
「水揚げされたばかりの魚の鮮度を、そのまま消費者に届けたい」 「海外の厳しい衛生基準をクリアし、輸出を拡大したい」 「単なる加工品ではなく、付加価値の高いブランド商品を開発したい」
日本の水産業が世界に誇る、高品質な魚介類。その価値を最大限に引き出し、国内外の市場に届けるための核心技術が「急速冷凍」です。現代の水産加工場において、急速冷凍はもはや単なる保存技術ではなく、品質、安全性、そしてブランド価値を創造するための戦略的な武器となっています。
この記事では、業務用急速冷凍機の専門メーカーKOGASUNが、水産加工場の競争力を飛躍的に高める急速冷凍の活用術を、以下の点から詳しく解説します。
•なぜ急速冷凍が、魚の「鮮度」を定義し直すのか?
•IQF、グレーズ処理など、品質を最大化する専門技術
•HACCP、EU-HACCPに対応し、世界市場を拓く方法
この技術を導入すれば、日本の水産業の新たな未来を切り拓くことが可能です。
Contents
水産加工場が急速冷凍を導入する5つのメリット
1. 圧倒的な鮮度・品質の維持
水揚げ直後の魚を急速冷凍(船上凍結・陸上凍結)することで、細胞破壊を最小限に抑え、獲れたての鮮度、食感、旨味を完全に閉じ込めます。解凍後もドリップが少なく、生食用の刺身としても提供できるほどの高品質を維持できます。これは、従来の緩慢冷凍では決して実現できなかったレベルの品質です。
2. IQFとグレーズ処理による付加価値向上
•IQF(個別急速冷凍): エビやホタテ、小魚などを一尾ずつバラバラの状態で冷凍する技術です。消費者が使いたい分だけ使える利便性の高さから、非常に人気があります。
•グレーズ処理: 冷凍された魚の表面に薄い氷の膜(グレーズ)を張る技術です。これにより、冷凍中の乾燥(冷凍焼け)や酸化を防ぎ、長期間の品質維持が可能になります。
3. 徹底した衛生管理と輸出対応(HACCP)
急速冷凍は、アニサキスなどの寄生虫を死滅させ、細菌の増殖を抑制するため、製品の安全性を飛躍的に高めます。HACCPはもちろん、より厳格なEU-HACCPや米国HACCPに対応した衛生管理体制を構築することで、欧米やアジアへの輸出を拡大できます。
4. 高付加価値商品の開発とブランド化
急速冷凍技術を活用し、ひと手間加えることで、高付加価値な商品を開発できます。「骨取り魚の冷凍ミールキット」や「高級魚の西京漬け」、「地元産魚介類を使ったパエリアセット」など、消費者のニーズに応える商品を開発し、自社ブランドを確立できます。
5. 安定供給とフードロス削減
豊漁の時期に水揚げされた魚を急速冷凍してストックすることで、不漁の時期にも安定的に製品を供給できます。また、これまで規格外として扱われていた魚も、加工品として有効活用することで、フードロスを削減し、漁業資源の持続可能性に貢献します。
水産加工場に最適な急速冷凍機の選び方

扱う魚種、生産量、そしてIQFやグレーズ処理の有無によって、最適な急速冷凍機は異なります。
•トンネル型フリーザー: 大量の魚を連続的にIQF凍結する場合に最適。
•リキッドフリーザー(液体凍結機): 高濃度のアルコール液や塩化カルシウム水溶液に浸して凍結。凍結速度が非常に速く、凍結時間がかかる個体が大きい商品に適しています。
•3Dフリーザー®: 高湿度な3D冷気で3D凍結するため、乾燥を防ぎ、高品質な凍結が可能。特に干物や加工品の品質維持に優れています。
まとめ:急速冷凍で世界の海を制する
急速冷凍は、日本の水産業が持つポテンシャルを最大限に引き出し、世界市場で勝ち抜くための不可欠な戦略です。
急速冷凍機の導入メリット
•品質: 「獲れたて以上」の品質で、消費者に感動を届ける
•安全性: 世界基準の安全性で、ブランドの信頼を築く
•事業拡大: 高付加価値商品の開発と輸出で、新たな市場を創造する
ぜひKOGASUNにご相談ください。専門のコンサルタントが、お客様のビジネスを成功に導くための最適な急速冷凍機をご提案いたします。
