引用元：山口新聞 2023年11月3日 掲載
就業のマッチング図る
海峡メッセ下関に１８社
製造業や建設業、食品加工、ＩＴなど「モノづくり」企業に特化した「しものせきモノづくり就職説明会」が２日、下関市豊前田町の海峡メッセ下関で開かれた。就職希望者の支援と併せて、人手不足に悩む企業の人材確保の場として同市とハローワーク下関が主催。雇用保険受給者は求職活動の実績とした。
会場には１８社がブースを構え、転職や定年退職後の再就職希望者ら約５０人が訪れた。金属加工のひびき精機や日新運輸工業、食品機械メーカーのコガサン、土木建築業の住吉工業、調理員を募集している日本セレモニーなどの採用担当者が面談し、求職者の希望を聞いたり、業務内容を説明したりしながら就業のマッチングを図った。
面談に先立ち、各社１分ずつの企業紹介の時間を設け、工場は冷暖房を完備していることや福利厚生の充実、女性も働きやすい現場などをアピールした。
同社彦島塩浜町の女性（４５）は「しものせき若者サポートステーションの紹介で説明会に参加した。座ってできる仕事なら事務でも工場でも構わない」と話した。
同市はテーマを設定した就職説明会を毎年開催。モノづくりに特化した説明会は昨年に続いて２回目。同市から「下関シゴト応援プロジェクト」事業を受託しているアソウ・ヒューマニーセンターが提案した。
市産業立地・就業支援課によると、どの業種も人手不足が深刻で、企業側が人を選べる時代ではなくなっている。技術や経験がなくてもやる気のある人材を採用して育てるという企業が増えているという。
モノづくり企業のブースが並ぶ会場＝２日、下関市豊前田町
2023年11月03日 06時00分
