Contents
赤なまこの基本情報
赤なまこは、日本の沿岸域に生息する高級食材のひとつで、「海参（はいしぇん）」とも呼ばれる棘皮動物です。体は赤褐色をしており、表面に突起がある柔らかな筒状の形をしています。身は独特の食感を持ち、噛むほどに旨味が広がるのが特徴です。良質なタンパク質が豊富で低脂肪、さらにコラーゲンやコンドロイチン、サポニンなどの栄養素も含まれています。特に腸（わた）と呼ばれる部分は珍味として珍重されています。
赤なまこは国内では主に北海道や東北地方、日本海側が主な漁場ですが、全国の沿岸部でも採取されています。新鮮で美味しい赤なまこを選ぶポイントとしては、体がふっくらとしていて弾力があること、また触れると収縮する反応があるものが良質です。体表に傷がなく、色艶が良いものを選ぶと良いでしょう。
赤なまこを冷凍保存する理由は、旬の時期（冬から春）に購入した新鮮な赤なまこを長期間楽しむためです。冷凍することで栄養価や旨味を保ちながら、日持ちを延ばすことができます。
赤なまこの冷凍保存方法
まず、赤なまこを冷凍する際の準備ですが、新鮮な赤なまこを購入したら、なるべく早く処理することが大切です。赤なまこは内臓（腸）を取り出し、身をよく洗います。内臓は別に保存すると良いでしょう。身の表面に付いた汚れや砂をよく洗い流します。
赤なまこの冷凍方法は主に2つあります。一つは生のまま冷凍する方法、もう一つは下処理してから冷凍する方法です。
生のまま冷凍する場合は、洗浄した赤なまこの水気をよく切り、そのまま冷凍用の容器やフリーザーバッグに入れて脱気し、密封します。この方法は簡単ですが、解凍後は必ず加熱調理する必要があります。
下処理してから冷凍する場合は、赤なまこを塩もみして一度茹でてから冷凍します。これにより、解凍後の食感が良くなります。下処理した赤なまこは水気をしっかり切り、一食分ずつに小分けにし、ラップで丁寧に包み、空気に触れないようにしっかりと包むことがポイントです。その後、フリーザーバッグに入れて脱気し、密封します。保存に適した袋は、冷凍用のジップロックなどの密封性が高いものが望ましいです。
内臓（腸）は特に傷みやすいので、洗浄後すぐに冷凍します。腸も同様にラップとフリーザーバッグで密封保存します。
赤なまこの解凍方法と美味しく食べるコツ
冷凍赤なまこの解凍方法はいくつかあります。最も良い方法は、冷蔵庫でゆっくりと時間をかけて解凍する方法です。一晩かけてじっくり解凍することで、食感や旨味を損なわず美味しく食べられます。急いでいる場合は、フリーザーバッグのまま流水で解凍すると比較的早く解凍できますが、水分が流れ出ないように注意が必要です。
解凍後の赤なまこは、酢の物や和え物などの冷製料理のほか、煮物や鍋物などの温かい料理にも活用できます。特に「なまこの酢の物」は、赤なまこの食感を存分に楽しめる一品です。また、「なまこの煮付け」や「なまこの中華煮込み」も絶品です。内臓（腸）は「なまこの腸和え」や「なまこの腸の塩辛」にすると珍味として楽しめます。解凍した時点で若干の旨味が逃げている場合は、醤油や酢、みりんなどの調味料を工夫したり、他の食材と組み合わせたりすると美味しく食べられます。
解凍方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
冷凍保存した食材は、解凍方法によって味わいや食感が大きく変わります。特に急速冷凍した食材の場合、鮮度やうまみをしっかり閉じ込めているため、適切な解凍を行えば、冷凍前に近いおいしさを楽しむことができます。しかし、解凍にはいくつかの種類があり、食品の性質や冷凍前の状態によって異なります。解...
より高度な冷凍品質を保持する方法
赤なまこをはじめとした海産物は家庭でも冷凍保存が可能ですが、業務用急速冷凍機を使用することで、さらに高度な品質を保持した冷凍保存が可能になります。なまこの繊細な食感や風味を保つためには、プロの冷凍技術が欠かせません。
一般的な冷凍と急速冷凍の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。
「冷凍食品を保存する時、緩慢冷凍と急速冷凍の違いって何だろう？どちらの方法が食材の鮮度や栄養価を保てるのかな…」と悩んでいませんか？ この完全ガイドでは、食材本来の風味や栄養を損なわない冷凍保存の秘訣をご紹介します。プロの料理人も実践する冷凍テクニックを身につ...
食品の鮮度や美味しさを保つ冷凍方法としてお勧めしたいのが、3Dフリーザー®です。3Dフリーザー®は、世界各国で特許取得の3D凍結技術を搭載し、食品業界での導入事例も多く、その効果が実証されています。通常の業務用急速冷凍機では冷凍不可能な食材にも対応しており、赤なまこなどの高級海産物も鮮度や旨味を損なうことなく高品質な冷凍が可能です。
実際に3Dフリーザーをお使いいただいている水産加工様の導入事例
今回は、広島県内で水産加工業、カフェ、居酒屋を運営している「株式会社 七宝丸様」ハジマリノテラス 江田島海鮮工房 佐々木 光成氏に、経緯や、導入前後の変化についてお話を伺いました。 事業紹介 当社は、江田島近海でとれた新鮮なお魚を取り扱っ...
今回は、広島県内で寿司屋やビアガーデンなどの運営を行っており、自社工場で店舗用の食材の加工を手掛ける「株式会社ひのき」ヒノキグループ工場長 木下 泰英氏に、経緯や、導入前後の変化についてお話を伺いました。 事業紹介 当社は広島市内で『すし...
今回は、福岡市で養殖とらふぐの製造販売・企画・加工までを一貫して行っている「株式会社ふくます水産」代表取締役 稲益徹氏に、経緯や、導入前後の変化についてお話を伺いました 事業紹介 私たちは、創業50年になる会社で、現在は福岡市の中央卸市場...
今回は、山口県萩市・須佐で剣先イカを活造りで食べられるイカ料理専門店「梅乃葉」を運営している「有限会社 梅乃葉様」代表取締役 店長 福島 淳也氏に、経緯や、導入前後の変化についてお話を伺いました。 事業紹介 当店は須佐地域で、剣先イカ専門...
3Dフリーザー®を導入いただいている企業・お店をご紹介します。今回は、福岡県北九州市でうなぎの蒲焼工場を運営されて40年になる「株式会社福岡養鰻」取締役 営業部長の谷口 暢基氏に、経緯や、導入前後の変化についてお話を伺いました。 事業紹介 ...
今回は、広島県産の牡蠣をパック商品、袋商品などに加工して、全国の量販店さん市場などに出荷をしている「株式会社カネウ様」専務執行役員 村田竜彦氏に、経緯や、導入前後の変化についてお話を伺いました。 事業紹介 当社は、広島の代表特産品「牡蠣」...
今回は、福岡県久留米市で、水産加工品の製造、飲食店の経営、お惣菜やお弁当販売などを展開している「株式会社ボーテックス(魚政)」代表取締役 堀江 圭二氏に、導入までの経緯や、導入前後の変化についてお話を伺いました。 事業紹介 私たちは、魚の一時加工...
次世代の冷凍技術が
ここに誕生
従来の冷凍では実現できなかった高品質な急速冷凍・冷却を1台で実現。高湿度3D冷気で特殊冷凍が可能に。食品本来の味と食感を保ち、保存性を高めながらコストも削減します。
