
エアブラスト凍結は、冷却した強い空気(冷風)を食品に当てて熱を奪い、急速冷凍する方式です。未包装の原料、トレーに並べた商品、容器入りや袋入りまで幅広く凍らせられる汎用性が最大の強みで、業務用の急速冷凍機としていちばん広く使われています。一方で、乾いた冷風が表面に当たり続けるため、商品によっては表面乾燥・目減り(重量減少)・冷凍焼けが起きやすいという、冷風方式ならではの弱みも抱えます。この記事は、導入直前の指名検索ではなく「エアブラスト凍結とは何か、自社の商品に向くのか」を比較検討している方に向けて、仕組み・長所と短所・向く商品と注意したい商品・他方式との違い・確認すべき判断軸を、中立に解説します。
Contents
結論:エアブラスト凍結は汎用性と表面乾燥リスクをセットで判断する
エアブラスト凍結を検討するときに押さえておきたい要点は、次の6つです。
- 仕組みは「冷風で熱を奪う」:庫内を-30〜-40℃まで下げ、ファンで強い冷風を循環させて食品の熱を奪います。水分が氷に変わる最大氷結晶生成温度帯(-1〜-5℃)を短時間で通過させるほど、氷結晶が微細になり、解凍後のドリップや食感低下を抑えられます
- 最大の強みは汎用性:未包装の原料、トレー品、容器入り、袋入りまで形を選ばず凍らせられます。多品種少量にも対応しやすく、商品の形を見ながら凍結できます
- 方式固有の最大の弱みは表面乾燥:乾いた冷風が当たり続けるため、未包装や水分の多い商品では表面乾燥・目減り・冷凍焼けが起きやすくなります。揚げ物の衣の飛散・パサつき、霜付きも、この方式でチェックしたい点です
- 「速いか」より「乾燥を許容範囲に収められるか」で判断する:凍結の速さは大切ですが、自社の商品で乾燥・目減りを許容できる範囲に抑えられるかが、本当の判断軸です
- 回収を分けるのは本体価格より継続コスト:急速冷凍機は短時間で凍らせる設備で、保管庫代わりに入れっぱなしにすると乾燥・霜付き・電気代が増えます。目減り(歩留まり)・電気代・着霜による霜取り(デフロスト)の稼働ロスが続くほど、設備投資の回収は延びます。冷風方式の発展形である3Dフリーザーは、高湿度で目減りを抑え、ランニングコストを従来エアブラスト式比で約30%削減し、空気式のため不凍液の購入・管理が不要で、着霜を抑えてデフロスト頻度も下げられるため、この継続コストを抑えながら回収を早めやすくなります
- 乾燥・目減りが課題になる商品では、実商品での凍結テストで重量変化を比べる:カタログの凍結時間だけでなく、自社の商品で目減りと仕上がりを確かめると、方式が向くかどうかを判断できます
エアブラスト凍結は、冷気で冷やす方式である以上、汎用性と引き換えに表面乾燥リスクがどうしてもついてまわります。これを理解したうえで自社の商品状態と照らし合わせれば、向く・向かないを的確に判断できます。急速冷凍そのものの基礎は急速冷凍とは(仕組みとメリット)で確認できます。
エアブラスト凍結の仕組み:冷風で最大氷結晶生成温度帯を通過させる

エアブラスト凍結は、庫内に設置した冷却器(エバポレーター)で空気を-30〜-40℃まで冷やし、ファンで強い冷風を循環させて食品の熱を奪う方式です。「ブラスト(blast)」は強い風を意味し、冷たい風を吹きつけて凍らせるためこう呼ばれます。
食品の凍結品質を決めるのは、最大氷結晶生成温度帯(-1〜-5℃)をどれだけ速く通過させるかです。食品中の水分は、この温度帯を通る間に氷の結晶へと成長します。ゆっくり凍らせると氷結晶が大きく育ち、食品の細胞や組織を壊します。解凍時に、壊れた組織から旨味や水分がドリップとして流れ出て、食感や歩留まりが落ちます。
