「急速冷凍機を導入したいが、厨房が狭くて設置できるか不安…」 「電源容量は足りるのだろうか?」
急速冷凍機の導入を検討する際、本体価格や性能だけでなく、設置スペースや電源要件といった物理的な条件も重要な検討事項です。
本記事では、急速冷凍機を導入する前に確認すべき設置スペース、電源容量、排熱・排水設備について、機種別の目安とともに詳しく解説します。
Contents
急速冷凍機の設置に必要なスペース
急速冷凍機の設置スペースは、機種のサイズ、方式、処理能力によって大きく異なります。
機種別の設置面積の目安
| 機種タイプ | 設置面積の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 小型バッチ式 | 1〜2㎡ | 飲食店、小規模工場向け。省スペース。 |
| 中型バッチ式 | 2〜4㎡ | 中規模工場、セントラルキッチン向け。 |
| トンネルフリーザー | 10〜30㎡ | 大量生産向け。直線的な設置スペースが必要。 |
| スパイラルフリーザー | 5〜15㎡ | トンネルフリーザーより省スペース。高さが必要。 |
設置スペースを決める際の注意点
1.メンテナンススペース: 本体サイズだけでなく、メンテナンスや清掃のためのスペース(前後左右に50cm程度)を確保する。
2.搬入経路: ドアや通路の幅、エレベーターのサイズを確認し、機械が搬入できるか事前にチェック。
3.天井高: 排熱ダクトや配管を考慮し、十分な天井高があるか確認。

電源要件の確認
急速冷凍機は、大型のコンプレッサーを使用するため、三相200V(または三相400V)の電源が必要です。
電源容量の目安
| 機種タイプ | 消費電力の目安 | 必要な電源容量 |
|---|---|---|
| 小型バッチ式 | 3〜5kW | 20〜40A(三相200V) |
| 中型バッチ式 | 5〜20kW | 40〜100A(三相200V) |
| 大型・連続式 | 10〜30kW以上 | 40A以上(三相200V/400V) |
電源容量が足りない場合の対処法
1.電源増設工事: 電力会社に申請し、契約容量を増やす。
2.他の設備の見直し: 使用頻度の低い設備を削減し、容量を確保。
電源増設工事には、数週間〜数ヶ月かかる場合があるため、早めの確認と申請が重要です。
排熱・排水設備の確認
排熱設備
急速冷凍機は、冷却の過程で大量の熱を排出します。この熱を適切に排出しないと、厨房内の温度が上昇し、作業環境が悪化するだけでなく、冷凍機の性能も低下します。
•排熱ダクトの設置: 屋外に排熱するためのダクトを設置。
•換気扇の増設: 既存の換気設備では不十分な場合、追加の換気扇が必要。
排水設備
デフロスト(霜取り)運転時に発生する水を排出するため、排水設備が必要です。
•排水口の確保: 機械の近くに排水口があるか確認。
•排水ポンプの設置: 排水口が遠い場合や、床面より高い位置に排水する必要がある場合は、排水ポンプを設置。
狭小スペースでも設置できる省スペース型
「厨房が狭くて大型の機械は置けない」という場合でも、省スペース型の急速冷凍機があります。
KOGASUNの省スペース型3Dフリーザー®
KOGASUNでは、設置面積わずか1㎡程度から設置できる小型の3Dフリーザー®もラインナップしています。
•飲食店の厨房にもすっきり収まる
•高性能はそのまま、コンパクトなボディ
•キャスター付きで移動も可能
設置スペースに不安がある方も、まずはお気軽にご相談ください。現地調査を行い、最適な機種と設置プランをご提案いたします。
