焼き芋を冷凍すると、蜜の甘さが引き立ち、通年で提供できます。
とくに急速冷凍は、解凍後もしっとり食感を維持。販売機会の拡大、在庫最適化、フードロス削減に直結します。
Contents
通常冷凍と急速冷凍の違い
ポイントは最大氷結晶生成温度帯（-1℃〜-5℃）の通過速度です。急速冷凍はこの帯域を短時間で抜けるため、氷結晶が微細になり、細胞破壊とドリップを抑えます。一方、通常冷凍は通過に時間がかかり、食感劣化が起きやすくなります。
- 急速冷凍：氷結晶が微細。解凍後の食感・旨味が残る。保存性も向上。
- 通常冷凍：氷結晶が大きくなりやすい。解凍時のドリップ増・食感低下。
詳しくは基礎記事をどうぞ：
👉 急速冷凍とは？
👉 通常冷凍と急速冷凍の違い（図解・比較表）
👉 瞬間冷凍と急速冷凍の違い
焼き芋を冷凍するメリット
品質：甘さ・香り・しっとり食感をキープ
急速冷凍なら、ねっとり系の紅はるかやシルクスイートの持ち味を保てます。
供給：季節に左右されず通年販売
収穫時に仕込み、在庫化。繁忙期も安定供給できます。
コスト：在庫最適化とロス削減
生産の平準化で人員・光熱費を最適化。機会損失も抑制できます。
手順｜焼き芋の急速冷凍フロー（現場の基本）
- 焼成：規格を揃え、中心温のバラつきを小さく。
- 予冷：表面温度を軽く落としてからトレーへ。結露・乾燥に注意。
- 整列：トレーに間隔を空けて並べ、冷気が均一に回るように。
- 急速凍結：最大氷結晶生成温度帯（-1〜-5℃）を短時間で通過させる。
- 保管：芯温-18℃以下で保管。包装は密封し、匂い移りを防止。
NG例：温かいまま家庭用冷凍庫に直入れ／トレー上で密集／包装不十分（乾燥・酸化）。
解凍・提供｜「冷やし焼き芋」で価値を広げる
- 基本：冷蔵庫でゆっくり解凍。しっとり感が際立ちます。
- 提供：冷やしのままスイーツ提案。軽く温め直す場合は低温・短時間で。
- 表示：解凍後の保管目安・再凍結不可の案内を明確に。
おすすめの急速冷凍機「3Dフリーザー®」
3Dフリーザー®は独自技術ACVCS®により、温かい状態からでもムラなく急速凍結。乾燥を抑え、形状と食感を守ります。
👉 3Dフリーザー®とは｜導入事例｜カタログDL
よくある質問
Q. 皮は剥くべき？
A. 皮付きのままが扱いやすく、解凍後の歩留まりも安定します。
Q. 保存期間の目安は？
A. -18℃以下の適正保管で長期保存が可能です。製造・販売基準に従って設定してください。
Q. 解凍のベストは？
A. 冷蔵庫解凍が基本。提供直前のみ低温で短時間のリヒートが無難です。
まとめ
焼き芋×冷凍のベストプラクティスは急速冷凍です。蜜感・しっとり感を守り、通年販売と在庫最適化を実現。
3Dフリーザー®を活用すれば、品質・歩留まり・生産性のすべてを底上げできます。
