の保管先まで合わせて確認します。

テーブルモデル
高さ850mmで、天面を作業台として使えるモデル。小ロットの仕込み品を凍結しながら、盛り付けや包装の作業スペースも確保できます。冷媒配管工事は不要です。
- 処理量目安
- 8kg/時
- 投入方法
- 600×400mm天板・6段
- 設置・運用
- 本体幅1,600×奥行750mm。放熱スペースが必要。

1ドアモデル
トレー単位で小回りよく運用したい厨房・加工場に。冷凍機を内蔵し、冷媒配管工事が不要な縦型モデルです。幅1,030mmの本体にトレー8段を備えます。
- 処理量目安
- 10kg/時
- 投入方法
- 600×400mm天板・8段
- 設置・運用
- 扉の開閉・放熱スペースと、本体の搬入経路が必要。

2ドアモデル
トレーでの運用を保ちながら、処理量を増やしたい現場に。上下2枚の扉と計16段の棚を備え、処理量の異なる2モデルから選べます。冷媒配管工事が必要です。
- 処理量目安
- 15 / 25kg/時
- 投入方法
- 600×400mm天板・16段
- 設置・運用
- 本体高さ2,020mm。搬入経路と冷媒配管工事が必要。

モービルラックタイプ
スチコンのモービルラックを共有し、加熱後の食品をラックごと冷却・凍結へ。トレーを載せ替える手間を抑えたい現場に。トレーラック仕様にも変更できます。
- 処理量目安
- 10kg/時
- 投入方法
- モービルラックごと投入
- 設置・運用
- スチコンとラックの型式・寸法に合う仕様を選定。

カートインタイプ
スチコンのロールインカートを共有し、複数のトレーをまとめて搬入。調理から冷却・凍結までをカート単位でつなぎたい現場に。冷媒配管工事が必要です。
- 処理量目安
- 25kg/時
- 投入方法
- ロールインカートごと投入
- 設置・運用
- 本体高さ2,189mm。カートの適合と搬入経路・通路幅が条件。

ラックインタイプ
ラックに積んだ食材や製品をまとめて冷却・凍結。トレー棚や搬入方法を、使っている台車と作業の流れに合わせて設計できます。庫内の水洗浄にも対応します。
- 処理量目安
- 50〜150kg/時
- 投入方法
- ラック台車ごと投入
- 設置・運用
- 台車・トレー寸法、搬入口の段差・床の施工条件に応じて設計。

パススルータイプ
ラックに積んだまま冷却・凍結し、反対側の扉から取り出せます。搬入側と搬出側を分け、前後の工程を一方向につなぎたい現場に。庫内の丸洗いにも対応します。
- 処理量目安
- 50〜150kg/時
- 投入方法
- ラック投入・反対側から搬出
- 設置・運用
- 前後の通路を確保し、衛生区分と作業動線に合わせて配置。

トンネル型フリーザー
直線ベルトで食品を連続搬送し、冷却・凍結する個別設計のモデル。加熱工程や包装工程との接続に加え、手載せでの投入にも対応します。
- 処理量目安
- 100〜2,000kg/時
- 投入方法
- 直線ベルトで連続搬送
- 設置・運用
- 投入・取出温度、列数、前後設備との接続位置に合わせて設計。

スパイラルフリーザー
螺旋状のベルトで、床面積を活かした連続生産に対応する個別設計のモデル。投入・取出方向や搬送高さを、前後の製造工程に合わせて設計できます。
- 処理量目安
- 150〜3,000kg/時
- 投入方法
- 螺旋ベルトで連続搬送
- 設置・運用
- 凍結時間、建屋の高さ、投入・取出位置に合わせて設計。
処理量は機種選定の目安です。実際の処理量・凍結時間は、食品の厚み・包装・投入温度・取出温度などにより変わります。寸法は本体の数値で、扉の開閉・放熱・作業に必要なスペースは別途確認します。
水産加工・漁業の急速冷凍に関するよくあるご質問
急速冷凍はアニサキス対策になりますか?
予防に必要な温度と時間を確保する冷凍工程として活用できます。厚生労働省は−20℃で24時間以上の冷凍を示し、同省掲載の衛生管理手引書では、中心まで凍結した後、−20℃以下で24時間以上としています。凍結後の保持工程まで含めて管理し、庫内温度だけで食品の中心まで条件を満たしたと判断しないことが大切です。厚生労働省の予防案内・衛生管理手引書をご確認ください。
ふぐ刺しを盛り付けたまま凍結できますか?
盛り付け済みのふぐ刺しをパックのまま凍結している事例があります。ふくます水産様では、この方法でギフト通販向けの商品を製造しています。容器の材質や蓋の有無、盛り付けの厚みが凍結条件に関わるため、使用予定の容器と商品で、解凍後のドリップや盛り付けの状態まで確認します。
養殖魚や旬の魚介を、需要期に備えて在庫にできますか?
ふくます水産様は通年で仕入れるとらふぐを冬の需要へ、カネウ様は旬の牡蠣を年間の供給へつなげています。商品化では、販売予定の時期から必要な保管期間を決め、包装、保管温度、解凍方法を含めて品質を確認します。急速冷凍機とあわせて、凍結後の在庫を収める保管設備も検討します。
水揚げが集中した日は、どのくらいの量を処理できますか?
処理量は魚種、大きさ、投入温度、トレーへの並べ方と機種によって変わります。カネウ様の牡蠣では、1バッチ約1時間で70〜80kgを凍結した実績があります。自社の計画では、水揚げが多い日の総量と加工後に凍結へ回す時間帯をもとに、必要な回数と入れ替え時間まで確認します。
水産物の輸出向けに導入する場合、何を確認しますか?
まず輸出先、魚種、加工状態を決め、必要な衛生管理や施設認定などを確認します。米国向けでは水産食品HACCP規則などへの対応、EU向けでは関係施設の認定や衛生証明書などが必要です。凍結設備の導入だけで輸出要件を満たすわけではありません。米国向け・EU向けの農林水産省の案内を確認し、凍結・保管・輸送の条件を整えます。
自社の魚介で、導入前に品質を確かめられますか?
無料の凍結・冷却テストで確認できます。原魚や切り身なら解凍後の色、ドリップ、食感、調理品なら再加熱後の仕上がりなど、用途ごとの評価項目を決めます。魚の大きさ、処理方法、包装、予定する保管・解凍条件をお知らせください。無料テストのご案内からご相談いただけます。
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