冷凍機の霜取りのたびに運転が止まり、電気代はかさむ一方。この2つの悩みは、同じ原因から来ています。冷気の当て方です。本記事では、みなと新聞が報じた非貫流式凍結装置「3Dフリーザー」の技術を整理し、着霜を抑えて30%以上のランニングコスト削減が可能になる仕組み、エアブラスト方式との違い、独自の高湿度3D冷気が生うにや大福もちまで冷凍できるようにする品質面の効果を解説します。
引用元:みなと新聞 2010年5月10日 掲載(社名は掲載当時のものです)
※本記事は、紙面で報じられた当時の内容をもとに、背景や現在の情報を補って読みやすく再構成しています。

結論:非貫流式は着霜をほぼ解消して連続運転でき、30%以上のランニングコスト削減が可能になる
3Dフリーザーの核である独自の非貫流熱交換方式(ACVCS®)は、冷却器前面でショートサイクルの熱交換を行い、ダクトを使わずに独自の高湿度3D冷気を庫内へ立体的に循環させます。着霜をほぼ完全に解消して連続運転できるため冷凍機の負荷が大幅に軽減され、一般的なエアブラスト式に比べて電気代を中心に30%以上のランニングコスト削減が可能になると紙面は伝えています。以下に内容を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載紙 | みなと新聞(2010年5月10日付) |
| 紙面の見出し | 3次元冷気の効力 エアオペレーションテクノロジーズ「3Dフリーザー」 保湿状態で凍結、冷却 |
| 方式 | 同社独自の非貫流熱交換方式(ACVCS)。冷却器前面でショートサイクルの熱交換 |
| 冷気 | ダクト(通気管)を介さず、温度を保った3次元の冷気の乱流で食材全体を包み込む |
| 品質 | 短時間で効率的に素材の水分・細胞を損ねずに冷やし込み、水分の膨張を抑えて微細な氷結晶にとどめる |
| 着霜 | 水分を含む冷気の貫流を遮断し、着霜をほぼ完全に解消。連続運転が可能 |
| 省エネ | 冷凍機の負荷を大幅に軽減し、電気代を中心に30%以上のランニングコスト削減が可能 |
| 実績品目 | 生うに・馬肉・ねり製品・大福もちなど、冷凍が不可能とされてきた食材の冷凍を可能に |
なぜ従来の冷凍機は電気代がかさむのか
一般的なエアブラスト(AB)方式は、乾いた冷気を一方向から強く吹き付けて凍らせます。この構造には連鎖する弱点があります。強風が食材表面の水分を奪い、その水分が冷却コイルや庫内に着霜として蓄積します。着霜が進むほど冷却効率は下がり、冷凍機の負荷は上がります。そして霜取りのたびに運転が止まります。電気代がかさむのは、この繰り返しが原因です。さらに一方向からの強制送風は冷気の当たり方に偏りを生むため、凍結にもムラが出やすくなります。
非貫流式は冷気の通り道が違う
3Dフリーザーは、冷却器の前面で短いサイクルの熱交換を済ませ、ダクトを通さずに庫内で冷気を立体的に循環させます。湿気を含んだ冷気が冷却器を通り抜けない構造のため、着霜の元となる水蒸気が冷却器へ届かず、庫内は温度も湿度も均一に保たれます。一方向の強制送風で乾燥と着霜が起きやすいエアブラスト方式に対し、非貫流式は独自の高湿度3D冷気が保湿状態のまま短時間で均一に凍らせ、氷結晶を微細にとどめて細胞の損傷を抑えます。
開発したのはエアオペレーションテクノロジーズ(AOT)です。AOTは2011年10月に古賀産業へ吸収合併され、古賀産業は2022年10月に株式会社コガサン(KOGASUN)へ社名を変更。ACVCS®はいまも3Dフリーザー®の中核技術として受け継がれています。
非貫流式は品質も守る:保湿と微細氷結晶
省エネを生むのと同じ構造が、品質も守ります。高湿度3D冷気は食材の表面から水分を奪わないため、乾燥や変色が起きにくくなります。さらに短時間で均一に凍らせて水分の膨張を抑え、氷結晶を微細にとどめるため、細胞の損傷が小さく、解凍時のドリップもほとんどありません。紙面は、生うに・馬肉・ねり製品・大福もちといった、冷凍が不可能とされてきた食材の冷凍をこの方式が可能にしてきたと伝えています。
電気代の差を、凍結テストの相談で確かめる
削減幅は、運転時間・庫内への出し入れ・設置環境で変わります。いまお使いの冷凍機の電気代と霜取りの頻度を記録しておき、凍結テストの相談時に伝えると、自社条件での試算と比較が可能です。テストの申し込みは冷凍・冷却テスト・デモ相談で確認できます。テストでは電気代の試算だけでなく、自社の食材の仕上がりも一緒に確かめられます。
非貫流式凍結装置でよくある質問
3Dフリーザーは、独自の高湿度3D冷気が冷却器を通り抜けない非貫流構造のため着霜がほとんど起きず、冷凍機が軽い負荷のまま連続運転できます。30%以上という数値は2010年の報道当時の紙面によるもので、削減幅は運転条件で変わるため、凍結テストの相談で自社条件の試算ができます。
着霜を抑えやすい設計のため、霜取りによる停止を大幅に減らせます。実際の頻度は使い方や庫内への食品の出し入れで変わるので、凍結テストの相談時に運転条件を伝えて確認するのが確実です。既存機の霜取り回数と停止時間を記録しておくと、導入効果を数字で比べられます。
使われています。ACVCS®は現在の3Dフリーザー®と3Dチラー&フリーザー®の中核技術で、基本構造はこの報道の時点から一貫しています。現行機のラインアップは3Dフリーザー®の製品情報で確認できます。
水分が多く、組織が繊細だからです。ゆっくり凍ると大きな氷結晶が組織を壊し、解凍時にドリップや形崩れとなって表れます。3Dフリーザーは独自の高湿度3D冷気で保湿したまま短時間で凍らせ、微細な氷結晶にとどめるため、こうした食材でも作りたてに近い食感を保てます。
あります。トンネル型フリーザーやスパイラルフリーザーを、ラインの処理量と動線に合わせてオーダーメイドで設計します。着霜を抑えて止めずに運転できる非貫流式は、止められない連続ラインほど効果が出やすくなります。保湿による品質低下・目減りの抑制と電力コストの削減は、処理量が大きい工場ほど大きな金額差として表れます。
使える可能性があります。設備投資型のものづくり補助金・中小企業省力化投資補助金が代表的な候補で、電気代削減の試算は申請の根拠づくりにも役立ちます。年度ごとの公募条件は補助金サポートで確認してください。
まとめ:着霜を解消する構造が、電気代を抑え、品質を守る
みなと新聞は、非貫流式凍結装置「3Dフリーザー」が着霜をほぼ解消した連続運転で、電気代を中心に30%以上のランニングコスト削減を可能にすると報じました。独自の高湿度3D冷気で保湿しながら凍らせる方式は、生うにや大福もちのようなデリケートな食材の食感まで守ります。無料の凍結テストで、電気代の試算と仕上がりを一度に確かめられます。カタログ請求やテストのご相談は、以下からお問い合わせください。
