馬刺しの色を保つ冷凍で関西・関東へ流通を広げた馬肉加工メーカー様の導入事例

馬刺しの価値は、鮮やかな色にあります。桜色と呼ばれる赤身の色は、鮮度の証としてお客様が最初に目にする、品質の指標です。馬肉加工メーカー様は、冷凍で安全性を高めながら流通範囲を広げる道を探していましたが、満足のいく冷凍装置に出会えずにいました。本記事では、口コミで知った3Dフリーザー®のテストで即導入を決め、近隣県止まりだった馬刺しを関西圏・関東圏へ届けるまでになった事例を紹介します。あわせて、赤身肉が冷凍で色を失う仕組みと、解凍後の桜色を実物で確かめる凍結テストの使い方まで解説します。

結論:3D凍結®で馬刺しの変色もドリップもほとんどなくなり、関西圏・関東圏への流通拡大につながった

馬肉加工メーカー様は、3Dフリーザー®のトンネル型フリーザーによる凍結テストで、馬刺しに変色がないことを確かめ、即導入を決めました。解凍時のドリップも変色もほとんどなく、冷凍品質は予想以上でした。着霜による能力低下がなく作業効率も向上しています。今まで近隣の県までしか流通できなかった馬刺しは、関西圏・関東圏まで届くようになり、売り上げを大きく伸ばしました。導入の概要は次のとおりです。

項目内容
導入企業馬肉加工メーカー様
対象食材馬刺し、馬肉加工品
導入目的鮮度維持、販路拡大
導入機種3Dフリーザー® トンネル型フリーザー(連続コンベア式)
導入の決め手口コミで知り、凍結テストで変色のない仕上がりを確認して即決

出会い:口コミで知り、テストの仕上がりで即決した

同社は、馬刺しを冷凍することで安全性を高め、流通範囲を広げる構想を持っていました。しかし、いくつもの機種を検討しても、満足のいく冷凍装置には出会えませんでした。馬刺しは色の変化がそのまま商品価値の低下になる食材だからです。

扉を開けたトンネル型フリーザーの前で、スーツ姿の3人が説明を受けている見学の様子

3Dフリーザー®の存在を知ったきっかけは、口コミでした。トンネル型フリーザー(連続コンベア式)で凍結テストを行ったところ、仕上がりに変色がありませんでした。この結果に驚き、その場で導入を決めました。装置選びに慎重だった同社を動かした要因は、実物の仕上がりにあります。

なぜ馬刺しは、冷凍で色とうま味を失いやすいのか

赤身肉の冷凍で崩れる品質は、二つに分けて考えると分かりやすくなります。切り口から流れ出る肉汁と、桜色から褐色へ向かう色の変化です。

まな板の上に並べた、細かなサシの入った霜降り馬肉の厚切りスライス

肉汁の流出は、氷の粒の大きさで決まります。馬肉の重さの大半は水分で、細い筋繊維がそれを抱えています。凍結が遅いと、水分は繊維のすき間で凍り始め、周りの水分を引き寄せて大きな粒に育ちます。育った氷は筋繊維を包む細胞膜を裂き、解凍したときに裂け目から肉汁が流れ出します。これがドリップです。うま味と重量が同時に失われ、残った身はパサついた食感になります。氷が最も育つのは、肉の温度が-1〜-5℃にとどまっている間です。この帯を素早く抜けられるかどうかで、筋繊維の損傷の程度が決まります。

色の変化は、別の道筋で進みます。生肉の桜色は、筋肉の中の色素が酸素と結びついた状態の色です。この色素は空気に触れる時間が長いほど、じわじわと褐色へ変わっていきます。凍結に時間がかかれば、それだけ褐変の進む時間を与えることになります。加えて、乾いた強風で凍らせれば表面の水分が奪われ、そこから空気が入り込んで色の劣化が加速します。ドリップは色素も一緒に運び出すため、肉汁が流れれば切り口の赤みまで淡くなります。馬刺しの凍結前後の比較は、実測記録のある馬刺しの冷凍テストで詳しく確認できます。