急速冷凍はこの温度帯を短時間で通過させ、氷結晶を微細なまま保つ技術です。氷結晶が小さいほど組織のダメージが小さく、解凍後の品質を保てます。エアブラスト凍結は、強い冷風で食品の表面から一気に熱を奪うことで、この温度帯を速く抜けます。
ただし、熱を奪う媒体が「空気」である点が、後で説明する表面乾燥の原因にもなります。空気は液体に比べて熱を伝える力が弱いため、より低温で、より強い風量が必要になります。この強い冷風が、表面の水分も一緒に奪ってしまうのです。
エアブラスト凍結の長所:形を選ばず凍らせられる汎用性
エアブラスト凍結が業務用でいちばん広く使われているのは、商品の形や包装を選ばずに凍らせられる汎用性が高いからです。
| 長所 | 内容 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 商品の形を選ばない | 未包装の原料、トレー品、容器入り、袋入りまで対応 | 多品種少量、試作、季節商品 |
| 形を見ながら凍結できる | バラ凍結、トレー凍結、ブロック凍結を使い分けられる | 形崩れを抑えたい商品 |
| 液や特殊資材が不要 | 空気で冷やすため、不凍液(ブライン)や専用包装が要らない | 包装前の商品、多品種運用 |
| 機種の幅が広い | 小型のバッチ庫から、トンネル型・スパイラル型の連続ラインまで揃う | 小ロットから量産まで |
| 清掃しやすい構造も選べる | 庫内構造によっては、品種切替時の清掃がしやすい | アレルゲン管理、品種切替が多い現場 |
未包装の惣菜、トレーに並べたカット野菜、容器入りの米飯や弁当など、密封包装が前提になりにくい商品でも凍らせられる点が、後で比較する液体凍結との大きな違いです。多品種少量で、商品ごとに形や包装が変わる現場ほど、汎用性の価値が出ます。
エアブラスト凍結の固有課題:乾いた冷風による表面乾燥・目減り・冷凍焼け

エアブラスト凍結を検討するときにいちばん大切なのが、この方式ならではの弱みです。汎用性の高さと引き換えに、乾いた強い冷風が表面に当たり続けることで、表面乾燥・目減り・冷凍焼けが仕組みのうえで起きやすくなります。
なぜ冷風方式だと表面が乾くのか
庫内の空気は、冷やされるほど含むことのできる水分量が少なくなります。乾いた低温の空気が食品の表面に当たると、表面の水分が空気側へ移っていきます。これが表面乾燥です。さらに庫内の冷却器には、空気中の水分が霜として付着します(着霜)。霜が付くほど庫内の空気はますます乾き、食品から水分を奪う力が強まります。風量が大きいほど、未包装の時間が長いほど、この乾燥は進みます。
目減り(重量減少)が採算に響く
表面から水分が抜けると、その分だけ商品の重量が減ります。これが目減りです。重量で取引する商品や、しっとり感が売価を左右する商品では、目減りがそのまま採算を押し下げます。乾燥は見た目では分かりにくく、解凍後や販売時にパサつき・色変化として表れることが多いため、導入後に気づくケースが起きます。
長期保管で冷凍焼けに進む
表面乾燥がさらに進むと、表面の水分が抜けて組織がスカスカになり、酸素にも触れて変色・パサつき・風味低下が起きます。これが冷凍焼けです。急速冷凍機を保管庫代わりに入れっぱなしにすると、この状態へ進みやすくなります。
揚げ物・パン・米飯では衣の飛散や霜付きも確認する
