「女子考案「DECO寿司」人気

引用元:みなと新聞 2019年3月6日 掲載

冷凍保存が販路拡大の鍵

ボーテックス(福岡県久留米市、堀江圭二社長)は、水産仲卸業に加え、鮮魚店、飲食店、水産加工メーカーの経営を手掛ける。近年はデコレーション寿司「DECO寿司」の商品化で同社飲食店の販売が急増。鮮度維持で古賀産業(山口県下関市)の「3Dフリーザー」を導入した結果、商品のストック期間が大幅に延長。効率的な増産に加え、遠方向けの受注拡大にもつなげている。

DECO寿司は同社女子メンバーが考え商品化したかわいくておいしいデコ寿司。外観は花束や洋風ケーキのような美しさで、気軽に口にできる普及サイズの品からぜいたく食材にこだわった品まで多彩にラインアップする。

「店頭で人気の他、持ち帰りも可能。海外有名ホテルのメニュー採用の商談があるなど、当社のヒット商品となっている」と堀江社長。

半面、DECO寿司の生産は調理に手間がかかる上、鮮度維持の問題から1日の生産は販売当日分のみと非効率。しかし予想を超える人気急増から堀江社長は「鮮度維持し一定期間ストックできれば生産効率が増す」として昨年、3Dフリーザーと冷凍庫を試験導入した。導入後は鮮度や色の維持に加え、商品完成状態でのストック期間が大幅に増大、「試験開始1カ月後に購入を決定した」(堀江社長)。

冷凍保存が可能になったことで「従業員の空いた時間を生産にフル活用できるなど、人材の有効活用が可能になった他、遠方向けの商談も可能になった」と堀江社長。水産加工品の販売にとって「商品アイデアに加え、鮮度維持が販売拡大を左右する」と話す。

▼(株)ボーテックス=福岡県久留米市津福本町1719の9、(電)0942・38・4688

 

堀江圭二社長
「DECO寿司」は家庭パーティーでも大人気
【惣菜】メーカーに見る製販トレンド
惣菜特集 ボーテックス 福岡
2019年03月06日 19時00分 配信

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