一回ごとに食品を出し入れするバッチタイプだけでは、毎日大量に凍らせ続ける工場ラインに追いつかない場面があります。その受け皿になる連続式の機種が、らせん状のベルトで食品を流しながら凍らせるスパイラルフリーザーです。古賀産業(現・株式会社コガサン/KOGASUN)は2014年の展示会で、3Dフリーザー®のスパイラルタイプを初めて披露しました。本記事では、みなと新聞が報じた要点、スパイラルタイプとバッチタイプの違い、凍結品質を支える3次元の冷気とダクトレス構造の仕組み、導入前の凍結テストまでを整理します。
引用元:みなと新聞 2014年7月2日 掲載(社名は掲載当時のものです)
※本記事は、紙面で報じられた当時の内容をもとに、背景や現在の情報を補って読みやすく再構成しています。

結論:スパイラルフリーザーの初出展で、少量の仕込みから工場の連続ラインまで一つの凍結技術でまかなえる製品構成がそろった
要点は、初出展のスパイラルタイプがアイキャッチとなり、「3D」に関心の高い来場者を呼び込んだこと、そしてバッチタイプと合わせて出展されたことです。紙面の内容を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載紙 | みなと新聞(2014年7月2日付) |
| 紙面の見出し | 3Dスパイラルを出展 古賀産業 |
| 出展企業 | 古賀産業(現・株式会社コガサン) |
| 出展内容 | 急速冷却冷凍装置「3Dフリーザー®」のスパイラルフリーザーとバッチタイプ |
| 注目 | 初出展のスパイラルタイプがアイキャッチとなり、「3D」に関心の高い来場者を呼び込んだ |
| 凍結品質 | 3次元の冷気で優れた再現性を実現 |
| 衛生性 | ダクトレス構造で洗浄に強く、高度な衛生機能を備える |
| 製造対応 | 顧客の要望にかなった特注製造 |
独自の高湿度3D冷気で食品を多方向から包み込む3Dフリーザー®の凍結方式が、連続ラインでも仕込み単位でも同じ品質を再現する土台になります。
スパイラルタイプとバッチタイプの違い
スパイラルフリーザーとは、らせん状に積み上げたベルトコンベヤーで食品を運びながら凍らせる連続式の急速冷凍機です。入口に載せた食品は、出口に着くまでの搬送時間で凍結が完了します。ラインを止めずに流し続けられるため、同じ商品を大量に流す工場の連続ラインに向き、前後の工程とつないで自動化しやすいタイプです。一方のバッチタイプは、庫内に食品を入れ、凍結後に取り出す方式です。品目の切り替えが柔軟で単体でも完結するため、仕込みの凍結や試作、少量多品種の現場に強みがあります。
スパイラルとバッチを並べた出展は、現場ごとの処理量に応じて機種を選び分けられる体制を示すものでした。
3次元の冷気とダクトレス構造が連続ラインの凍結品質と洗浄性を支える理由
3Dフリーザー®は、独自の高湿度3D冷気で食品を多方向から包み込んで凍らせる急速冷凍機です。一般的なエアブラスト式のように冷気が一方向から当たる方式と違い、食品のどの面にも冷気が回るため、凍結ムラが出にくくなります。凍り方がそろえば氷の結晶も細かくそろい、解凍時のドリップや食感の低下を抑える方向に働きます。同じ条件なら同じ仕上がりを再現できるため、毎日同じ商品を流し続ける連続ラインほど、紙面が伝えた「優れた再現性」の価値が大きくなります。
もう一つの柱がダクトレス構造です。送風ダクトを持たないため庫内を隅まで洗いやすく、衛生性を保ちやすい設計です。洗浄に使える時間が限られる連続ラインでは、洗いやすさがそのまま稼働時間と衛生管理の余裕につながります。連続運転と着霜の実証は東京海洋大学との着霜軽減の報道にまとめています。
用途・処理量・設置条件に合わせるオーダーメイド設計
紙面が併せて伝えたのが、顧客の要望にかなった特注製造に応じているという一文です。凍らせたい量も食品の形状も工場の間取りも、現場ごとに異なります。連続式の機種は、決まった寸法を当てはめるより、ラインに合わせて設計するほうが品質と処理量を両立できます。特注製造の考え方は現在も変わらず、スパイラルフリーザーのほか、カートイン・ラックイン・トンネル型フリーザーをオーダーメイドで設計しています。規格モデルを含む機種の全体像は3Dフリーザーの製品情報で確認できます。
導入前の凍結テストで、量産時の凍結時間と解凍後の仕上がりを確かめる
連続式の機種選定は、カタログの数値だけでは決めきれません。凍結時間は食品の厚みや投入温度で変わり、その凍結時間がベルトの長さと処理能力を左右するためです。KOGASUNでは、実際の食品を使った無料の凍結テストで、中心温度の下がり方と解凍後の仕上がりを導入前に確認できます。テストで得た凍結時間の記録は、そのままスパイラルフリーザーのオーダーメイド設計の根拠になります。テストの流れは冷凍・冷却テスト・デモ相談でご案内しています。
スパイラルフリーザーと3Dフリーザー®に関するよくある質問
ベルトをらせん状に積み上げ、長い凍結経路を高さ方向に確保しているためです。凍結に時間がかかる食品を直線のベルトで流すと、長い設置スペースが必要になります。らせん構造なら同じ凍結時間を小さな床面積に収められるため、大量処理と省スペースを両立できます。
凍結待ちが工程全体を止め始めたときが目安です。バッチタイプの出し入れの回転が追いつかず、凍結前の食品が滞留するようになったら、連続式の検討時期です。増産計画や新工場の立ち上げで前後の工程を自動化するタイミングも、連続式への切り替えを検討する分岐点になります。
冷気を貫流させるためのダクト自体がなく、洗う対象が庫内の壁面とベルトまわりに絞られるためです。ダクトがあると内部の洗浄や点検に手間がかかり、洗い残しは衛生リスクになります。毎日の洗浄時間が限られる食品工場ほど、この構造の差が効果として表れます。
同じ連続式でも、必要な凍結時間と設置スペースで向き不向きが分かれます。直線のベルトで流すトンネル型フリーザーは、凍結時間が短い食品を高速で流すライン向きです。凍結に時間がかかる食品や床面積を抑えたい工場では、スパイラルフリーザーが候補になります。
1時間あたりに流したい量と、食品ごとに必要な凍結時間の掛け合わせで決まります。食品の厚み・投入温度から凍結時間を割り出し、それを満たすベルトの幅と長さ、庫内の条件を設計します。同じ機種名でも仕様は現場ごとに変わるため、自社の食品と処理量を前提にした検討が欠かせません。
まとめ:スパイラルフリーザーの初出展が、連続ライン向けオーダーメイド設計の出発点になった
2014年の展示会で初出展された3Dフリーザー®のスパイラルタイプは、「3D」に関心の高い来場者を呼び込んだとみなと新聞が報じました。3次元の冷気による優れた再現性、洗浄に強いダクトレス構造、顧客の要望にかなった特注製造という三つの特長は、現在のKOGASUNのオーダーメイド設計に受け継がれています。連続ラインの検討は、最盛期の処理量と食品ごとの凍結時間の整理から始まります。実際の食品での凍結テストは、機種と仕様を決める確かな根拠になります。カタログ請求やテストのご相談は、以下からお問い合わせください。