衣の付いた揚げ物では、強い冷風で衣やパン粉が飛散したり、衣がパサついたりします。パンや米飯では、表面の乾燥と霜付きが食感に直接ひびきます。乾燥・目減りが課題になりやすい商品(揚げ物・パン・米飯・薄切りの肉や魚・容器入りの惣菜)では、この方式で品質を許容範囲に収められるかを、実商品で確かめる価値があります。
この乾燥課題をどう抑えるかは、包装の有無、風量、未包装時間、庫内の湿度で変わります。エアブラスト式の弱点と確認項目は、兄弟記事のリキッドフリーザーとエアブラスト式の違いでも整理しています。ドリップや冷凍焼けが起きる工程上の原因はドリップの原因と対策で確認できます。
自社の商品はエアブラスト凍結に向くか:商品状態で見る

エアブラスト凍結が向くかどうかは、商品が包装済みか未包装か、水分が多いか少ないかで変わります。乾燥に強い商品ほど汎用性の恩恵を受けやすく、乾燥に弱い商品ほど注意が要ります。
| 商品状態 | エアブラスト凍結との相性 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 包装済み(真空・密封) | 表面乾燥を包材が抑えるため相性が良い | 包材の耐寒性、袋内空気、シール強度 |
| 容器入り・トレー品 | 形を保ったまま凍らせられる | 容器のフタや表面の乾燥、冷えムラ |
| 未包装の原料肉・魚 | 凍るが、薄切り・表面積が大きい商品は乾燥に注意 | 表面乾燥、色変化、目減り |
| 揚げ物・フライ類 | 凍るが、衣の飛散・パサつき・霜付きを確認 | 衣の状態、油の酸化、未包装時間 |
| パン・米飯・惣菜 | 凍るが、表面乾燥と霜付きが食感に響く | しっとり感、霜付き、解凍後の戻り |
| 水分の少ない商品(焼き菓子等) | 乾燥の影響が小さく相性が良い | 形崩れ、割れ |
包装済みや水分の少ない商品では、エアブラスト凍結の汎用性をそのまま活かせます。一方、未包装で水分が多く、薄切りや表面積の大きい商品では、表面乾燥と目減りが品質と採算にひびきやすいため、風量・未包装時間・庫内湿度の影響を実商品で確認すると安心です。
急速冷凍と通常冷凍で品質差が出る理由
エアブラスト凍結のような急速冷凍と、冷凍庫でゆっくり凍らせる通常冷凍では、同じ食品でも仕上がりが変わります。違いを生むのは、最大氷結晶生成温度帯(-1〜-5℃)の通過時間です。
| 比較項目 | 急速冷凍 | 通常冷凍 |
|---|---|---|
| 凍結速度 | 最大氷結晶生成温度帯を短時間で通過 | 食品温度がゆっくり下がり数時間以上かかる |
| 氷結晶 | 微細で均一に分散する | 大きく成長し組織を壊す |
| 解凍後のドリップ | 少なく、旨味と水分を保ちやすい | 多く、旨味と歩留まりが流れ出る |
| 食感・見た目 | 解凍後も元に近い状態を保ちやすい | パサつき・形崩れ・色変化が出やすい |
通常冷凍は保存はできますが、品質を保つ目的には向きません。ただし急速冷凍であっても、表面乾燥を抑えられなければ目減りは進みます。「速く凍らせること」と「乾かさないこと」は別の話で、エアブラスト凍結ではこの両立が課題になります。急速冷凍と通常冷凍の差は急速冷凍と通常冷凍の違いでさらに詳しく確認できます。
エアブラスト式と液体凍結の違い:包装条件で適性が変わる

エアブラスト凍結を検討するとき、よく比較されるのが液体凍結(リキッドフリーザー)です。どちらが常に優れているという話ではなく、包装前の商品を凍らせるのか、包装済みの商品を短時間で冷やすのかで適性が変わります。同じ粒度で比べると、選び方が見えてきます。
| 比較項目 | エアブラスト式(冷風) | 液体凍結(不凍液・ブライン) |
|---|---|---|
