
解凍したら身がスカスカになり、ドリップと一緒に甘みと旨味が流れ出てしまう——茹でたカニのこうした品質の崩れは、クレームや返品、そして歩留まりの目減りといった損失に直結します。氷結晶が身の繊維を壊すことで起きるドリップと甘みの流出、表面乾燥によるパサつきを抑えられるかは、身を乾燥させないまま最大氷結晶生成温度帯(-1〜-5℃)をどれだけ速く通過させ、氷結晶を微細に保てるかで決まります。通常冷凍のようにゆっくり凍らせると氷結晶が大きく育って身の繊維を壊し、解凍時に水分と旨味、重量が流れ出て、その目減りが採算を損ないます。本記事は、身詰まり・甘み・茹でガニの品質をどう守るかという品質設計に絞って解説します。守る品質の判断軸は、身詰まり(身入り)・甘み・ドリップ・見た目・食感の5項目です。商品状態別の凍結設計と機種選定・投資回収の判断は、カニの急速冷凍|商品状態別の凍結設計と機種選定・投資回収で詳しく扱います。
Contents
結論:カニの急速冷凍は身詰まりと甘みを氷結晶の微細化と乾かさない凍結で守る
カニの急速冷凍で押さえるべき品質の要点は次の6つです。
- 速さと「乾かさないこと」の両立が品質を決める:最大氷結晶生成温度帯(-1〜-5℃)を短時間で抜き、同時に身を乾燥させずそのまま凍らせてはじめて、解凍後のドリップと身痩せ、甘みの抜けを抑えられる。速いだけでは身の表面が乾く
- 失敗の起点は解凍後のドリップと身痩せ:緩慢凍結で育った大きな氷結晶が身の繊維を壊し、解凍時にドリップと一緒に甘み・旨味・水分が抜けて、身がパサつき・スカスカになる。これが「身詰まり感」と歩留まりを同時に落とすカニ最大の課題
- 茹でガニは茹で後の冷却と凍結タイミングが要:茹でたて(85℃前後)の身を、予冷で身がだれる前にどれだけ速く凍らせるかで、身の弾力と甘みの残り方が変わる。冷却に時間をかけると、身が乾いてパサつき、歩留まりも落ちる
- 表面乾燥はグレーズの手間も増やす:身の表面が乾くと冷凍焼け・霜・退色が出るため、グレーズ(氷の膜)を重ねて見た目を補う工場が多い。乾かさず凍らせられれば、グレーズの手間と乾燥による目減りを同時に減らせる
- 品種と再凍結で守りやすさが変わる:ズワイ・タラバ・毛ガニ・紅ズワイは身質と水分が違い、輸入冷凍カニを国内で再凍結する工程ではドリップと退色が累積する。どちらも微細な氷結晶を作れるほど品質を保ちやすい
- 3Dフリーザーがおすすめ:身詰まり・甘み・見た目を守りながら均一に凍らせて高品質冷凍を実現するのが、独自のACVCS®で高湿度を保つ3Dフリーザー。凍結の速さと身を乾かさない高湿度凍結を両立でき、さらに1台で急速冷却(チラー)と急速冷凍(フリーズ)を使い分けられるため、活・棒肉の急速冷凍も、茹でたて85℃を一気に冷ます急速冷却も、1台で担える
カニは商品状態で水分量・繊維・厚み・殻の有無が大きく違うため、原料状態・下処理・包装・中心温度・保管・解凍と提供条件まで合わせて設計すると、品質を安定して守れます。本記事は身詰まり・甘み・茹でガニ品質を守る設計に集中します。商品状態(活・茹で身・棒肉・姿)別の凍結設計や、処理量から機種・方式・投資回収(TCO)を決める購買判断はカニの急速冷凍|商品状態別の凍結設計と機種選定・投資回収で扱います。急速冷凍機の基本から確認したい場合は急速冷凍機の基本ガイドを参考にしてください。
品種で身質と水分が違うため、守る品質の勘どころが変わる
同じカニでも、ズワイ・タラバ・毛ガニ・紅ズワイで身質・水分量・殻の厚みが違うため、解凍後にどこから品質が崩れるかが変わります。品種ごとの崩れやすいポイントを押さえると、身詰まりと甘みを守る凍結条件を組み立てやすくなります。