3D凍結®が、桜色とうま味を残せる理由

3D凍結と通常冷凍の温度曲線、0〜-5℃の最大氷結晶生成温度帯、氷結晶の大小と細胞膜への影響を比較した図

守るべきものが二つあるなら、凍らせ方も二つの条件を満たす必要があります。3Dフリーザー®による3D凍結®は、凍る速さと冷気の湿度の両面からこの課題に応えます。

肉汁への答えは速さです。高湿度の3D冷気が肉を全方向から包み、氷が育つ温度帯を短時間で通り抜けさせます。結晶の核が肉の各所で同時にでき、どれも育ちきる前に凍結が終わります。繊維を裂かない微細な粒だけが残るため、解凍後も肉汁は身の中にとどまります。

色への答えは湿度です。冷気の湿度が高いまま熱だけが奪われるので、赤身のむき出しの断面も乾きません。表面が乾かなければ空気の入る隙間もできにくく、褐変の起点が生まれにくくなります。凍結が短時間で終わること自体も、色素が空気に触れる時間を削ります。同社がテストで驚いた「変色がない」という結果は、この速さと湿度の両方がそろって初めて得られるものです。

ブロックのどこを切っても同じ色に仕上がるかどうかも、凍り方の均一さで決まります。コンベア上の位置や肉の厚みが違えば、凍る速さもばらばらになります。凍結に時間がかかった場所ほど結晶は粗く歪み、その角が筋繊維を裂きます。同じロットに色の淡い一枚が混ざるのは、この速度のばらつきが原因です。3Dフリーザー®は高湿度の3D冷気を全方向から当てるため、当たる面と陰になる面ができず、ブロックのどの位置も同じ速さで凍り、粗い結晶が育つ場所が残りません。

ブロックを次々に投入しても湿度が落ちない理由は、冷却器への着霜を抑えるKOGASUN独自のACVCS®にあります。一般的な急速冷凍機は、運転が続くと庫内の水分が霜として冷却器に奪われ、冷却能力も落ちていきます。同社が「同じ工場のほかのフリーザーと違って着霜による能力低下がない」と評価した点は、そのまま湿度を保てる裏付けでもあります。

効率:着霜による能力低下がない連続運転

同じ工場にあるほかのフリーザーと比べて、3Dフリーザー®は着霜による能力低下がありません。霜が付けば冷却は鈍り、霜取りの手間も増えます。着霜を抑えて動き続ける凍結ラインは、日々の作業効率の向上につながっています。

電気代やデフロスト削減効果などランニングコストに関する説明資料

販路:馬刺しの流通範囲が近隣県から関西圏・関東圏へ拡大した

冷凍品質が確かなものになったことで、馬刺しの届く範囲が変わりました。今まで近隣の県までだった流通が、関西圏・関東圏まで拡大しました。商圏の拡大は、そのまま売り上げの大きな伸びにつながっています。導入前後の変化をまとめます。

緑の皿に白髪ねぎと大葉を添えて盛り付けた、鮮やかな赤身の馬刺し
観点導入前導入後
凍結品質満足できる装置がない変色・ドリップがほとんどない
流通範囲近隣の県まで関西圏・関東圏まで拡大
設備効率他フリーザーは着霜で能力低下着霜なく作業効率が向上
売り上げ近隣商圏で頭打ち大きく伸長

肉類のほかの実例は肉類の導入事例一覧で確認できます。

導入機種:量産に応えるトンネル型フリーザー

導入機種は、コンベアで連続凍結するライン型の3Dフリーザー®、トンネル型フリーザーです。スライスや加工品を流れ作業のまま凍結でき、量産と品質を両立します。処理量・製品サイズ・ライン速度に合わせたオーダーメイド設計で製作します。詳細はトンネルフリーザーの解説にまとまっています。

