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ニジマスの基本情報
ニジマスは、サケ科の淡水魚で、名前の通り体側に虹色の帯のような模様があることが特徴です。元々は北米原産の魚ですが、日本にも明治時代に導入され、現在では全国各地の養殖場で生産されています。一年を通して市場に出回っていますが、特に秋から春にかけての低水温期の方が身が引き締まり、味も良くなるとされています。栄養価が高く、良質なタンパク質、ビタミンD、ビタミンB12、オメガ3脂肪酸(DHAやEPA)などを豊富に含んでいます。これらの栄養素は、脳機能の向上や心臓病予防、骨の健康維持に効果的です。
国内では主に山梨県、長野県、静岡県などの清流を有する地域で養殖されています。新鮮で美味しいニジマスを選ぶポイントは、目が澄んでいて突出していること、エラが鮮やかな赤色をしていること、体表がツヤツヤしていて虹色の模様が鮮明なこと、そして身に弾力があり、指で押すとすぐに戻ることなどが挙げられます。
ニジマスを冷凍保存する理由は、釣りなどで大量に獲れた場合や、まとめ買いした際に鮮度を保ちながら日持ちさせるためです。また、調理済みのニジマスを小分けにして冷凍しておくと、忙しい日の食事の準備にも便利です。適切に冷凍保存することで、ニジマスの風味や食感を損なうことなく、いつでも美味しく食べられるようになります。
ニジマスの冷凍保存方法
まず、ニジマスを冷凍する際の準備として、新鮮なニジマスを購入したらなるべく早く処理することが大切です。ニジマスは一匹丸ごと購入した場合、まずウロコ、内臓、エラを取り除き、しっかりと洗浄します。ニジマスはウロコが小さく取りやすいですが、完全に取り除くことで調理の際に風味が良くなります。
内臓の処理は、腹側に頭から尾にかけて切れ込みを入れ、内臓を取り出します。その後、腹腔内の血合いや腎臓(背骨に沿って付いている黒い筋)を指でこすり落とし、流水でしっかりと洗い流します。エラも取り除いておくと、臭みが少なくなります。
ニジマスを一匹まるごと冷凍する場合は、内臓とエラを取り除いた後、しっかりと水気を拭き取り、ラップで包んでからフリーザーバッグに入れます。また、調理の手間を考えると、あらかじめフィレ(骨を取り除いた切り身)にしてから冷凍するのも便利です。
フィレにする場合は、頭を落として3枚におろし、中骨を取り除きます。皮は料理によって残すこともありますが、取り除くとより食べやすくなります。フィレにしたニジマスは、一食分ずつに小分けにし、ラップで一切れずつ包み、空気に触れないようにしっかりと包むことがポイントです。
また、既に調理済みのニジマス(塩焼きや燻製など)を冷凍する場合も、一食分ずつラップで包み、フリーザーバッグに入れて脱気し、密封します。調理済みの場合は、解凍後すぐに食べられるので特に便利です。
保存に適した袋は、冷凍用のジップロックなどの密封性が高いものが望ましいです。また、冷凍日や内容物を記入したラベルを貼っておくと、後で管理しやすくなります。冷凍庫の温度は-18℃以下に設定し、できるだけ奥の方に置くことで、温度変化の影響を受けにくくなります。
適切に保存された冷凍ニジマスは、約1〜2ヶ月程度は品質を保ったまま保存可能です。ただし、できるだけ早めに食べきることをお勧めします。長期保存すると、徐々に風味や食感が落ちていく可能性があります。
ニジマスの解凍方法と美味しく食べるコツ
冷凍ニジマスの解凍方法はいくつかありますが、最も良い方法は、冷蔵庫でゆっくりと時間をかけて解凍する方法です。前日の夜に冷蔵庫に移し、翌日使用するというのが理想的です。この方法だと、ニジマスの繊細な食感や風味を損なうことなく解凍できます。
急いでいる場合は、フリーザーバッグのままニジマスを冷水に浸して解凍する方法があります。水が直接ニジマスに触れないようにし、時々水を入れ替えながら解凍します。フィレの場合は30分程度、一匹まるごとの場合は1時間程度で解凍されます。ただし、水温が上がりすぎないように注意が必要です。
電子レンジの解凍機能を使用することもできますが、部分的に火が通ってしまう可能性があるため、あまりお勧めしません。どうしても急ぐ場合は、低出力で短時間ずつ様子を見ながら解凍してください。
解凍後のニジマスは、塩焼き、ムニエル、燻製、フライなど様々な調理法で美味しく食べられます。特に、シンプルな塩焼きはニジマス本来の旨味を最大限に引き出す調理法です。また、バターで焼くムニエルも、淡白な味わいのニジマスには相性が良いです。
ニジマスを焼く際のコツは、皮目から焼き始め、中火でじっくりと焼くことです。皮がパリッとなるまでしっかりと焼いてから裏返すと、見た目も美しく仕上がります。また、ニジマスは淡白な味わいなので、レモンやハーブなどの香りを加えると、より風味豊かになります。
