あぶりふぐの棒寿司が農水大臣賞受賞|山口県玄洋社の3Dフリーザー技術

農林水産大臣賞を受賞した玄洋社のあぶりふぐの棒寿司

引用元:みなと新聞 2012年10月25日 掲載

受賞の背景と製品コンセプト

山口県下関市の有限会社玄洋社(中原徹社長)が開発した「あぶりふぐの棒寿司」が、今年の山口県水産加工展で最優秀の農林水産大臣賞を受賞しました。
「一般家庭の食卓に乗る手軽で便利なフグ料理」をコンセプトとした手づくりの冷凍寿司で、東京の百貨店や北海道・近畿地区の生協などで販売が始まったばかりの新作です。初出展にして初受賞という快挙となりました。

異形放つ3D冷凍食品

「あぶりふぐの棒寿司」は、下関特産の安岡ねぎゴマ・シソなどの薬味を効かせた山口県産コシヒカリの酢飯に、石川県産のゴマフグのあぶりをのせて一本ずつ手作業で巻いた逸品です。
「家族に安心して食べさせたい手づくりの寿司を届けたい」という思いから開発され、素材と調理工程のすべてに細やかな職人技が光ります。
その味と品質、そして“ふぐの新しい食文化の提案”が評価され、農林水産大臣賞の受賞につながりました。

3Dフリーザーによる品質保持の仕組み

製造には、古賀産業製の3Dフリーザー®(三次元急速冷凍機)が採用されています。
通常の冷凍では避けられない「ネタからのドリップ」や「シャリの白蝋化(はくろうか)」を防ぎ、冷凍後も作り立ての風味を再現できるのが最大の特徴です。
冷凍した棒寿司はラップで包んだまま電子レンジ(500W)で約4分温めるだけで、ほぼ調理直後の状態に復元します。

販売展開と今後の展望

商品は1本380g(10カン程度)で、竹の皮に包まれ、ワサビ・紅葉おろし・醤油・酢醤油の小袋付きという丁寧な仕立て。
冷凍とは思えない見た目と味わいで、贈答用・家庭用の両方で人気を集めています。
さらに、スーパー向けには5カン分(250g)の小分けタイプも販売されており、日常の食卓にも手軽に楽しめる仕様になっています。
今後は全国各地への販路拡大とともに、3D冷凍技術を活かした新たな水産加工商品の開発も進めていく予定です。

玄洋社とは(企業概要)

有限会社玄洋社は、ふぐ加工を中心に下関の水産業を支える老舗企業です。
「伝統と革新の融合」を理念に掲げ、職人の技と最新冷凍技術を融合させた商品づくりを行っています。
中原社長は次のように語ります。

「ゴマフグの旨みと食感を最大限に引き出すために薬味や火入れに徹底的にこだわりました。
家族に食べさせたい手づくり寿司が認められたことを嬉しく思います。」

所在地:山口県下関市彦島西山町4-11-17

KOGASUN PRESS

3D凍結®で「食」の未来を変える。 技術と品質に絶対の自信をもつKOGASUNが、豊富な経験と専門知識に基づいた有益な情報をお届けします。

お問い合わせ