店の味を家庭で再現する冷凍讃岐うどんを実現した讃岐うどん店様の導入事例

四国八十八箇所札所の麓に、地域で愛される讃岐うどんの名店があります。同店では、打ち立てのうどんをお土産としても販売してきました。しかし、コシの強い生うどんを持ち帰っても、家庭の火力ではお店の味は再現できません。名店の評価を守るために同店が選んだのが、「自社で茹で上げてから急速冷凍する」という方法でした。本記事では、口コミと贈答需要で販路を広げた導入事例に加えて、家庭の鍋では店の味が再現できない理由と、茹でうどんの冷凍が難しい仕組みまで解説します。

結論:茹でた讃岐うどんは3Dフリーザー®で店の味のまま冷凍でき、口コミとリピーターで販路が広がった

讃岐うどん店様は、品質重視で各メーカーの急速冷凍テストを行い、お店の味を再現できた唯一の機種として3Dフリーザー®ラックインタイプを導入しました。家庭では冷凍のままお湯に入れてひと煮立ちさせるだけで、お店の味が再現できます。この商品の評判が口コミで広がって顧客とリピーターが増え、お土産は店から日に数回発送するまでになりました。お中元・お歳暮での利用も増えています。導入の概要は次のとおりです。

項目内容
導入企業讃岐うどん店様(四国八十八箇所札所の麓の名店)
対象食材讃岐うどん
導入目的販路拡大、計画生産、ブランド認知
導入機種3Dフリーザー® ラックインタイプ
導入の決め手各メーカーの比較テストで、お店の味を再現できた唯一の機種だった

課題:生うどんのお土産では、店の味が届かない

このお土産には、悩みがありました。コシの強い生うどんは、家庭の火力で茹でてもお店の味になりません。

木の台の上で、職人が麺棒に巻いたうどん生地を両手で伸ばしている手元

店の味を届けられないお土産は、名店の評価を下げるリスクにもなります。そこで発想を変え、お店の釜で茹で上げた完成品を冷凍して、家庭では温め直すだけで済む形にしました。成否を分けるのは、茹でたての食感を損なわない凍結品質でした。

なぜ家庭の鍋では、讃岐うどんのコシが出ないのか

讃岐うどんのコシは、麺を打つ技術だけで決まるわけではありません。最後の仕上げを決めるのは、店の釜の茹で条件です。

うどんを茹でるとは、麺の中のでんぷんに熱と水を届けて、ふくらませる工程です。このとき湯の温度が高いまま保たれていれば、熱は麺の中心まですばやく届き、外も中もそろってふくらみます。ふくらんだでんぷんが水を抱えて張りつめ、小麦のたんぱく質の網目がそれを支えた状態が、讃岐うどんのコシです。

家庭の鍋では、同じ条件を再現できません。湯の量が少ないところへ冷たい麺を入れれば、湯温は一気に落ちます。温度が戻るまでの間、麺の表面だけが長く茹だり続け、溶け出したでんぷんで表面がぬめります。中心にはまだ芯が残っているのに、外側はもう伸びはじめています。強い火力と大量の湯を持つ店の釜と、家庭の鍋では、そもそも起きている現象が違うのです。

生うどんをお土産にしても店の味にならない理由は、麺の品質ではなく、この茹でる条件の差にありました。そこで意味を持つのが、店の釜で茹でる工程まで済ませてしまうという同店の発想です。

なぜ茹でうどんの冷凍は、難しいとされてきたのか

ただし、茹でた麺を凍らせるのは生麺より難しい工程です。理由は、水分の量にあります。

茹で上がったうどんは、でんぷんが水を抱え込んで最もふくらんだ状態にあります。麺の重さの多くが水分であるということは、凍らせたときに氷になる水もそれだけ多いということです。ゆっくり凍らせれば、その水分は一か所へ集まって大きな氷の粒に育ち、ふくらんだでんぷんの構造を内側から押し破ります。

壊れたでんぷんの構造は、温め直しても元には戻りません。抱えていた水は流れ出し、麺はぶよぶよと張りのない状態になります。冷凍うどんはコシがない、と言われてきたのは、この壊れ方が起きていたからです。水分が多い食品ほど、凍らせ方の差ははっきりと表れます。

難しさはもう一つあります。一般的な急速冷凍機では、冷気そのものが乾いていくことです。庫内の水分は運転中に冷却器へ霜として付着していくため、冷やせば冷やすほど空気は水分を失い、乾いた強風が茹でたての麺の表面から水分とつやを奪います。つまり茹でうどんの冷凍には、冷気を乾かさない湿度と、氷の粒を育てない速さの両方が要ります。