また、ニジマスの燻製は家庭でも比較的簡単に作ることができ、おつまみやおかずとして重宝します。燻製にする場合は、まず塩水に漬けて下味をつけ、表面を乾かしてから燻煙します。市販の燻製キットを使えば、手軽に本格的な燻製を作ることができます。
ニジマスは内陸の淡水魚なので、海の魚に比べて若干泥臭さを感じることがあります。その場合は、調理前に塩水や酒に漬けておくと臭みが取れます。また、調理の際にはレモン汁や白ワインを加えるのも効果的です。
解凍方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
肉や魚、野菜など食材別の正しい解凍方法をプロが徹底解説!ドリップを防ぎ旨味を逃さないコツや、冷蔵庫・氷水・流水など各解凍方法のメリット・デメリット、衛生面も考慮した美味しく安全な戻し方まで紹介します。
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ニジマスも冷凍保存を活用すれば、旬の美味しさを長く楽しむことができます。他の魚の冷凍保存方法については、以下の記事もぜひご覧ください。
より高度な冷凍品質を保持する方法

ニジマスをはじめとした魚介類は家庭でも冷凍保存が可能ですが、業務用急速冷凍機を使用することで、さらに高度な品質を保持した冷凍保存が可能になります。魚の繊細な風味や食感を保つためには、プロの冷凍技術が欠かせません。
一般的な冷凍と急速冷凍の違いは、冷凍速度にあります。家庭用冷凍庫ではゆっくりと凍結するため、細胞壁が破壊されやすく、解凍時にドリップ(うま味成分を含む水分)が出やすくなります。一方、急速冷凍では短時間で凍結するため、細胞破壊が最小限に抑えられ、解凍後も鮮度や風味を保つことができます。
一般的な冷凍と急速冷凍の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。
「冷凍すると食感や風味が落ちる」を解決。最大氷結晶生成温度帯を30分以内に通過させる急速冷凍の仕組み、ドリップ抑制で作りたての品質を維持する科学的根拠、エアブラスト・リキッド・液体窒素方式の特徴比較を詳しく解説。
食品の鮮度や美味しさを保つ冷凍方法としてお勧めしたいのが、3Dフリーザー®です。3Dフリーザー®は、世界各国で特許取得の3D凍結技術を搭載し、食品業界での導入事例も多く、その効果が実証されています。通常の業務用急速冷凍機では冷凍不可能な食材にも対応しており、ニジマスのような繊細な淡水魚も鮮度や旨味を損なうことなく高品質な冷凍が可能です。
特に養殖業者や釣り堀施設、山間部のレストランにとって、ニジマスの安定供給や品質維持は重要な課題です。3Dフリーザー®を導入することで、採れたての鮮度を保ったまま冷凍・保存し、需要に応じて提供することが可能になります。また、釣り人が釣った魚をその場で急速冷凍するサービスを提供することで、付加価値を高めることもできます。
▼実際に3Dフリーザーをお使いいただいている水産加工様の導入事例▼
ニチモウフーズは埼玉県戸田市の戸田チルド工場で寿司ネタの生食商品を製造。ノルウェー産サーモンや三陸産ギンザケ、養殖マダイなどを扱い、首都圏に近い立地で小ロットにも迅速対応。古賀産業の3Dフリーザー®で解凍後も生に近い食感を実現します。
札幌の丸高水産が3Dフリーザー®を導入。−40℃×50〜60分の急速凍結で刺身・スモークサーモンの品質を安定化。1回80kgを短時間で処理し、3台体制で日産1トン超。HACCP/JFS取得。(2021年3月9日)
寿都町のマルホン小西漁業が3Dフリーザー®を導入。船上活じめ×高湿度全方位冷気で迅速凍結(20kg/時)を実現し、サクラマスやホッケ等の冷凍刺身を高品質・安全に出荷。道外遠隔地への販路拡大も見据えます。
みなと新聞(2020/11/19)掲載。角上魚類HDは3Dフリーザー®を活用し、解凍後のドリップや色変わりを抑制。通販の取り扱い件数は1~11月初旬で前年同期比180%に伸長。店舗バックヤードでの急速凍結やアニサキス対策の取り組みも進展。
みなと新聞(2022年11月18日)掲載。博多名物の本格『鯛茶漬け』がご家庭で楽しめます。玄界灘産の天然マダイを厳選し、3Dフリーザーで急速凍結。個食パックにごまだれ・だし付きで、解凍後も歯ごたえとうま味が続きます。
別海町尾岱沼の丸尚富崎水産が、古賀産業の3Dフリーザー®を導入。-35℃の急速凍結でドリップを抑え、凍結能力50kg/時・日産350〜400kgの体制を構築。玉冷の高品質化と国内外販路の拡大を目指します。
広島魚市場がグループ会社フレッシュヒロウオで3Dフリーザー®を活用。サーモン月40tや広島産カキの急速冷凍、対米HACCP取得で輸出を強化した導入事例です。設備はバッチ2台とトンネル1台。品質向上と販路拡大の成果を紹介。