| 品種 | 身質・水分の傾向 | 解凍後に崩れやすいところ | 守る品質の勘どころ |
|---|---|---|---|
| ズワイガニ | 身が繊細で水分が多く、繊維が細い | ドリップで身がスカスカになり甘みが抜けやすい | 微細な氷結晶で繊維を壊さず、ドリップと甘み流出を抑える |
| タラバガニ | 身が太く厚みがあり、殻も厚い | 中心まで凍るのに時間がかかり、厚みのある脚で身痩せが出やすい | 厚みに合わせて中心温度の到達時間を見て、芯まで均一に凍らせる |
| 毛ガニ | 身がやわらかく、カニ味噌が濃い | カニ味噌の離水・色変わり、身のだれ | 茹で上げ後すぐ冷やし、味噌の風味と身の弾力を固定する |
| 紅ズワイガニ | 水分が多くやわらかい、価格訴求向き | 水っぽさ・身痩せ・退色が出やすい | 乾かさず速く凍らせ、水分保持と見た目の赤みを守る |
水分が多く繊維が繊細なズワイ・紅ズワイほど、緩慢凍結によるドリップと身痩せの影響を強く受けます。厚みのあるタラバは中心まで凍る時間が長くなりやすく、表層と芯で凍結ムラが出ないように見ます。毛ガニはカニ味噌の風味保持が品質の決め手になります。品種をまたいで身詰まりと甘みを守る共通の答えは、最大氷結晶生成温度帯を乾かさず短時間で抜くことです。水産・食品加工全体の考え方は水産加工の急速冷凍【2026年版】で確認できます。商品状態(活・茹で身・棒肉・姿)別の凍結設計と機種選定はカニの急速冷凍|商品状態別の凍結設計と機種選定・投資回収で扱います。
なお活ガニ・茹でガニは鮮度と加熱の管理が品質の前提になります。生食用・加熱用の表示、衛生管理、アニサキス等の寄生虫対策は冷凍品質とは別軸の管理項目として整えます。寄生虫対策については、急速冷凍で必ず安全化できる前提にはせず、用途と一次情報に沿って個別に確認します。
カニ特有の課題:解凍後の身痩せ・甘み流出・パサつきで「身詰まり感」が落ちる
カニの急速冷凍で最も刺さる課題は、解凍後に身がスカスカになり、甘みと旨味が抜けてパサつくことです。買い手が「身詰まりが良くて甘い=商品として売れる品質」を再現できるかどうかが、導入判断の核心になります。原因を分けて見ると対策が立てられます。
大きな氷結晶が身の繊維を壊し、解凍時に甘みと水分が流れ出る
通常冷凍でゆっくり凍ると、身の中の水分が大きな氷結晶に育ち、繊維を内側から壊します。解凍時にそこからドリップが出ると、甘み・旨味成分と水分が一緒に流れ出て、身がスカスカに感じられ、味も薄くなります。歩留まりを確認する場合は、凍結前・解凍後・加熱後の重量を同じ条件で記録します。ドリップの仕組みはドリップの原因と対策で確認できます。
表面乾燥でパサつき、グレーズの手間と歩留まりロスが増える
風が強すぎる、重なりが多い、投入温度が高いといった条件では、身の表面が乾燥して冷凍焼け・霜・退色やパサつきが起きます。むき身・ほぐし身は表面積が大きいため乾燥の影響が大きく、姿茹では殻の隙間から身の表面が乾きます。見た目の艶、身の弾力、解凍後の扱いやすさが落ちるため、凍結速度だけでなく、乾燥・中心温度・配置・包装を合わせて見ます。
乾燥は見た目の劣化にとどまらず、手間とコストにも跳ね返ります。表面の乾燥や冷凍焼けを補うために、カニにグレーズ(氷の膜)を重ねる工場は多く、その分だけ作業の手間と水分・歩留まりのロスが積み上がります。乾燥そのものを抑えて凍らせられれば、グレーズに頼る回数を減らし、手間と目減りを同時に小さくできます。乾かさず凍らせることは、身の品質を守ると同時に、見えにくいコストを抑える対策にもなります。