3D凍結®が、茹で上げたうどんのコシを損なわない理由

3D凍結と通常冷凍の温度曲線、0〜-5℃の最大氷結晶生成温度帯、氷結晶の大小と細胞膜への影響を比較した図

各メーカーのテストで仕上がりが分かれた理由は、この二つを同時に満たせるかどうかの差にあります。

3Dフリーザー®がまず違うのは、冷気が乾かないことです。冷却器への着霜を抑えるKOGASUN独自のACVCS®により、庫内の水分は霜として奪われず、茹で上げた麺を続けて投入しても冷気は湿り気を保ったままです。茹で上げた麺は包装前の姿のまま凍らせるため、この湿度がそのまま表面に出ます。乾いた強風は表面の水分ごとつやを奪いますが、湿った冷気は熱だけを奪います。

この湿った3D冷気が、玉の全面に当たります。一玉ずつ並べた麺は表からも裏からも同時に冷やされ、氷の結晶が育つ温度帯を短時間で通り抜けます。水分は集まる間もなく、その場で微細な粒として固まります。ふくらんだでんぷんの構造は押し破られず、張りつめたまま氷の中に保たれます。

もう一つ、一玉の中で凍り方がそろっているかどうかも仕上がりを左右します。うどんの玉は表面から凍り始め、中心は最後になります。凍るのが遅れた中心ほど結晶は粗くなり、外側はコシが残るのに中心だけ水っぽい、という食感の割れ方につながります。従来の急速冷凍機の一方向の風とは違い、3Dフリーザー®の3D冷気は玉の表と裏に差を作らないため、一玉の中でも凍る速さがそろいます。

そして凍ったまま熱湯に入れれば、微細な氷は麺のあちこちで同時に溶け、抱えられていた水はでんぷんの中へ戻ります。家庭の鍋の火力が足りなくても構いません。麺はすでに店の釜で茹で上がっているため、必要なのは温めることだけです。凍らせ方の差は急速冷凍と通常冷凍の違いで解説しています。

決め手:各社テストで、店の味を再現できた唯一の機種

味を損なわない冷凍化のため、品質重視で各メーカーの急速冷凍テストを行いました。確かめたのは、茹でたてのコシが残るか、表面が白く乾かないか、温め直したときに店の味になるかです。自社のうどんを凍らせて比べた結果、お店の味を再現できたのは3Dフリーザー®だけでした。この一点が導入の決め手です。

白衣の職人が、切りそろえた生うどんの束を持ち上げてバットへ移している手元

商品:冷凍のままお湯でひと煮立ちさせるだけで、店の味が再現できる

出来上がった商品は、調理の簡単さも強みです。冷凍のままお湯に入れ、ひと煮立ちさせるだけです。家庭の火力でも、誰が作ってもお店の味が再現できます。難しい解凍手順を挟まないため、食べる人を選びません。

ざるの上でつやめく、茹で上げたばかりの太いうどん

作り手にとっても、茹で上げから凍結までを店の設備で完結できるため、味の決め手を自社で管理できます。販売量に合わせた計画的な生産も可能になりました。

好循環:口コミでリピーターが増え、お中元・お歳暮の贈答需要にも広がった

家庭でお店の味を楽しめることが口コミなどで広がり、顧客が増加しました。一度食べた人がリピーターになる好循環が生まれています。お土産用は店から日に数回発送するまでになり、お中元・お歳暮での利用も増えました。名店の味が、店頭のお土産から贈答の定番へ育っています。導入前後の変化をまとめます。

黒い丸容器に一玉ずつ取り分けられ、うっすら霜をまとった冷凍うどんの俯瞰
観点導入前導入後
お土産生うどんでは店の味が出ない冷凍のままひと煮立ちで店の味
生産販売量が読みにくい計画的な生産が可能
顧客来店客が中心口コミでファンとリピーターが増加
販路店頭のお土産日に数回の発送、お中元・お歳暮へ

麺類のほかの実例は麺類の導入事例一覧で確認できます。

導入機種:ラックごと凍結するラックインタイプ

導入機種は、3Dフリーザー®のラックインタイプです。一玉ずつ容器に取ったうどんをトレーに並べ、ラックごと台車で庫内へ入れて凍結します。手作業の仕込みをまとめて処理でき、急速冷却と急速凍結は1台で完結します。