| 冷やす媒体 | 冷却した空気(-30〜-40℃) | 冷却した不凍液(-30〜-50℃) |
| 凍結速度 | 速い | 空気より熱を伝えやすく、さらに速い |
| 向いている商品 | 未包装の原料、トレー品、容器入り、袋入り | 防水・密封包装済みの商品 |
| 包装条件 | 未包装でも凍らせられる | 防水・密封包装が前提になりやすい |
| 表面乾燥 | 乾いた風で乾燥・目減りが起きやすい | 包材で覆うため乾燥は起きにくい |
| 継続して出るコスト | 電気代、着霜による霜取り(デフロスト) | 電気代に加え、不凍液の購入・管理 |
| 注意点 | 風量・未包装時間で乾燥が変わる | 袋材、シール強度、袋破れ、包装内空気 |
この2方式は、それぞれ気づきにくいコストを抱えます。エアブラスト式は乾いた風で表面が乾燥し、目減り(歩留まり低下)がじわじわ積み上がります。液体凍結は密封包装の資材費に加え、不凍液(ブライン)の購入・管理という電気代とは別のコストが毎月かかります。
どちらのコストも毎ロット・毎月少しずつ積み上がり、その分だけ設備投資の回収期間が延びます。導入時の本体価格だけでなく、こうした継続コストまで見て比べると、自社の商品にどちらが合うかを判断できます。両方式の品質・コスト・運用面の詳しい比較はリキッド・エアブラスト方式の比較、包装条件を含む選び方はリキッドフリーザーとエアブラスト式の違いで確認できます。
エアブラスト凍結を入れっぱなしにしない:電気代と品質の悪化を避ける

エアブラスト凍結でよく起きるのが、急速冷凍機を冷凍保管庫の代わりに使ってしまう運用です。急速冷凍機は短時間で凍らせるための設備で、長時間の保管には向きません。
凍結が完了した後も入れっぱなしにすると、乾いた冷風が当たり続けて表面乾燥が進み、目減りと冷凍焼けにつながります。庫内の冷却器には霜が付き続け(着霜)、霜取り(デフロスト)の頻度が増えて稼働が止まり、電気代も上がります。次の商品を凍らせる順番待ちも生まれ、作業が滞ります。
凍結が完了したら保管庫へ移すタイミングを工程に組み込み、急速冷凍機は「凍らせる」役割に専念させると、品質と電気代の両方を守れます。凍結完了後の動線(保管庫への移し替え、置き場、作業人数)を先に決めておくことが、入れっぱなし運用を避ける近道です。電気代の見方は急速冷凍機の電気代の目安で確認できます。
乾燥・目減りを抑える発展形:高湿度3D冷気の3Dフリーザー

エアブラスト凍結の汎用性は活かしたいけれど、表面乾燥・目減り・冷凍ムラを抑えたい——そうした商品では、エアブラスト式(冷風方式)の発展形として、高湿度の3D冷気で凍らせる3Dフリーザーが選択肢になります。
3Dフリーザーは、独自の非貫流熱交換方式(ACVCS®)で熱交換器のフィンコイルへの再通過を防いで着霜を抑え、庫内の高湿度を保ちながら、食品全体を多方向から包み込んで均一に凍らせる急速冷凍機です。一般的なエアブラスト式が乾いた冷風で表面の水分を奪いやすいのに対し、3Dフリーザーは着霜を抑えて庫内の湿度そのものを高く保つため、強い冷気でも表面を乾かしにくくします。これが目減りと冷凍焼けを抑える仕組みです。
最大氷結晶生成温度帯(-1〜-5℃)を短時間で通過させて微細で均一な氷結晶を作りやすく、食品全体を均一に冷やすため冷凍ムラも抑えられます。揚げ物・パン・米飯・薄切りの肉や魚・容器入りの惣菜のように、乾燥・目減りが品質と売価を左右する商品で、とくに効果が見えやすくなります。
