数の子の冷凍保存方法！美味しく保存する方法と解凍後の楽しみ方

数の子の基本情報

数の子は、ニシンの卵巣を塩漬けにした日本の伝統的な珍味で、特にお正月のおせち料理には欠かせない縁起物として親しまれています。パリッとした食感と豊かな旨味が特徴で、高級食材としても知られています。栄養面では良質なタンパク質やDHAなどの不飽和脂肪酸、ビタミンEやレシチンなどが豊富に含まれており、健康維持に役立ちます。

数の子は主にカナダやアラスカ、ロシアなどから輸入されたものが多く、国内では北海道が主な流通拠点となっています。良質な数の子を選ぶポイントは、粒がそろっていて大きく、色が黄金色で透明感があり、パリッとした弾力があるものが良いとされています。また、塩加減が適切で、塩辛すぎないものが好まれます。

数の子を冷凍保存する理由は、季節的に流通量が限られる高級食材を長期間楽しむためです。特にお正月シーズン以外でも楽しみたい場合や、まとめ買いした際に鮮度を保持して保存するために冷凍保存は有効な方法です。適切に冷凍することで、数の子特有のパリッとした食感と旨味を保ちながら、日持ちを延ばすことができます。

数の子の冷凍保存方法

数の子を冷凍する際の準備ですが、まず塩漬けの数の子は塩抜きが必要です。塩抜きの方法は、水を張ったボウルに数の子を入れ、1〜2時間ほど水を数回取り替えながら塩抜きします。好みの塩加減になったら、水気をしっかりとキッチンペーパーで拭き取ります。

塩抜きした数の子は、一食分ずつに小分けにするのが便利です。ラップで一枚ずつしっかりと包み、空気に触れないように密封することがポイントです。その後、冷凍用のジップロックなどの密封性が高い袋に入れて脱気し、冷凍します。

また、数の子は生のまま冷凍することも可能ですが、既に味付けしたものを冷凍する場合は、醤油やみりんなどの調味液に漬け込んだ状態で密封容器に入れて冷凍すると、風味を保ちながら保存することができます。特に数の子の醤油漬けやわさび漬けなどは、小分けにして冷凍しておくと便利です。

数の子は乾燥しやすいため、しっかりと密封することが重要です。また、他の食品の匂いを吸収しやすいので、しっかりと包装して冷凍することをお勧めします。

数の子の解凍方法と美味しく食べるコツ

冷凍数の子の解凍方法としては、冷蔵庫でゆっくりと解凍するのが最も良い方法です。前日から冷蔵庫に移して一晩かけて自然解凍することで、数の子特有のパリッとした食感を保つことができます。急速解凍すると食感が損なわれる可能性があるため、電子レンジや流水での解凍は避けるのが望ましいです。

解凍後の数の子は、そのままでも美味しく頂けますが、醤油やだし醤油をかけたり、わさびや柚子胡椒を添えたりするとより風味が増します。また、数の子の醤油漬けやわさび漬け、明太子漬けなど、様々なアレンジも楽しめます。お酒のおつまみやご飯のおかずとしても最適です。

数の子を美味しく食べるコツは、食べる直前まで冷蔵庫で保管し、冷たい状態で食べることです。また、腹の部分（卵を包んでいる薄皮）が硬い場合は、包丁で軽く格子状に切り込みを入れると食べやすくなります。長期保存していた数の子は、解凍後に再度軽く塩抜きをすると、より美味しく頂けることもあります。

解凍方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。

より高度な冷凍品質を保持する方法

数の子をはじめとした高級食材は、家庭での冷凍よりも業務用急速冷凍機を使用することで、より高品質な状態を保った冷凍保存が可能になります。特に数の子のようなデリケートな食材は、急速冷凍によって細胞破壊を最小限に抑え、解凍後も本来のパリッとした食感を保つことができます。

一般的な冷凍と急速冷凍の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。

食品の鮮度や美味しさを保つ冷凍方法としてお勧めしたいのが、3Dフリーザー®です。3Dフリーザー®は、世界各国で特許取得の3D凍結技術を搭載し、食品業界での導入事例も多く、その効果が実証されています。通常の業務用急速冷凍機では冷凍不可能な食材にも対応しており、数の子のような繊細な食材も鮮度や食感を損なうことなく高品質な冷凍が可能です。特に和食料理店や水産加工業者での活用が進んでおり、季節を問わず高品質な数の子を提供することが可能になっています。

実際に3Dフリーザーをお使いいただいている水産加工様の導入事例