さつま揚げの冷凍方法!美味しく保存する方法と解凍後の楽しみ方

さつま揚げの基本情報

さつま揚げは、魚肉のすり身を成形して油で揚げた練り製品の一種で、鹿児島県の郷土料理として知られています。そのまま食べても美味しく、煮物や炒め物、おでんの具材としても幅広く活用できる万能食材です。

さつま揚げは加熱処理されているため比較的日持ちしますが、冷蔵保存では2〜3日程度で風味が落ち始めます。開封後は時間が経つほど乾燥が進み、本来の美味しさが損なわれてしまいます。

そこでおすすめなのが冷凍保存です。正しい方法で冷凍すれば1〜3ヶ月程度の長期保存が可能になり、おかずやおつまみが足りないときにも手軽に取り出して使えます。冷凍することで栄養価や風味を保ちながら、無駄なく食べきることができます。

美味しいさつま揚げの見分け方

美味しいさつま揚げを見分けるためには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。

まず、表面の色をチェックしましょう。きつね色に均一に揚がっていて、ツヤがあるものが良質です。色ムラがあったり、極端に濃い色をしているものは揚げすぎの可能性があります。

次に、手に持ったときの弾力を確認します。押したときに適度な弾力があり、しっかりとした硬さを感じるものは、すり身の質が良く新鮮な証拠です。柔らかすぎるものや、逆にパサついて硬いものは避けた方がよいでしょう。

また、香りも重要なポイントです。新鮮なさつま揚げからは魚の旨味を感じる良い香りがします。油っぽい匂いが強すぎるものや、酸化した匂いがするものは鮮度が落ちている可能性があります。

専門店で購入する場合は、「揚げたて」や「手作り」のものを選ぶと、より美味しいさつま揚げに出会えます。真空パックされた商品は保存性が高く、冷蔵で10日〜20日程度日持ちするものもあります。

さつま揚げの冷凍保存方法

さつま揚げを美味しく冷凍保存するためには、適切な下準備と密封が欠かせません。正しい手順で冷凍すれば、風味や食感を保ちながら長期間保存できます。

冷凍前の下準備

まず、さつま揚げの表面についた水分をキッチンペーパーでやさしく拭き取ります。水分が残っていると冷凍時に霜がつきやすく、品質が劣化して風味も失われてしまいます。

油っこさが気になる場合や、煮物など味を染み込ませたい料理に使う予定がある場合は、冷凍前に「油抜き」をしておくのがおすすめです。さつま揚げをザルなどにのせ、両面に熱湯を軽くかけるだけでOKです。油抜きをすることで解凍後に味がしみこみやすくなり、おでんや煮物が美味しく仕上がります。

油抜きをした場合は、粗熱を取ってからキッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ってください。

冷凍方法

下準備が済んだら、さつま揚げを1枚ずつラップでぴったりと包みます。空気が入り込まないように密着させることがポイントです。1枚ずつ包むことで、空気に触れることによる酸化や劣化を防止でき、冷凍庫内の他の食品へのにおい移りも防げます。また、解凍時に均一に温まりやすくなるメリットもあります。

ラップで包んださつま揚げは、フリーザーバッグや冷凍用の密閉保存袋に入れ、空気をしっかり抜いて密封します。真空パック機をお持ちの場合は、より効果的に空気を遮断できます。

冷凍する際には、金属トレイや保冷剤を利用して急速冷凍すると、品質をより良く保つことができます。保存袋には冷凍した日付を記入しておくと管理がしやすくなります。保存期間は約1〜3ヶ月を目安にしてください。ただし、風味は時間とともに落ちていくため、できるだけ早めに食べきることをおすすめします。

さつま揚げの解凍方法と美味しく食べるコツ

冷凍したさつま揚げをより美味しく味わうためには、用途に合わせた解凍方法を選ぶことが重要です。さつま揚げは凍ったままでも包丁でカットできるため、調理方法に応じて使い分けましょう。

