トビウオの冷凍保存方法！美味しく保存する方法と解凍後の楽しみ方

トビウオの基本情報

トビウオ（飛魚）は、水面から飛び出して滑空する習性を持つ魚で、特に初夏から夏にかけてが旬となります。白身で脂肪が少なく、さっぱりとした上品な味わいが特徴です。栄養面では良質なタンパク質に加え、ビタミンB群やカリウム、リンなどのミネラルも豊富に含まれています。また、DHAやEPAといった不飽和脂肪酸も含まれており、健康維持に役立ちます。

トビウオは主に九州南部や山口県、和歌山県などの暖かい海域で獲れますが、特に長崎県の五島列島や山口県の見島などが有名な産地として知られています。新鮮で美味しいトビウオを選ぶポイントは、目が澄んでいて体表に光沢があり、特徴的な翼のような胸びれがしっかりしていること、また身に弾力があり、腹部が傷んでいないものが良質です。

トビウオを冷凍保存する理由は、旬の時期に購入した新鮮なトビウオを長期間楽しむためです。特に一度に多く手に入れた場合や、産地で新鮮なものを購入した際に、適切に保存しておくと便利です。冷凍することで栄養価や旨味を保ちながら、日持ちを延ばすことができます。

トビウオの冷凍保存方法

トビウオを冷凍する際の準備ですが、新鮮なトビウオを購入したら、できるだけ早く処理することが大切です。まず、うろこと内臓を取り除き、エラも切り取ります。水でよく洗い、水気をキッチンペーパーでしっかりと拭き取ります。

処理したトビウオは、使用目的に合わせて下処理してから冷凍するのがおすすめです。丸のまま保存する場合は、頭と内臓を取り除いた状態で、三枚におろして保存する場合は、骨と皮を取り除いてフィレ状にします。一食分ずつに小分けにし、ラップでしっかりと包み、空気に触れないように密封することがポイントです。その後、冷凍用のジップロックなどの密封性が高い袋に入れて脱気し、冷凍します。

トビウオは身が薄く、乾燥しやすいため、しっかりと包装することが重要です。また、一夜干しにしてから冷凍すると、解凍後すぐに焼いて食べることができて便利です。一夜干しにする場合は、開いたトビウオに塩を振り、数時間から一晩程度干してから冷凍します。

トビウオの解凍方法と美味しく食べるコツ

冷凍トビウオの解凍方法としては、冷蔵庫でゆっくりと解凍するのが最も良い方法です。前日から冷蔵庫に移して一晩かけて自然解凍することで、トビウオの身質や旨味を損なうことなく解凍できます。急いでいる場合は、フリーザーバッグのまま流水で解凍する方法もありますが、水分が流れ出ないように注意が必要です。

解凍後のトビウオは、塩焼きや一夜干し、唐揚げなど様々な調理法で楽しむことができます。特に塩焼きは、トビウオの旨味を最大限に引き出す定番の調理法です。また、トビウオを開いて軽く塩を振り、一晩干した「トビウオの一夜干し」は、香ばしさと旨味が凝縮された絶品料理です。

トビウオを美味しく調理するコツは、身が薄いため火の通しすぎに注意することです。塩焼きの場合は、中火でしっかりと表面に焼き色をつけ、身が縮まないように注意します。また、唐揚げにする場合は、衣をつけて高温の油で短時間揚げることで、外はカリッと中はふっくらとした食感に仕上がります。解凍時に出た水分はしっかりとキッチンペーパーで拭き取ってから調理すると、より美味しく仕上がります。

解凍方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。

トビウオをより高度な冷凍品質を保持する方法

トビウオをはじめとした魚介類は家庭でも冷凍保存が可能ですが、業務用急速冷凍機を使用することで、さらに高度な品質を保持した冷凍保存が可能になります。特にトビウオのような身が薄く繊細な魚は、急速冷凍によって細胞破壊を最小限に抑え、解凍後も高い品質を保つことができます。

一般的な冷凍と急速冷凍の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。

食品の鮮度や美味しさを保つ冷凍方法としてお勧めしたいのが、3Dフリーザー®です。3Dフリーザー®は、世界各国で特許取得の3D凍結技術を搭載し、食品業界での導入事例も多く、その効果が実証されています。通常の業務用急速冷凍機では冷凍不可能な食材にも対応しており、トビウオのような繊細な白身魚も鮮度や旨味を損なうことなく高品質な冷凍が可能です。特に産地の水産加工業者や飲食店での活用が進んでおり、季節を問わず高品質なトビウオ料理を提供することが可能になっています。

▼実際に3Dフリーザーをお使いいただいている水産加工様の導入事例