業務用急速冷凍機には、大きく分けてエアブラスト方式とリキッドフリーザー(液体急速冷凍)方式があります。
どちらも急速冷凍を実現しますが、冷凍スピード、品質、コスト、適した食材が大きく異なります。
本記事では、リキッドフリーザーとエアブラストの違いを詳しく比較し、どちらを選ぶべきか、選び方のポイントを解説します。
Contents
エアブラスト方式とは?
冷たい空気(-30℃〜-40℃)を高速で循環させ、食材を冷凍する方式。最も一般的な急速冷凍機の方式です。
メリット
•汎用性が高い: あらゆる食材に対応
•設備がシンプル: メンテナンスが比較的容易
•ランニングコストが低い: 電気代のみ
デメリット
•冷凍スピードは中程度: リキッドフリーザーより遅い
•乾燥しやすい: 庫内の湿度が低下しやすい
詳しくは**業務用急速冷凍機の種類と選び方**をご覧ください。
リキッドフリーザー(液体急速冷凍)とは?
-30℃〜-35℃に冷却したアルコール液(エタノールやプロピレングリコール)に食材を浸漬して冷凍する方式。
メリット
•冷凍スピードが非常に速い: エアブラストの5〜10倍
•均一に冷凍できる: 液体が食材全体を包み込むため、ムラがない
デメリット
•ランニングコストが高い: アルコール液の補充・交換が必要
•包装が必須: 食材を直接液体に浸けるため、防水包装が必要
・食品が限定される:食材を包装する必要があるため、柔らかいものには不向き
•衛生管理が複雑: アルコール液の品質管理が必要
リキッドフリーザーとエアブラストの徹底比較
| 項目 | リキッドフリーザー | エアブラスト |
|---|---|---|
| 冷凍スピード | 非常に速い | 速い |
| 冷凍の均一性 | 非常に高い | 高い |
| 乾燥 | しない | しやすい(機種による) |
| 初期コスト | 高い(200万円〜) | 高い(200万円〜) |
| ランニングコスト | 高い(液体補充) | 低い(電気代のみ) |
| 包装 | 必須(防水) | 不要(推奨) |
| 衛生管理 | 複雑 | シンプル |
| 適した食材 | 小型・不定形 | あらゆる食材 |
リキッドフリーザーが適した食材・用途
1. 小型の食材
スープやソースやカレーなどパウチされた食材は、リキッドフリーザーで非常に速く、均一に冷凍できます。
2. 高速冷凍が求められる食材
マグロの刺身など、鮮度が最重要で、高速冷凍が求められる食材に最適です。
3. 大量生産ライン
食品工場など、大量生産ラインでは、リキッドフリーザーの高速性が活きます。
エアブラストが適した食材・用途
1. 大型の食材
ブロック肉、丸魚など、大型の食材は、エアブラストの方が扱いやすい。
2. 多品種少量生産
飲食店、パン屋、菓子店など、多品種少量生産では、エアブラストの汎用性が活きます。
3. 包装前の冷凍
調理済み食品を冷凍してから包装する場合、エアブラストが適しています。
4. ランニングコストを抑えたい
長期的なランニングコストを抑えたい場合は、エアブラストが有利です。
3Dフリーザー®は「エアブラストの進化形」
KOGASUNの3Dフリーザー®は、エアブラスト方式でありながら、非貫流熱交換方式により、
•乾燥を防ぐ
•高品質な冷凍を実現
•ランニングコストを抑える
という、エアブラストとリキッドフリーザーの「いいとこ取り」を実現しています。
詳しくは**3Dフリーザー®とは?KOGASUNの特許技術と他社との違い**をご覧ください。
どちらを選ぶべきか?選び方のポイント
リキッドフリーザーを選ぶべきケース
•高速冷凍が必須(マグロ、高級食材)
•パウチされた食材が中心
•大量生産ライン
•ランニングコストより品質優先
エアブラストを選ぶべきケース
•多品種少量生産
•大型の食材も扱う
•ランニングコストを抑えたい
•衛生管理をシンプルにしたい
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複数の方式で冷凍し、解凍後の品質を詳しくチェックすることで、最適な機種選びをサポートいたします。