茹で後の冷却が遅いと身がだれ、甘みが残らない
茹でたてのカニを常温で粗熱を取っていると、身がだれて弾力が落ち、表面が乾いてパサつきます。茹で上げ後の身を、予冷せずどれだけ速く冷やして凍らせるかで、身の弾力と甘みの残り方が変わります。茹でガニの商品化では、加熱後の急速冷却から凍結までを一気につなぐ設計が品質を分けます。
黒変・包装圧で見た目とドリップが偏る
活ガニは内臓由来の酵素で殻際から身が黒ずむ黒変が起きやすく、鮮度のうちに低温で速く凍結して酵素の働く時間を短くすると、黒変の進行を抑えて見た目を守りやすくなります。棒肉・ポーションは真空圧が強すぎると身割れや形崩れ、ドリップ偏在が起きます。工程は凍結してから包装するのが基本ですが、液体凍結や真空ポーションのように包装後に凍結する方式では、袋内空気、脱気圧、殻による袋破れも確認します。包装設計は急速冷凍食品の包装方法も参考になります。
輸入冷凍カニの再凍結(2フローズン)でダメージが累積する
輸入の冷凍カニには、産地で一度凍結された原料を国内で解凍・加工してから再び凍らせる商品形態があります。この2フローズンの工程では、解凍のたびにドリップが出て、身痩せ・退色・甘み流出が回を重ねるほど累積します。再凍結を前提にするほど、一回ごとの凍結で氷結晶をどれだけ微細に抑えられるかが仕上がりを分けます。緩慢凍結で大きな氷結晶を作ると、繊維へのダメージが二重に重なり、解凍後の身詰まりと甘みが大きく落ちます。再凍結する原料ほど、乾かさず短時間で凍らせて累積ダメージを最小化する設計が品質を守ります。
茹でガニは茹で後の急速冷却から凍結までを一気につなぐ

茹でガニ・姿茹での商品化では、茹で上げ直後の高温の身を、どれだけ速く冷やして凍らせるかが身詰まり感と甘みを分けます。加熱後の冷却に時間をかけると、身がだれて弾力が落ち、水分が蒸発してパサつき、歩留まりも下がります。
KOGASUNの自社実証テストでは、茹でたて85℃のカニをそのまま投入し、中心-18℃まで約60分で急速冷凍して、身詰まり(身入り)と甘みを守れるかを検証しました。茹でたてを予冷せず一気に冷やして凍らせることで、身の弾力と甘み、カニ味噌の風味を残せるかを実商品で確かめた結果です。詳細は茹でたて85℃のカニを急速冷凍した実証テストで確認できます。
3Dフリーザーは急速冷却(チラー)モードを備え、茹でたて85℃前後の身を予冷なしで投入して、細菌が増える危険温度帯を最短で通過させられます。茹で→急速冷却→急速冷凍を1台で一気通貫に運用できるため、身がだれる前に弾力と甘みを閉じ込められます。
急速冷凍と通常冷凍で品質差が出る理由

食品中の水分は-1〜-5℃付近の最大氷結晶生成温度帯を通過する間に氷結晶として成長します。この温度帯に長くとどまるほど氷結晶が大きくなり、解凍時のドリップ、乾燥、食感低下、歩留まり低下につながります。急速冷凍(瞬間冷凍とも呼ばれます)はこの温度帯を短時間で通過させ、氷結晶を小さく抑える技術です。前処理・投入温度・トレー配置・包装・解凍方法まで合わせれば、この効果を安定して引き出せます。
| 比較項目 | 急速冷凍 | 通常冷凍 | カニで出やすい差 |
|---|---|---|---|
| 凍結速度 | 最大氷結晶生成温度帯を短時間で通過 | 食品温度がゆっくり下がり数時間以上 | 身痩せ、ドリップ、甘みの抜けが顕著 |
| 氷結晶 | 微細で均一に分散 | 大きく成長し身の繊維を破壊 | 身詰まり感と半解凍カット性に差 |
