3D冷力、FOOMA JAPAN会場で実証

引用元:みなと新聞 2009年5月28日 掲載

マグロ小型保管庫も開発

エアオペレーションテクノロジーズは「3Dフリーザー&チラー」を出展。三次元の冷力でマグロやウニ、寿司やグラタンなど調理、加熱食品まで素材の鮮度、品質を保って急速凍結する3D効果をブースで実証する。古賀社長は「希望者は素材を持ち込めば、その場で冷凍・冷却実験に応じます」と来場を呼び掛けている。

3Dフリーザーは、従来の冷凍・冷却の概念を超える画期的システム。AOT独自の非貫流熱交換方式(ACVCS)で庫内に3次元の冷気を創出し、乱流で庫内全体に冷気をみなぎらせ、食材全体を包み込むように「短時間で効率的に素材の水分、細胞を損ねずに冷やしこむ」。

「3D」の大きな特徴は、ダクト(通気管)を介して冷気を貫流、食材を冷風で強制凍結するエアブラスト方式(AB式)と根本的に異なり、ダクトレス構造を採用したこと。湿気が残る冷気の貫流を遮断したことで冷凍につきまとう「着霜」をほぼ完全に解消。連続運転を可能にした。

これにより、冷凍機の負荷も大幅に軽減。一方的な「AB式」に比べ、電気代を中心に「30%以上のランニングコストの削減可能」になる。冷却時間も「3~10%短縮し、食材全体に効率よく冷気を伝える」ことで、凍結時に起きる水分膨張を抑制、微細な氷結晶にとどまるため「解凍時のドリップがほとんどない」のも見逃せない。

AOT社では、こうした「3D」の高品質な冷凍食品づくりに寄与する「機能」とコンパクトで効率的な「構造」を生かし、マグロ専用(マイナス50度以下)の超低温簡易型保管庫を新たに開発した。従来の①ほぼ2分の1の容量②冷凍マグロなどの長期間品質保持③デフロスト(解霜)は1日1回限り(従来は最低3回)で連続運転ーなどが可能で、驚異的な省スペース、省エネ、高品質化を実現した。

 

マイナス50度以下で長期保存、保冷できるマグロ用の超低温簡易型保管庫

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