継続コストの面でも、3Dフリーザーは着霜を抑えることで、従来エアブラスト式比でランニングコストを約30%削減し、霜取り(デフロスト)の頻度も下げられます。空気で凍らせる方式のため、液体凍結のような不凍液(ブライン)の購入・管理も要りません。乾燥による目減り・電気代・デフロストの稼働ロス・液コストといった、設備投資の回収期間を延ばしがちな継続コストを、品質を保ったまま同時に抑えやすいのが、冷風方式を発展させた3Dフリーザーの特長です。
冷風方式で課題になる水分の損失(目減り)・表面乾燥・パサつきを、実商品で扱ったデータで確認できます。揚げ物・パック品・加熱後品といった、乾燥・目減りが品質と売価に響く幅広い商品で、3Dフリーザーでの凍結例を挙げます。
- 揚げたて70℃のフライドポテトを15分で凍結し、揚げたての水分と油分を保ったまま「カリッ・ホクッ」の食感を守った実証テスト(揚げ物・衣のパサつき)
- 2kgの食肉パックを70分で芯まで凍結し、調味液を抱き込んだまま解凍時のドリップを抑えて歩留まりを守った実証テスト(容器・パック品)
- アツアツ77℃のローストチキンを35分で凍結し、肉汁を保ってしっとりした食感を守った実証テスト(加熱後品)
揚げ物だけでなく、パック品や加熱後品でも、表面乾燥と目減りを抑えながら凍結できることを、実商品のデータで確かめています。
3Dフリーザーの仕組みと特長は3Dフリーザーとはと3Dフリーザーの特徴で確認できます。乾燥や冷凍ムラが課題になっている商品では、エアブラスト式の汎用性に加えて、目減りと冷凍焼けを抑えたい現場の発展形として検討できます。技術選定全体の考え方は特殊冷凍技術で確認できます。
エアブラスト凍結の設備を選ぶ判断軸:処理量・包装・継続コスト
エアブラスト凍結の設備は、小型のバッチ庫から、トンネル型・スパイラル型の連続ラインまで幅が広く、本体価格は処理量・設置条件・仕様で大きく変わります。導入を考えるなら、次の判断軸を順に整理すると、自社に合う方向が見えてきます。
| 判断軸 | 整理する内容 | 確認の手がかり |
|---|---|---|
| 処理量と機種クラス | 1回あたりの量、1時間あたりの量、繁忙期の最大量を出す。小ロット多品種ならバッチ庫、量産ラインならトンネル型・スパイラル型 | 商品の形、トレー段数、パック数、生産計画 |
| 商品状態と包装条件 | 未包装か包装済みか、容器入りか。未包装で乾燥に弱い商品は風量と未包装時間を確認 | 商品写真、重量、包装方法 |
| 本体価格と設置費を分けて見る | 本体価格に加え、電源・冷媒・排水・搬入据付などの設置工事費を別に見込む | 価格と総コスト(TCO)の考え方、業務用急速冷凍機の選び方 |
| 継続して出るコスト | 電気代、着霜による霜取り、目減り(歩留まり低下)、清掃・洗浄の手間を数年単位で見る。冷風方式の発展形である3Dフリーザーは高湿度で目減りを抑え、ランニングコストを従来エアブラスト式比で約30%削減し、空気式のため不凍液の購入・管理が不要で、着霜を抑えてデフロストも減らせる | 電気代の目安、補助金情報 |
投資判断で見落としやすいのが、本体価格より継続して出るコストです。乾燥による目減りや霜取りによる稼働ロスが続くと、利益がじわじわ削られ、その分だけ設備投資の回収期間が延びます。逆に、目減りと稼働ロスを抑えて品質を保てれば、回収を早めながら、商品の品質を販売時の訴求にも活かせます。冷風方式の発展形である3Dフリーザーは、高湿度で表面乾燥による目減りを抑え、ランニングコストも抑えやすく、空気式のため液体凍結のような不凍液の購入・管理も要らず、着霜を抑えてデフロストの稼働ロスも下げられます。目減り・電気代・霜取りの稼働ロス・液コストを同時に抑える分だけ、設備投資の回収を早めやすいのが、冷風方式を発展させた3Dフリーザーの位置づけです。導入を本格的に進めるときは、補助金・税制優遇の活用も検討できますが、対象制度・公募時期・対象経費は年度や公募回で変わるため、補助金情報と税制優遇情報で最新の条件を確認してください。
