引用元:みなと新聞 2017年12月5日 掲載
生鮮品との2本柱で
マルセ秋山商店(宮城県石巻市、秋山典久社長)は宮城県産のホタテやカキ、ホヤ、ワカメなどの出荷・加工を手掛ける。従来、生鮮品や塩蔵品といった1次加工品の取り扱いが主体だったが、塩辛やグラタンなど加工度を高めた商品開発にも取り組んでいる。
同社は宮城県産養殖ホヤのスライス済みの塩辛を新たに発売する。女川の横浦地区に専用の加工場を間借りし、水揚げから加工までのリードタイムを短縮化。高鮮度状態を保ったままホヤをむき、内臓を除去して3Dフリーザーで凍結し加工原料を確保。加工品は原料を解凍、スライスして調味し、チルドで出荷する。
ホヤ塩辛はコンブだしベースでのプレーンタイプと、シソ風味の2種類をラインアップする。浅漬けの甘口タイプで、独特の癖も少なく、誰にでも食べやすい味付けに仕上げた。この他、ホタテのグラタンは、ホタテ貝柱、ヒモに加えて、マカロニ、セロリ、ホワイトソースをホタテの貝殻に盛って3Dフリーザーで凍結した業務向け商品。また、カキでは東松島産の一年子の殻付きカキを自社ブランド品として「First Lady Oyster」(商標登録済み)の名称で展開している。
来年4月には本社工場でHACCPの取得を計画するなど、加工品の開発、販売に力を入れていく。
ホヤ塩辛(上)とホタテのグラタン
惣菜特集 マルセ秋山商店 ホヤ塩辛
メーカーに見る製販トレンド
2017年12月04日 19時00分 配信