引用元:食肉通信社 2009年6月2日 掲載
小型3次元フリーザー「3Dチラー&フリーザー」とは
エアオペレーションテクノロジーズ株式会社(AOT)は、急速冷凍・冷却装置「3Dフリーザー®」で知られる冷凍機メーカーです。
同社が開発した新型の小型汎用機「3Dチラー&フリーザー」は、3次元の柔らかい冷気で素材を包み込み、“おいしさそのまま”に急速冷却・冷凍できる画期的な装置です。
「3D」技術の仕組みと特長
AOT独自の特許技術「3D」は、立体的な冷気(3次元冷風)で食材全体を包み込み、
従来の2次元吹き付け式では避けられなかった霜の付着を完全にシャットアウト。
庫内の着霜もほとんど発生しないため、霜取り作業が不要です。
熱交換効率が高く、電力消費の削減(ランニングコスト低減)にもつながります。
高品質を保つ「振動冷気」技術
AOTの3Dフリーザーに搭載されたACVCS技術は、素材表面の乾燥を防ぎ適度な湿度を維持します。
冷凍前の触感や風味を保ったまま、解凍後も素材本来の食感や旨味を再現。
この技術は振動冷気によって氷結晶の成長を抑制し、解凍時に発生するドリップ(細胞膜破壊)を防ぐことで実現します。
氷結晶の微細さは、一般的な急速冷凍システムの100分の1といわれています。
生食材の品質保持と導入事例
特にレバーや馬刺しなど、鮮度維持が難しい生食材では品質の違いが明確に表れます。
多くの焼肉店や精肉業者がこの品質差に注目し、戦略的に3Dフリーザーを導入しています。
クックチル対応 — 熱いまま冷却できる
「3Dチラー&フリーザー」は、調理直後のホットデリカ食品もそのまま冷却可能。
予備冷却なしで芯温3℃まで短時間で冷却できます。
揚げたてのコロッケや惣菜などもスピーディーに冷却できるため、作業効率の向上と衛生管理の強化に貢献します。常温放置時間を最小限にできることから、細菌繁殖の抑制にも有効です。
メンテナンス性・衛生性にも優れた設計
AOTの3Dシリーズは、通気孔をなくした「ダクトレス構造」を採用。
内部に汚れのたまりやすい障害物がなく、庫内を丸ごと水洗いできる設計です。
ファンには防水加工が施されており、作業者の負担を軽減しながら衛生的に運用できます。