乾燥・目減りが課題になる商品は実商品の凍結テストで重量変化を比べる

エアブラスト凍結が自社の商品に向くかどうかは、カタログの凍結時間だけでは判断できません。投入温度、商品のサイズや厚み、包装、トレー配置、未包装時間が変わると、凍結後の品質も目減りも変わります。乾燥・目減りが課題になる商品では、実商品で凍結テストを行い、重量変化と仕上がりを比べると確実です。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 重量変化(目減り) | 凍結前後の重量を測り、表面乾燥による損失を確認する |
| 中心温度と凍結時間 | 投入温度から目標中心温度までの到達時間 |
| 表面の状態 | 乾燥、霜付き、色変化、冷凍焼けの兆候 |
| ドリップ | 解凍後の流出量、旨味と水分の保持 |
| 食感・見た目 | 解凍後・加熱後のパサつき、衣の状態、配送後の見た目 |
| 包装後の状態 | 袋内水分、袋破れ、容器のフタ周りの乾燥 |
| 処理量 | 1回あたりの投入量、トレー段数 |
前述のフライドポテト(15分)・食肉パック(70分)・ローストチキン(35分)の実証テストは、いずれも実際の商品で凍結時間と仕上がりを確かめた結果です。同じように自社の商品で凍結時間と仕上がりを確かめておくと、導入後の品質と処理量を具体的に判断できます。自社の商品で確かめたい場合は、冷凍・冷却テスト・デモ相談で、乾燥・目減り・ドリップ・食感を実機で確認できます。数百万円規模の設備投資だからこそ、導入前に実物で品質を確かめられる安心があります。製品の機種構成は3Dフリーザー製品情報で確認できます。
エアブラスト凍結に関するよくある質問
冷却した強い空気(冷風)を食品に当てて熱を奪い、急速冷凍する方式です。庫内を-30〜-40℃まで下げ、ファンで冷風を循環させて凍らせます。未包装の原料、トレー品、容器入り、袋入りまで形を選ばず凍らせられる汎用性が強みで、業務用の急速冷凍機としていちばん広く使われています。
乾いた強い冷風が表面に当たり続けるため、未包装や水分の多い商品では表面乾燥・目減り・冷凍焼けが起きやすくなります。これは冷気で冷やす方式に構造的に伴う弱みです。包装済みや水分の少ない商品では乾燥の影響は小さく、未包装で薄切り・表面積の大きい商品ほど注意が要ります。
商品の包装条件で適性が変わるため、一概にどちらが良いとは言えません。エアブラスト式は未包装品やトレー品に対応しやすく、液体凍結は防水・密封包装済みの商品を短時間で凍らせられます。エアブラスト式は乾燥、液体凍結は不凍液の管理コストや浮き防止の重しの圧による角潰れ・変形を確認します。詳しい比較はリキッド・エアブラスト方式の比較で確認できます。
凍結が速いほど氷結晶が微細になり、解凍後のドリップや食感低下を抑えられます。ただし、速く凍らせることと表面を乾かさないことは別の課題です。速くても乾いた冷風で表面の水分が奪われれば目減りは進むため、自社の商品で乾燥を許容範囲に収められるかを確認します。