| 表面状態 | 高湿度条件では乾燥・霜・色変化を抑える | 乾燥や結露が出やすい | 身の艶・黒変・配送後の見た目に影響 |
| ドリップ | 袋内ドリップを最小化 | 袋内水分が多く溜まる | 解凍後の甘み流出、パサつきに直結 |
| 商品化 | 販売形態に合わせて品質を標準化 | 保存はできるが品質が安定しにくい | 寿司店・旅館・ギフトECで差が出る |
カニカマのような練り物でも同じで、KOGASUNの実証テストでは23℃から約21分で急速冷凍し、繊維のスポンジ化と表面乾燥を防いで食感を守れるかを確認しています。詳細はカニカマを21分で急速冷凍した実証テストで確認できます。通常冷凍との違いは急速冷凍と通常冷凍の違いでも確認できます。
乾いた冷風が品質を削るしくみと、高湿度凍結で守れる品質

凍結方式の違いは、速さだけでなく「身を乾かすかどうか」で品質に差を生みます。一般的なエアブラスト式は乾いた強い冷風で身の表面から水分を奪いやすく、表面乾燥・冷凍焼け・退色、そしてそれを補うグレーズの手間につながります。液体凍結は密封包装済みの商品を短時間で冷やせますが、不凍液(ブライン)を使うため、その購入・管理という品質とは別の負担が続きます。
品質の視点で見ると、カニで効いてくるのは「いかに乾かさず凍らせるか」です。乾いた風で表面が乾くと、目減り(歩留まり低下)とパサつきが解凍後の品質を直接落とし、見た目を保つためのグレーズの手間も増えます。高湿度を保ったまま速く凍らせられれば、身を乾かさずに微細な氷結晶を作れて、身詰まり・甘み・見た目を守りながら、乾燥による目減りとグレーズの手間という気づきにくいコストも同時に抑えられます。
KOGASUNの3Dフリーザーは、エアブラスト系の改良型でありながら高湿度3D冷気で身を乾かさず凍らせるため、品質を守りながらこの見えにくいコストを抑えられます。どの方式が自社の商品状態・包装条件に合うか、エアブラスト式・液体凍結を含めた機種選定はカニの急速冷凍|商品状態別の凍結設計と機種選定・投資回収で、機械全体の選び方は業務用急速冷凍機の選び方【2026年版】で確認できます。
身詰まりと甘みを守りたいカニに3Dフリーザーがおすすめ

カニの急速冷凍では、実際の商品でどこまで品質を守れるかが導入判断の決め手になります。3Dフリーザーでのカニ・甲殻類・貝類の凍結例を挙げます。
- 茹でたて85℃のカニを60分で急速冷凍し、身詰まり(身入り)と甘みを守った実証テスト
- カニカマを23℃から21分で急速冷凍し、繊維のスポンジ化と乾燥を防いで食感を守った実証テスト
- 刺身用ホタテを5℃から45分で急速冷凍し、ドリップなしで甘みと歩留まりを守った実証テスト
3Dフリーザーは、独自の非貫流熱交換方式(ACVCS®)で熱交換器のフィンコイル再通過を防いで着霜を抑え、庫内の高湿度を保ちながら、食品全体を多方向から包み込んで均一に凍結することで高品質冷凍を実現する設備です。一般的なエアブラスト式が乾いた冷風で身の表面から水分を奪いやすいのに対し、3Dフリーザーは着霜を抑えて庫内の湿度そのものを高く保つため、強い冷気でも身を乾かさずに凍らせます。これが目減り(歩留まり低下)と身痩せを抑える仕組みです。
3Dフリーザーは、最大氷結晶生成温度帯(-1〜-5℃)を短時間で通過させて微細で均一な氷結晶を作ります。氷結晶が大きく育ちにくいほど、身の繊維への凍結ダメージ、解凍時のドリップ、甘みの流出、パサつき、歩留まり低下を抑えられます。カニのように身詰まり(身入り)・甘み・ドリップ・見た目・食感が商品価値に直結する食材では、冷風の強さだけでなく、身全体を乾燥させずに均一に凍らせることが品質を分けます。表面積の大きいほぐし身や、加熱後にだれやすい茹でガニで、特に差が出ます。