白衣の作業者がトレーラックを3Dフリーザーへ押し入れる場面と、扉を開けた庫内のファンを並べた2枚組の写真

この機種を支えるACVCS®は、麺の表面を乾かさないためだけの仕組みではありません。冷却器に霜がたまると、その層が断熱材となって庫内はしだいに冷えなくなります。凍結に時間がかかり、電力を余計に使い、霜取りのたびに運転は止まります。着霜そのものを抑える3Dフリーザー®には、この弱点がありません。仕込みのたびに凍結時間は安定し、電力の無駄も出にくくなります。品質を守る湿った冷気と、効率を守る連続運転は、どちらも同じ着霜対策によるものです。仕組みの詳細は3Dフリーザーの特徴にまとまっています。

比較・選定で迷ったら
食品や処理量に合う急速冷凍機を、カタログと導入相談で具体的に確認できます。
仕様・寸法はカタログで確認し、設置可否や機種選定は導入相談で確認できます。

名店の味の再現度を確かめる:無料の凍結テスト

店の看板メニューを冷凍で届けられるかどうかは、実物で確かめるのが確実です。KOGASUNの凍結テストは費用も出張費も無料です。お店の釜で茹で上げたうどんを持ち込めば、次の項目を通しで比較できます。

確認項目見るポイント
コシ温め直した麺の張りを、茹でたてと食べ比べる
表面の状態ぬめりやべたつきが出ていないかを確かめる
麺の色白く乾いた表面になっていないかを見る
玉の形一玉ずつ崩れず、扱いやすい形で凍るかを見る
調理の簡単さひと煮立ちで店の味に戻るか、時間を変えて確かめる

本事例のように複数社を比較する検討でもご相談いただけます。申し込みの流れは食品を持ち込める凍結テストでご確認ください。

自社商品で確認したい方へ
カタログだけで判断しにくい仕上がりは、実際の食材で凍結テストできます。
乾燥・ドリップ・形崩れ・解凍後の品質など、導入前に自社商品の状態で確認できます。

讃岐うどん・冷凍うどんでよくある質問

茹でたうどんを冷凍すると、コシは落ちませんか?

茹で上がった麺は水分を多く含むため、ゆっくり凍ると氷の粒が育ち、ふくらんだでんぷんの構造を壊します。壊れたでんぷんの構造は温め直しても戻らず、張りのない麺になります。氷結晶を微細に抑える3Dフリーザー®の急速凍結なら、茹でたてのコシを保ったまま保存できます。本事例の商品はその実例です。

冷凍うどんを美味しく食べるコツはありますか?

凍ったまま沸騰したお湯に入れ、ひと煮立ちさせるのが基本です。解凍してから茹で直すと水分が偏り、食感が落ちやすくなります。凍結時の品質がよいほど、調理はシンプルで済みます。

うどん店が通販やお土産販売を始めるには、何から準備すべきですか?

第一歩は、看板メニューを冷凍で再現できるかの品質検証です。再現度を確かめたうえで、容器・包装、発送体制、注文の受け方を整えます。本事例では3Dフリーザー®の凍結テストで品質を確認し、店からの直接発送で始めて贈答需要まで育てました。

お土産や通販向けには、生うどんと茹でうどんのどちらが向きますか?

家庭で食べる商品なら、調理が簡単な茹でうどんの冷凍が有力です。家庭の鍋は湯量が少なく、麺を入れると湯温が落ちて表面だけが茹だるため、生麺では店の茹で条件を再現しにくいからです。一方、店舗向けの業務用では生麺凍結という選択もあります。蕎麦チェーン店様の導入事例では生麺方式を選んでおり、商品の届け先で最適解が変わります。

うどん店の冷凍設備の導入費用に、公的な支援はありますか?

販路拡大や生産性向上を目的とした設備投資として、ものづくり補助金や中小企業省力化投資補助金を検討できます。公募スケジュールと要件は、KOGASUNの導入相談で最新情報をご確認ください。

まとめ:店で茹で上げたうどんを凍らせる判断が、名店の味を店の外へ届けた

同店の成功は、生うどんではなく「店で茹で上げた完成品」を凍らせるという判断から始まりました。家庭の鍋では再現できない茹で工程を、店の釜で済ませました。あとは氷結晶を成長させないまま凍らせきるだけです。各社比較で唯一店の味を再現した凍結品質が、ひと煮立ちで戻る商品を生み、口コミ、リピーター、贈答需要という好循環を回しています。自社の味の再現度は、無料の凍結テストで導入前に確かめられます。機種選定や設置のご相談は、以下からお問い合わせください。

KOGASUN 3D FREEZER
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機種選定、見積もり、凍結テスト、既存ラインへの設置可否まで、検討段階からご相談いただけます。
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