牛乳は冷凍できる?分離しないコツと3D凍結®の実証結果【-35℃テスト】

本記事の要約

結論:3Dフリーザー®による「3D凍結®」なら、牛乳を冷凍しても解凍時の分離や水っぽさを抑えられます。実機テストでは、-35℃で凍結し、8℃の冷蔵で約60時間かけて解凍したところ、見た目・口当たり・風味ともに良好でした。

本記事のポイント

  • 牛乳は冷凍できるが、一般的な冷凍では「分離・風味低下・質感の劣化」が起きやすい
  • 3Dフリーザー®高湿度の冷気が乱流で庫内を循環し、均一で素早い3D凍結®を実現
  • 実証テストでは分離なし・水っぽさなし・味の劣化なしを確認
  • 最後に、導入事例や資料で実装イメージまで確認できます

一般的な冷凍で牛乳に起こりやすい問題

まず、一般的なエアブラスト式の冷凍では、以下の課題が生じやすくなります。

1. 分離

冷凍で脂肪と水分が分かれ、解凍後の見た目や口当たりが変わることがあります。

2. 質感の変化

特に脂肪分の高い牛乳は、解凍後にとろみやクリーミーさが失われやすくなります。

3. 風味の低下

冷凍焼けや長期保存により、風味が劣化する場合があります。

4. パッケージの破損

体積膨張により容器が破損するリスクがあります。あらかじめ余裕を持たせることが必要です。

3D凍結®なら、なぜ違うのか?

次に、3Dフリーザー®の要点です。ACVCSで生成された高湿度の冷気が庫内全体に乱流で行き渡り、食材の表面から中心まで均一に短時間で冷却します。結果として、氷結晶は小さく均一に形成され、細胞破壊や分離、風味低下を抑制できます。

テスト条件(牛乳の3D凍結®)

凍結方式3Dフリーザー®(3D凍結®)
庫内温度-35℃
解凍条件8℃の冷蔵で約60時間
評価方法外観・口当たり・風味(試飲)

横にした500ml牛乳パック2本を銀色トレーに置き、右側のパックに温度センサーを挿入して中心温度を計測するKOGASUN 3Dフリーザー冷凍試験の様子
凍結前:常温から急冷せず、衛生的に取り扱い

3Dフリーザーで500ml牛乳2パックを急速冷凍中。右の牛乳に温度計設置、銀色トレーとファンで冷却される様子。
凍結中:庫内全体に高湿度冷気が乱流で循環

開封した牛乳パックとプラコップに注がれた牛乳。左が生の牛乳、右が3D凍結後の牛乳。KOGASUNによる凍結品質比較テスト。
凍結後(解凍済):分離や離水は確認されず、質感も良好

結果:分離なし・風味の劣化なし

  • 見た目:解凍後でも分離は目視されず、均一
  • 口当たり:水っぽさは感じられず、滑らか
  • 風味:生乳と飲み比べても遜色なし

結果として、牛乳の冷凍にありがちな課題を3D凍結®で軽減できると判断しました。

失敗しないためのコツ(業務での運用ポイント)

  1. 充填量を一定化:容器の余裕を確保し、体積膨張に備える
  2. できるだけ早く凍らせる:中心温度の降下を短縮し、氷結晶の大型化を防止
  3. 解凍は低温でゆっくり:8℃前後で時間をかけて解凍(今回の指標は約60時間)
  4. 衛生・温度記録:HACCP対応のログを残すと、品質説明が明確になります

導入を検討中の方へ

まずは「3Dフリーザー®とは?」で基本機能と仕組みをご確認ください。さらに、実際の効果を知るには、導入事例が最短です。具体的な仕様・設置要件・コスト感は、以下から資料をご利用ください。

よくある質問(FAQ)

牛乳はどれくらい冷凍保存できますか?

運用条件にもよりますが、3D凍結®なら品質を保ちやすく、短〜中期の保存で特に効果的です。まずは実機テストで最適値をご確認ください。

解凍時の分離をさらに抑えるには?

解凍温度を8℃程度に保ち、時間をかけてゆっくり戻すことが重要です。攪拌で均一化できる場合もあります。

他の乳製品にも応用できますか?

はい。生クリームやヨーグルトなども、一般的な冷凍より品質を保ちやすくなります。食材特性に合わせた条件設計が有効です。

KOGASUN PRESS

3D凍結®で「食」の未来を変える。 技術と品質に絶対の自信をもつKOGASUNが、豊富な経験と専門知識に基づいた有益な情報をお届けします。

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