さらに、急速冷却(チラー)モードで茹でたて85℃前後の身を予冷なしで投入し、危険温度帯を最短で通過させられるため、茹でガニ・姿茹でのクックフリーズ運用に向きます。着霜を抑えてデフロスト頻度を減らせるので連続稼働しやすく、ダクトレス構造でロット切替時の洗浄もしやすい設計です。製品ラインナップは、テーブル型8kg/hから食品工場向け1000kg/h規模まで揃え、標準機種とオーダーメイド設計を組み合わせて対応します。国内外で3,000件超の導入実績があります。
3Dフリーザーの仕組みと特長は3Dフリーザーの特徴で確認できます。とくに次のようなカニ事業者に向きます。
- 活ガニ・茹で身・棒肉・姿のそれぞれで身詰まりと甘みを守りたい
- 茹で上げ後の身がだれる前に急速冷却→凍結して弾力を残したい
- ギフトEC・ふるさと納税向けに、解凍後の見た目と甘みを安定させたい
- ほぐし身・カニ飯OEMの量産で、パサつきと歩留まりのばらつきを小さくしたい
守った品質を採算につなげる:目減りとグレーズ手間が投資回収を左右する

身詰まりと甘みを守る話は、最後は採算につながります。投資判断でより重いのは本体価格よりも、目減り(歩留まり)・電気代・消耗品・デフロストによる稼働ロスを合わせた数年単位のトータルコストだからです。とくにカニでは、乾燥による身の目減りと、それを補うグレーズの手間が毎ロット・毎月じわじわ積み上がり、その分だけ投資回収が遠のきます。
逆に、乾かさず凍らせて目減りとグレーズの手間を抑えられれば、品質を守りながら回収を早め、特殊冷凍ならではの高品質を商品PRや他社との差別化にも活かせます。3Dフリーザーは高湿度凍結で身の目減りとグレーズの手間を抑え、空気式のため不凍液の購入・管理も要らないので、品質を守りながらこの気づきにくいコストを抑えられます。電気代の目安は急速冷凍機の電気代の目安、価格と総コストの考え方は価格と総コスト(TCO)の考え方で確認できます。
処理量から機種クラスを絞る選び方、本体価格と設置費の見方、補助金・リースを含めた投資回収の組み立て、販路別の商品設計といった購買判断はカニの急速冷凍|商品状態別の凍結設計と機種選定・投資回収に集約しています。補助金は公募時期や受付期限が決まっているものが多いため、最新の対象制度は急速冷凍機の補助金一覧で確認し、導入時期に合わせて早めに準備を進めると、利用できる制度を逃しません。
冷凍・冷却テスト・デモで実機確認する

カニの急速冷凍では、カタログや仕様だけでなく実際の商品で冷凍・冷却テストを行うと、導入後の仕上がりと処理量を具体的に確認できます。投入温度、サイズ、包装、トレー配置、解凍・提供条件が変わると、凍結後の品質も変わります。
| テスト項目 | 見るポイント・判定基準 |
|---|---|
| 商品状態 | 活・茹で身・棒肉・爪・姿・ほぐし身のどれで投入するか、加工度(生/茹で後/むき身) |
| 身詰まり(身入り) | 解凍後の身の詰まり方、身痩せ、殻際の身の残り |
| 甘み | 解凍後の甘み・旨味の残り、ドリップへの流出 |
| ドリップ | 袋内ドリップ量、解凍時の流出、重量変化 |
| 見た目 | 身の艶、色、黒変、乾燥、形崩れ、霜付き |
| 食感 | 解凍後・加熱後・提供時の弾力、パサつき、繊維感 |
| 包装後の状態 | 殻による袋破れ、身割れ、スライス同士の密着、袋内水分 |
