【実証テスト】茹でたて60℃から直行!「ブロッコリーを23分で急速冷凍して色と食感を守る

お弁当やサラダの彩りに欠かせない「ブロッコリー」。 しかし、冷凍ブロッコリーに対して「水っぽくて美味しくない」「解凍すると蕾(つぼみ)が崩れる」「色がくすむ」といった不満をお持ちのエンドユーザーは少なくありません。

今回は、ブランチング(加熱)直後の湯気が立つ「60℃」の状態から、予冷なしで3Dフリーザーへ投入しました。 最も鮮度が落ちやすい「加熱後」の時間をどう短縮したのか、その結果をレポートします。

テスト条件と結果

加熱処理を行い、水気を切った直後の高温状態

  • サンプル名:ブロッコリー(カット・ブランチング済み)
  • 投入温度:60℃
  • 取出温度:-18℃(中心温度)
  • 凍結時間:23分

この結果から分かる「3Dフリーザー」3つのメリット

60℃から23分。 高温の野菜をこのスピードで芯まで凍らせることは、ブロッコリーの商品価値(色・食感)を守るための決定的なプロセスです。

1. 「60℃投入」で、鮮やかな緑色を瞬間凍結

ブロッコリーなどの緑色野菜は、加熱後に温度が高い状態が続くと、クロロフィルが分解されて色が茶色っぽく変色してしまいます(退色)。 通常は冷水に浸けて「色止め」を行いますが、水っぽくなる原因にもなります。

今回のテストでは、60℃から一気に冷凍することで、「冷却(色止め)」と「凍結」を同時に完了させています。 余熱で色が飛ぶ前に固定されるため、解凍後も畑で採れたてのような、深く鮮やかなグリーンが維持されます。

2. 水っぽさを解消し、茎の「コリコリ感」を残す

「冷凍ブロッコリーはグニャグニャしている」。この原因は、凍結スピードが遅いために細胞が破壊され、解凍時に水分が抜けすぎてしまうからです。 特に60℃という高温からゆっくり冷ますと、ダメージは深刻になります。

3Dフリーザーは、高温からスタートしても素早く氷結晶生成帯を通過させます。 細胞膜を壊さずに水分を保持するため、解凍してもドリップが出ません。 食べた時に茎の「コリコリ」とした歯ごたえがしっかり残り、サラダに使っても水っぽくなりません。

3. 「水冷」の手間をなくし、菌汚染リスクを回避

大量のブロッコリーを茹でた後、冷やすために氷水に浸ける工程は、場所を取る上に、水槽内での交差汚染(菌の付着)のリスクがあります。 また、水を含みすぎて脱水工程が必要になるなど、手間もかかります。

加熱後、水気を切って60℃のままダイレクトに凍結機へ入れることで、「水冷工程」を完全にカットできます。 作業効率が劇的に上がるだけでなく、余分な加水を防ぎ、衛生的に最もクリーンな状態で商品化が可能になります。

なぜ「デモテスト」が必要なのか?

ブロッコリーは、カットサイズや加熱方式によって仕上がりが変わります。

  • 加熱方式:スチーム(蒸し)か、ボイル(茹で)か。スチームの方が水分が少なく、より高品質に仕上がります。
  • サイズ:ゴロッとした大きめカットか、細かめか。
  • 包装:バラ凍結(IQF)か、パック詰めか。

「スチーム後の熱い状態でもくっつかずに凍るか?」「蕾がボロボロ落ちないか?」 デモテストでは、貴社の製造ラインに合わせた状態で凍結し、「解凍後の色の鮮やかさ」や「食感の残り具合」を実食してご確認いただけます。

まとめ

今回のブロッコリーのテストでは、「60℃から23分で急速凍結」することで、変色と食感劣化を防ぎ、水冷工程を省いた効率的な生産が可能であることが実証されました。

「水っぽくない、高品質な国産冷凍ブロッコリーを作りたい」「加熱後の冷却工程を短縮したい」とお考えの食品工場様、農業生産法人様。 野菜の鮮度をスピードで守る技術を、ぜひ3Dフリーザーで体感してください。

仕組みやスペックはカタログで確認できますが、
「貴社の食材での再現性」はテストでしか分かりません。
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KOGASUN PRESS

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