投入コンベアを備え、扉と制御盤が横に並ぶステンレス製トンネル型フリーザーの製品外観
比較・選定で迷ったら
食品や処理量に合う急速冷凍機を、カタログと導入相談で具体的に確認できます。
仕様・寸法はカタログで確認し、設置可否や機種選定は導入相談で確認できます。

装置選びに迷ったら:解凍後の桜色とドリップを実物で判断する無料の凍結テスト

本事例の決断を支えたのは、カタログではなく凍結テストの実物でした。KOGASUNの凍結テストは費用も出張費も無料です。持ち込んだ商材で、次の項目を導入前に確かめられます。

皿に重ねて並べた、深い赤色の馬刺しヒレ肉のスライス
確認項目見るポイント
切り口の色解凍後の桜色が保たれているか、褐色へ寄っていないかを見る
解凍後のドリップ受け皿にたまる量を、いつもの凍結品と同じ条件で比べる
食感生食のままの歯ざわりと、しっとり感を実食で確かめる
スライスのしやすさ半解凍でどこまで薄く切れるか、切り口が崩れないかを見る
加工品の仕上がり馬刺し以外の品目でも、形と色が保てるかを確かめる

色が商品価値を左右する食材こそ、凍結前後の見た目とドリップを自分の目で確かめる価値があります。装置の比較検討中でも、納得がいくまでご相談いただけます。申し込みの流れは食品を持ち込める凍結テストでご確認ください。

自社商品で確認したい方へ
カタログだけで判断しにくい仕上がりは、実際の食材で凍結テストできます。
乾燥・ドリップ・形崩れ・解凍後の品質など、導入前に自社商品の状態で確認できます。

馬刺し・馬肉の冷凍でよくある質問

馬刺しの流通に、冷凍処理は必要ですか?

生食用の馬肉には、寄生虫対策としての冷凍処理が求められます。一般に中心温度-20℃で48時間以上の冷凍などの条件が知られており、自治体の指導に沿った処理が基本です。3Dフリーザー®の急速冷凍で芯温を短時間で下げれば、品質を落とさずに、この安全のための冷凍処理を行えます。

馬刺しの桜色を保ったまま解凍するには、どうすればよいですか?

低温でゆっくり戻すのが基本です。氷水や冷蔵庫での解凍は温度変化が緩やかで、色の変化とドリップを抑えられます。半解凍の状態でスライスすると、切り口も美しく仕上がります。半解凍でのスライスのしやすさは、無料の凍結テストの確認項目の一つです。

馬肉の加工品も、同じ設備で凍結できますか?

できます。本事例でも同じ3Dフリーザー®で、馬刺しと馬肉加工品の両方を扱っています。形状や厚みが変わると凍結条件も変わるため、品目ごとに凍結テストで仕上がりを確かめたうえでラインに載せる流れが確実です。

冷凍にすると、販売エリアはどこまで広げられますか?

冷凍流通は温度管理された配送網が届く範囲まで商圏を広げられます。本事例では近隣県止まりだった流通が関西圏・関東圏まで届くようになりました。賞味期限に余裕が生まれ、EC販売や催事出店の選択肢も広がります。

食肉加工の設備投資で補助金を検討する場合、何から確認すべきですか?

まず公募中の制度と自社の適合性です。ものづくり補助金や中小企業省力化投資補助金が代表的な候補で、販路拡大や生産性向上の計画は訴求点になります。KOGASUNの導入相談で、機種選定と並行して最新の公募情報を確認できます。

まとめ:色を守る冷凍が、馬刺しの商圏を広げた

同社の飛躍は、口コミで知った3Dフリーザー®の凍結テストから始まりました。変色もドリップもほとんどない仕上がりが品質への信頼につながり、近隣県止まりだった馬刺しの流通は関西圏・関東圏まで広がりました。着霜のない連続運転は日々の効率まで支えています。色もうま味も、突き詰めれば凍らせる速さと冷気の湿度で守れるものです。色が商品価値を左右する食材を扱う食肉加工の現場は、まず実物の仕上がりを無料の凍結テストでお確かめください。機種選定や設置のご相談は、以下からお問い合わせください。

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