| 処理量 | 1回あたりの投入量、トレー段数、中心温度の到達時間、茹で後の冷却時間 |
上で挙げた茹でガニ(85℃→60分)・カニカマ(23℃→21分)・ホタテ(5℃→45分)の実証テストは、いずれも実際の商品で仕上がりと所要時間を確認した結果です。同じように、自社のカニ・甲殻類でも事前に仕上がりを確かめられます。身詰まり・甘み・ドリップ・見た目・食感や目減り(歩留まり)を実機で確認し、自社の商品に最適な機種と凍結条件を確信を持って選べます。数百万円規模の設備投資だからこそ、導入前に実物で品質を確かめられる安心があります。冷凍・冷却テスト・デモ相談をご利用ください。
カニの急速冷凍に関するよくある質問
原料状態、下処理、表面水分、包装、凍結速度、保管、解凍方法をそろえることで、身詰まり(身入り)・甘み・ドリップ・見た目・食感の5項目を確認しながら品質低下を抑えられます。とくに最大氷結晶生成温度帯を短時間で抜けば、身の繊維を壊さず甘みの流出を抑えられます。条件を合わせれば仕上がりは安定するため、実商品でのテストで自社に合う条件を見極めます。
できます。KOGASUNの実証テストでは、茹でたて85℃のカニをそのまま60分で急速冷凍し、身詰まりと甘みを守れるか確認済みです。あわせてカニカマ(23℃→21分)、刺身用ホタテ(5℃→45分)の甲殻・貝類でも仕上がりと所要時間を確認しています(各実証は本文中のリンク先で公開)。自社のカニは投入温度・サイズ・包装・解凍条件を合わせ、身詰まり・甘み・ドリップ・見た目・食感と処理量を冷凍・冷却テスト・デモ相談で事前に確認できます。
身がスカスカになる主因は、緩慢凍結で育った大きな氷結晶が身の繊維を壊し、解凍時にドリップと一緒に甘みと水分が流れ出ることです。最大氷結晶生成温度帯(-1〜-5℃)を短時間で抜いて氷結晶を微細にすれば、繊維へのダメージを抑え、解凍後の身詰まりと甘みを守れます。身を乾かさず均一に凍らせる3Dフリーザーは、この身痩せ対策に向きます。
茹で上げ後の身がだれる前に、予冷せず一気に急速冷却→凍結するのが品質に良いです。常温で粗熱を取ると身がだれて弾力が落ち、表面が乾いてパサつきます。3Dフリーザーは急速冷却(チラー)モードで茹でたて85℃前後の身を予冷なしで投入でき、茹で→冷却→冷凍を1台で一気につなげるため、身の弾力と甘みを残せます。
変わります。活ガニは鮮度のうちに低温で凍結し、内臓酵素による黒変を抑えます。茹で身・姿は茹で上げ後の急速冷却から凍結までを速くつなぎ、身詰まりと甘みを守ります。棒肉・むき身は表面乾燥に弱いため高湿度凍結が向き、低真空圧とシート挟みで身割れを防ぎます。商品状態ごとに水分量・繊維・殻の有無が違うため、冷凍・冷却テストで実機確認します。
本体価格は処理量・設置条件・仕様で大きく変わり、運用時は電気代などのランニングコストが継続して発生します。活・茹で身・棒肉・姿のどれを凍らせるかで必要処理量と機種クラスが変わるため、見積では加工形態を伝えると精度が上がります。投資判断では本体価格よりも、数年単位で積み上がる電気代を含めた総コストで見ます。3Dフリーザーは従来エアブラスト式比でランニングコストを約30%削減できます。価格の考え方は総コスト(TCO)の解説、電気代は機種別の月額目安で確認できます。
変わります。身が繊細で水分の多いズワイ・紅ズワイは、緩慢凍結によるドリップと身痩せの影響を強く受けるため、微細な氷結晶で繊維を壊さないことが要です。厚みのあるタラバは中心まで凍る時間が長く、表層と芯で凍結ムラが出ないよう中心温度の到達時間を見ます。カニ味噌の濃い毛ガニは、茹で上げ後すぐ冷やして味噌の風味と身の弾力を固定します。品種をまたいで共通する答えは、最大氷結晶生成温度帯を乾かさず短時間で抜くことです。
