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スズキの基本情報
スズキは、日本の沿岸域に広く生息する高級白身魚で、「鱸(すずき)」とも呼ばれ、古くから日本料理で珍重されてきました。若魚は「セイゴ」や「フッコ」と呼ばれることもあり、成長とともに名前が変わる出世魚の一つです。
栄養面では、良質な低脂肪のタンパク質が豊富で、消化吸収が良いため胃腸が弱い方にも適しています。また、ビタミンB群やビタミンD、ミネラル(カリウム、リン、マグネシウムなど)も含まれており、代謝促進や骨の健康維持に効果的です。さらに、適度なDHA・EPAも含まれており、血液をサラサラにする効果も期待できます。
スズキの旬は夏から秋にかけて(7月~10月)で、特に8月から9月にかけてが脂がのって最も美味しいとされています。主な産地は、瀬戸内海、東京湾、有明海などの内湾域が有名です。
新鮮なスズキを選ぶポイントは、目が澄んでいること、エラが鮮やかな赤色であること、身に弾力があり表面に銀色の光沢があること、そして腹部がしっかりしていることです。スズキは鮮度が落ちると特有の臭みが出るため、鮮度の良いものを選ぶことが大切です。
スズキを冷凍保存する理由は、旬の時期に獲れた新鮮で脂がのったスズキを長期間楽しむためです。適切に冷凍することで栄養価や旨味を保ちながら、日持ちを延ばすことができます。
スズキの冷凍保存方法
スズキを冷凍する際の準備として、まず新鮮なスズキを購入したらできるだけ早く処理することが大切です。一匹丸ごと購入した場合は、内臓と鰓(エラ)を取り除き、水で丁寧に洗います。スズキは皮に強い臭みがあるため、皮を引いておくと臭みが少なくなります。
スズキは一匹丸ごと冷凍するか、三枚におろして小分けにするかを選べます。丸ごと冷凍する場合は、内臓を取り除いた状態でよく水分を拭き取り、ラップでぴったりと包み、さらにフリーザーバッグに入れて脱気・密封します。
三枚におろす場合は、一食分ずつに小分けにすると後で使いやすくなります。特に刺身用の場合は、皮と血合いをきれいに取り除いておくと臭みが少なくなります。小分けにしたスズキは、一切れずつラップでぴったりと包み、空気に触れないようにすることがポイントです。その後、フリーザーバッグに入れて脱気し、密封します。
保存に適した袋は、冷凍用のジップロックなど密封性の高いものが望ましく、酸素を通しにくい素材が理想的です。また、日付と用途(刺身用、煮付け用など)を記入したラベルを貼っておくと便利です。家庭の冷凍庫であれば、約1~2ヶ月は美味しく保存することができます。
スズキの解凍方法と美味しく食べるコツ
冷凍スズキの解凍方法はいくつかあります。刺身用の場合は、フリーザーバッグから出さずに冷蔵庫でゆっくりと時間をかけて解凍する方法が最適です。これにより、スズキの細胞の破壊を最小限に抑え、旨味や食感を保ったまま解凍することができます。
火を通す料理用であれば、半解凍の状態で調理を始めるのもひとつの手です。特に塩焼きや蒸し物など、調理中に水分が出る料理の場合は、完全に解凍せずに調理を始めると、身が締まった状態で火が通り、美味しく仕上がります。
急いでいる場合は、フリーザーバッグのまま冷水に浸して解凍する方法もありますが、水が直接スズキに触れないよう、バッグの密封を確認してください。常温での解凍や電子レンジでの解凍は、品質の劣化を招くため避けるべきです。
解凍後のスズキは、塩焼き、煮付け、刺身、カルパッチョ、アクアパッツァなど様々な調理法で楽しめます。特に「スズキの塩焼き」は、シンプルながらもスズキ本来の旨味を最大限に引き出す調理法です。また、「スズキの昆布締め」や「スズキのカルパッチョ」は、前菜として人気があります。
スズキは臭みが気になることがありますが、塩水でさっと洗ったり、酢や柑橘類を使った調理法を選んだりすることで臭みを抑えることができます。また、香草(イタリアンパセリ、タイムなど)との相性も良いので、西洋料理に取り入れるのもおすすめです。