向きません。急速冷凍機は短時間で凍らせる設備で、入れっぱなしにすると表面乾燥・霜付き・冷凍焼けが進み、霜取りの頻度と電気代も増えます。凍結が完了したら保管庫へ移すタイミングを工程に組み込み、急速冷凍機は凍らせる役割に専念させます。
機械の定格だけでなく、投入温度、稼働時間、着霜による霜取り、入れっぱなし運用の有無、繁忙期の運用で見ます。凍結完了後の動線を決めて入れっぱなしを避けると、無駄な電気代を抑えられます。機種別の目安は急速冷凍機の電気代の目安で確認できます。
実商品での凍結テストで、凍結前後の重量変化を測って比べます。揚げ物・パン・米飯・薄切りの肉や魚・容器入りの惣菜のように乾燥・目減りが売価に響く商品では、重量変化に加えて表面の状態・解凍後の食感(肉・魚・惣菜は解凍後のドリップも)を確認すると、方式が向くかどうかを判断できます。冷凍・冷却テスト・デモ相談で実機確認できます。
加熱完成後は、細菌が増える危険温度帯にとどまる時間を短くするため、速やかに冷却してから凍結します。加熱食肉製品は中心部63℃で30分間以上(またはこれと同等以上)が食品衛生法の規格基準で、大量調理施設衛生管理マニュアルでは中心部75℃で1分間以上が目安です。衛生・表示・加熱条件は冷凍品質とは別軸で整え、自社の商品区分と保健所・取引先基準を確認してください。規格基準の詳細は急速冷凍と食品衛生法の関係で確認できます。
活用できる場合があります。対象制度・公募時期・対象経費は年度や公募回で変わるため、導入時期や事業計画に合わせて確認します。最新の対象制度は補助金情報と税制優遇情報で確認し、申請前に一次情報と個別条件を確かめてください。小型のバッチ庫での小ロット運用から、トンネル型・スパイラル型の連続ラインまで投資規模が変わるため、事業計画とあわせて対象制度を確認すると精度が上がります。
凍らせたい商品(品目・サイズ・厚み・包装)、投入温度、1回あたりと繁忙期の処理量、設置場所(電源・排水・搬入経路・保管庫)、重視する品質、希望する販売先を伝えると、向く方式と機種、凍結テストの条件をその場で組み立てられます。乾燥や目減りが気になる商品は、その点も合わせてお伝えください。お問い合わせ・ご相談からご連絡ください。
まとめ:エアブラスト凍結は汎用性と表面乾燥リスクを天秤にかけて選ぶ
エアブラスト凍結は、冷却した強い空気で食品を急速冷凍する方式です。未包装の原料、トレー品、容器入り、袋入りまで形を選ばず凍らせられる汎用性が最大の強みで、業務用の急速冷凍機としていちばん広く使われています。一方で、乾いた冷風が表面に当たり続けるため、未包装や水分の多い商品では表面乾燥・目減り・冷凍焼けが起きやすいという、冷風方式ならではの弱みも抱えます。
自社に向くかどうかは、「凍結が速いか」ではなく「自社の商品で乾燥・目減りを許容範囲に収められるか」で判断します。包装済みや水分の少ない商品では汎用性をそのまま活かせ、揚げ物・パン・米飯・薄切りの肉や魚・容器入りの惣菜のように乾燥・目減りが売価に響く商品では、風量・未包装時間・庫内湿度の影響を実商品で確かめると安心です。乾燥・目減り・冷凍ムラを抑えたい商品では、エアブラスト式の発展形として高湿度3D冷気の3Dフリーザーも選択肢になります。
方式が自社の商品に向くかどうかは、実商品の凍結テストで重量変化と仕上がりを比べれば判断できます。エアブラスト凍結の仕組みと自社への向き不向きをさらに確認したい方は、下記より、処理量と機種の目安が分かるカタログ請求、乾燥・目減り・ドリップを実機で確認できる冷凍・冷却テスト・デモ、商品や販路に合わせた導入相談をご利用ください。エアブラスト凍結の判断に必要な情報を、KOGASUNがご提供します。
