引用元：みなと新聞 2012年10月25日 掲載
異形放つ3D冷凍食品
【下関】玄洋社（山口県下関市、中原徹社長）の「あぶりふぐの棒寿司」が今年の山口県水産加工展で最優秀の農林水産大臣賞に輝いた。「一般家庭の食卓に乗る手軽で便利なフグ料理」がコンセプトの手づくり商品。東京の有名百貨店や北海道、近畿地区の生協などで販売が始まったばかりの今年の新作で初出展・初受賞の快挙となった。
これは、下関特産「安岡ねぎ」やゴマやシソなど薬味を効かせた山口県産コシヒカリの酢飯に鮮度重視の石川県産ゴマフグのあぶりをのせて一本ずつあぶってす巻きで巻いた手づくりのこだわり冷凍寿司。
３Ｄフリーザー（古賀産業製）の採用でネタからのドリップやシャリの白蝋（ろう）化をシャットアウトしているのが特徴。ラップで巻いた棒寿司を凍ったまま電子レンジ（５００㍗）で約４分間温め解凍すれば、ほぼ作り立ての状態に再現される。
一本ずつ竹の皮で巻きワサビと紅葉おろし、しょうゆ、酢じょうゆの小袋パックを添え、売り場で目を引くデザインの包装容器に収まっている。容量は３８０㌘で１０カン程度に切り分けるとちょうどよい大きさで末端小売価格は１５７５円（税込み）。この他、５カン分の切れ目を入れたスーパーでの総菜向けの２５０㌘１０５０円（同）の商品もそろえている。
中原社長は「ゴマフグの底味、食感を引き出すように薬味にこだわり、家族に食べさせたい手づくりの寿司を目指して開発したのが（大臣賞に）認められた」と話していた。
▼㈲玄洋社＝山口県下関市彦島西山町４の１１の１７
農水大臣の表彰状
あぶりふぐの棒寿司