減らせます。表面が乾くと冷凍焼け・霜・退色が出るため、これを補うグレーズ(氷の膜)を重ねる工場が多く、その分だけ手間と水分・歩留まりのロスが増えます。庫内の湿度を高く保ったまま速く凍らせれば、身を乾かさずに凍らせられるため、グレーズに頼る回数と乾燥による目減りを同時に小さくできます。3Dフリーザーは着霜を抑えて高湿度を保つため、強い冷気でも身を乾かさずに凍らせやすい設備です。
冷蔵解凍が基本(半日〜1日前から冷蔵庫に移す)で、急な常温解凍やお湯解凍はドリップと身痩せを招くため避けます。姿茹で・棒肉は半解凍で扱うと身割れを抑えられます。賞味期限は-18℃以下の密封で1〜3ヶ月が目安で、表面積の大きいほぐし身や乾燥が進んだ商品は短めに設定します。生食用・加熱用の表示や寄生虫対策は、用途と一次情報に沿って別途確認します。
活用できる場合があります。対象制度・公募時期・対象経費は年度や公募回で変わるため、導入時期や事業計画に合わせて確認します。最新の対象制度は急速冷凍機の補助金一覧で確認できます。ズワイ・タラバ・毛ガニなど品種別の小ロット加工から、輸入冷凍カニの再凍結(2フローズン)ラインまで投資規模が変わるため、事業計画とあわせて対象制度を確認すると精度が上がります。
機種は最初から決めなくて構いません。先に商品状態(活・茹で身・棒肉・爪・姿・ほぐし身)と、広げたい販路(寿司店・旅館・ギフトEC・ふるさと納税・惣菜OEM)を教えてください。重視する品質とおおよその処理量が分かれば、機種選定や冷凍・冷却テスト条件は後からその場で組み立てられます。お問い合わせ・ご相談からご連絡ください。
まとめ:カニの急速冷凍は身詰まりと甘みを乾かさない凍結で守る
カニの急速冷凍で最も刺さる課題は、解凍後に身がスカスカになり、甘みと水分が流れ出ることです。最大氷結晶生成温度帯(-1〜-5℃)を短時間で抜き、身を乾かさず均一に凍らせることが対策の核心で、これが解凍後のドリップ・身痩せ・甘みの抜けを抑えます。茹でガニは茹で上げ後の冷却を急ぐほど身の弾力と甘みを残せます。ズワイ・タラバ・毛ガニ・紅ズワイで身質と水分が違い、輸入冷凍カニを再凍結する工程ではダメージが累積するため、いずれも微細な氷結晶を作れるほど品質を守りやすくなります。守る品質は、身詰まり(身入り)・甘み・ドリップ・見た目・食感の5項目で見ます。
3Dフリーザーは、独自のACVCS®で着霜を抑えて高湿度を保ち、食品全体を均一に凍結することで高品質冷凍を実現し、身詰まりと甘みを守りたいカニに向いています。乾かさず凍らせることで、乾燥による目減りとグレーズの手間という気づきにくいコストも同時に抑えられます。茹でたて85℃のカニを60分で急速冷凍した実証テストのように、実際の商品で冷凍・冷却テストを行えば、解凍後の仕上がりを実機で確認できます。商品状態別の凍結設計や機種選定・投資回収はカニの急速冷凍|商品状態別の凍結設計と機種選定・投資回収で確認できます。
自社のカニで身詰まり・甘み・ドリップをどこまで守れるかは、実機で確かめるのが一番の近道です。下記より、機種の目安が分かるカタログ確認、自社のカニで仕上がりを実機確認できる冷凍・冷却テスト・デモ、品質や販路に合わせた導入相談をご利用ください。カニに合った急速冷凍の品質設計を、KOGASUNがご提案します。カタログ確認や導入相談をご希望の方は、以下からお問い合わせください。