凍ったまま調理する

煮物や炒め物、おでんなど加熱調理に使う場合は、凍ったまま鍋やフライパンに入れて調理できます。調理過程の加熱で自然に解凍され、さつま揚げから出汁が出て料理が美味しく仕上がります。凍った状態でも包丁でカットできるので、食べやすいサイズに切ってから使いましょう。

冷蔵庫で自然解凍する

そのまま食べる場合や、さっと炒める程度の調理に使う場合は、冷蔵庫での自然解凍がおすすめです。冷凍したさつま揚げを必要な分だけ取り出し、冷蔵庫に移して4〜6時間ほど置きます。時間をかけてゆっくり解凍することで、旨味や食感が損なわれにくく、冷凍前に近い美味しさで楽しめます。

オーブントースターで解凍する

揚げたてに近い香ばしさを楽しみたい場合は、オーブントースターでの解凍がおすすめです。アルミホイルを敷いた天板の上に凍ったままのさつま揚げを並べ、オーブントースター(1000W)で1枚あたり7分程度加熱します。表面がカリッと香ばしく仕上がり、揚げたてのような食感と風味が復活します。焦がさないよう注意しながら加熱してください。

電子レンジで解凍する

急いでいるときは電子レンジが便利です。さつま揚げを皿にのせ、ラップをふんわりとかけて加熱します。500Wの場合は1枚あたり約30秒が目安です。解凍が不十分な場合は、10秒ずつ追加で加熱して調整してください。

他の解凍方法についても詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

さつま揚げを使った料理の冷凍保存方法

さつま揚げを使った料理も冷凍保存が可能です。作り置きしておけば、忙しい日のおかずやお弁当に重宝します。

煮物の冷凍

さつま揚げを使った煮物は、粗熱を取ってから小分けにして密封容器に入れて冷凍します。煮汁ごと冷凍することで、解凍時にパサつきを防ぎ、味が染み込んだ状態を保てます。解凍は電子レンジか、鍋に移して弱火で温め直すのがおすすめです。

炒め物の冷凍

野菜と一緒に炒めたさつま揚げも冷凍できます。しっかり冷ましてからラップで小分けにし、保存袋に入れて冷凍します。解凍後はフライパンでさっと温め直すか、電子レンジで加熱してください。

お弁当用おかずの冷凍

さつま揚げのおかずをシリコンカップに入れて冷凍しておけば、お弁当作りが格段に楽になります。しっかり冷ましてからシリコンカップに入れ、冷凍用保存容器に並べてラップをし、ふたをして冷凍します。冷凍庫で1ヶ月程度保存可能です。

お弁当に入れる場合は、凍ったまま詰めて自然解凍でOK。常温に置いて30分程度で食べごろになります。朝の忙しい時間でも、そのまま詰めるだけなので手間がかかりません。

関連記事

さつま揚げ以外の食材も冷凍保存を活用すれば、美味しさを長く楽しむことができます。他の食材の冷凍保存方法については、以下の記事もぜひご覧ください。

より高度な冷凍品質を保持する方法

さつま揚げをはじめとした練り製品は家庭でも冷凍保存が可能ですが、業務用急速冷凍機を使用することで、さらに高度な品質を保持した冷凍保存が可能になります。練り製品の繊細な食感や風味を保つためには、プロの冷凍技術が欠かせません。

一般的な冷凍と急速冷凍の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。

食品の鮮度や美味しさを保つ冷凍方法としておすすめしたいのが、3Dフリーザー®です。3Dフリーザー®は、世界各国で特許取得の3D凍結技術を搭載し、食品業界での導入事例も多く、その効果が実証されています。通常の業務用急速冷凍機では冷凍が難しい食材にも対応しており、さつま揚げなどの練り製品も揚げたてに近い品質で冷凍が可能です。

急速冷凍技術を活用することで、さつま揚げの製造・販売における流通範囲を広げ、より多くの消費者に揚げたての美味しさを届けることが可能になります。

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