引用元:みなと新聞 2023年10月24日 掲載
昭和水産、網元の沖底魚販売
【愛媛】昭和水産(愛媛県八幡浜市、宮本英之介社長)は、市水産物地方卸売市場から程近い場所で営業する直売店「トロール市」の店先に干物や刺身を販売する自動販売機をこのほど設置した。同社の所有する船が漁獲した底魚を加工し製品化したものを冷凍で販売する。
同社が本社を置く八幡浜港に1カ統、山口県下関市の下関漁港に2カ統の計3カ統が沖合底引網漁を行う。漁船が主に漁場とする八幡浜沖の宇和海と長崎県対馬沖などから水揚げした底魚の消費拡大を画策。まずは地元から魚食を広げようと、25年以上前から干物に加工し直売店やネット販売などに取り組んできた。
干物製造は、GSK(大阪市、小屋敷一雄社長)のテイストモディファイアで乾燥させ、コガサン(下関市、古賀靖社長)の3Dフリーザーで急速冷凍し、製品に仕上げている。宮本社長は「冷凍食材なので無人でも販売が展開できる」と自動販売機の導入を決めた。
販売する商品は、ノドグロ(アカムツ)やエボダイ(シズ)、ニギスの干物の他、マダイやコウイカの刺身、クルマエビなども。同社では直売店の他、自社EC(電子商取引)サイトでも贈答用に干物セットも販売。宮本社長は「お歳暮などで全国へ自慢の魚を届けていきたい」とPRする。
ノドグロが描かれた自動販売機
昭和水産 GSK コガサン 愛媛
2023年10月24日 18時20分 配信