解凍したスズキは、できるだけ早く調理して食べることをお勧めします。再冷凍は品質の劣化を招くため避けましょう。
解凍方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
肉や魚、野菜など食材別の正しい解凍方法をプロが徹底解説!ドリップを防ぎ旨味を逃さないコツや、冷蔵庫・氷水・流水など各解凍方法のメリット・デメリット、衛生面も考慮した美味しく安全な戻し方まで紹介します。
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スズキも冷凍保存を活用すれば、旬の美味しさを長く楽しむことができます。他の魚の冷凍保存方法については、以下の記事もぜひご覧ください。
より高度な冷凍品質を保持する方法

スズキをはじめとした高級白身魚は家庭でも冷凍保存が可能ですが、業務用急速冷凍機を使用することで、さらに高度な品質を保持した冷凍保存が可能になります。特に刺身用のスズキは、適切な急速冷凍技術を用いることで、解凍後も鮮度と食感を最大限に保つことができます。
一般的な冷凍と急速冷凍の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。
「冷凍すると食感や風味が落ちる」を解決。最大氷結晶生成温度帯を30分以内に通過させる急速冷凍の仕組み、ドリップ抑制で作りたての品質を維持する科学的根拠、エアブラスト・リキッド・液体窒素方式の特徴比較を詳しく解説。
食品の鮮度や美味しさを保つ冷凍方法としてお勧めしたいのが、3Dフリーザー®です。3Dフリーザー®は、世界各国で特許取得の3D凍結技術を搭載し、食品業界での導入事例も多く、その効果が実証されています。通常の業務用急速冷凍機では冷凍不可能な食材にも対応しており、スズキのような高級白身魚も鮮度や旨味を損なうことなく高品質な冷凍が可能です。
▼実際に3Dフリーザーをお使いいただいている水産加工様の導入事例▼
ニチモウフーズは埼玉県戸田市の戸田チルド工場で寿司ネタの生食商品を製造。ノルウェー産サーモンや三陸産ギンザケ、養殖マダイなどを扱い、首都圏に近い立地で小ロットにも迅速対応。古賀産業の3Dフリーザー®で解凍後も生に近い食感を実現します。
札幌の丸高水産が3Dフリーザー®を導入。−40℃×50〜60分の急速凍結で刺身・スモークサーモンの品質を安定化。1回80kgを短時間で処理し、3台体制で日産1トン超。HACCP/JFS取得。(2021年3月9日)
寿都町のマルホン小西漁業が3Dフリーザー®を導入。船上活じめ×高湿度全方位冷気で迅速凍結(20kg/時)を実現し、サクラマスやホッケ等の冷凍刺身を高品質・安全に出荷。道外遠隔地への販路拡大も見据えます。
みなと新聞(2020/11/19)掲載。角上魚類HDは3Dフリーザー®を活用し、解凍後のドリップや色変わりを抑制。通販の取り扱い件数は1~11月初旬で前年同期比180%に伸長。店舗バックヤードでの急速凍結やアニサキス対策の取り組みも進展。
みなと新聞(2022年11月18日)掲載。博多名物の本格『鯛茶漬け』がご家庭で楽しめます。玄界灘産の天然マダイを厳選し、3Dフリーザーで急速凍結。個食パックにごまだれ・だし付きで、解凍後も歯ごたえとうま味が続きます。
別海町尾岱沼の丸尚富崎水産が、古賀産業の3Dフリーザー®を導入。-35℃の急速凍結でドリップを抑え、凍結能力50kg/時・日産350〜400kgの体制を構築。玉冷の高品質化と国内外販路の拡大を目指します。
広島魚市場がグループ会社フレッシュヒロウオで3Dフリーザー®を活用。サーモン月40tや広島産カキの急速冷凍、対米HACCP取得で輸出を強化した導入事例です。設備はバッチ2台とトンネル1台。品質向上と販路拡大の成果を紹介。
