タラバガニ1肩の安定供給へ|3Dフリーザーで生産性を大幅向上【札幌大成】

タラバガニ1肩のシュリンクパックを3Dフリーザーで急速冷凍|札幌大成

引用元:水産新聞 2017年12月4日 掲載

概要

札幌市の株式会社札幌大成は、タラバガニ1肩のシュリンクパック生産で 「3Dフリーザー」を導入。品質を向上させつつ生産性を大幅に改善し、 需要期の追加注文にも安定して応えられる体制を整えました。

背景

年末年始やギフト需要の拡大により、看板商品のタラバガニ1肩パックの販売が好調でした。 一方で、従来のエアブラスト式冷凍(-25℃)では凍結完了まで8時間以上を要し、 後工程が翌日以降にずれ込むなど、リードタイムが長期化していました。

3Dフリーザー導入の効果

  • 高速凍結:約800gの製品を一度に約160個投入し、30〜40分で凍結が完了。
  • 工程短縮:凍結後すぐにグレーズ→再凍結→シュリンク包装まで同日中に完結
  • 生産性向上:増員なしで生産量を拡大。人件費・設備稼働の効率化に寄与。
  • 品質向上:高湿度の冷気で全方位から均一に凍結。表面が白くなりにくく、鮮やかな赤色を保持。

工程のBefore/After

Before(エアブラスト、-25℃)
凍結8時間以上 → グレーズ処理は翌日 → 再凍結 → シュリンク包装はさらに翌日

After(3Dフリーザー、-35℃)
凍結30〜40分 → 即日グレーズ・再凍結・包装まで完了

デザインと市場展開

金字の英字表記と真紅のタラバを配したパッケージ/外装箱デザインも好評。 道内外の量販店・ECに加え、シンガポール市場への供給も開始し、販売数量は年々伸長しています。

今後の展望

需要期の安定供給を実現したうえで、エビ製品の立て直しや受託加工にも対応。 解凍後の品質劣化を抑える3D冷凍の特性を生かし、新商品の開発にも挑戦していきます。


【会社名】株式会社札幌大成(札幌市)
【主力品】タラバガニ(ボイル/生)のシュリンクパック ほか
【問い合わせ】011-633-8020

出典:水産新聞(2017年12月4日 掲載)

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