急速冷凍の温度と時間|食品別の目安と中心温度の見方

急速冷凍の温度と時間は、食品の中心温度が最大氷結晶生成帯と呼ばれる-1〜-5℃付近をどれだけ短く通過するかで判断します。日本冷凍食品協会では、この温度帯をおおむね30分以内に通過させることを急速凍結の目安としています。

業務用のエアブラスト式急速冷凍機では、庫内温度を-30〜-40℃前後で使うことが多く、凍結後の保管は-18℃以下が基本です。ただし、実際の冷凍時間は食品の厚み、投入時温度、包装、並べ方、投入量で変わります。

急速冷凍で見るべきなのは「庫内を何度に設定するか」だけではありません。食品の中心温度がどう下がるか、解凍後にドリップや乾燥、目減り、食感の低下が出ないかまで確認する必要があります。

乾燥、ドリップ、目減り、冷却ムラを抑えながら販売品質を安定させたい場合は、KOGASUNの3Dフリーザーをおすすめします。3Dフリーザーは、ACVCS®により高湿度の冷気を立体的に循環させ、食品を包み込むように凍結する急速冷凍機です。

設備選定では、凍結時間だけでなく、方式ごとの弱点も見ます。エアブラスト式では乾燥、飛散、霜付き、冷却ムラ、リキッドフリーザーでは包装条件、液管理、商品切替の手間が問題になることがあります。こうした課題が出やすい商品では、3Dフリーザーがおすすめです。

まず1分で分かる急速冷凍の温度と時間

急速冷凍で混同しやすいのは、庫内温度、中心温度、保管温度です。検索で「何度」「何分」と調べる場合も、この3つを分けて見ないと判断を誤ります。

見るもの目安何を判断するか
最大氷結晶生成帯−1〜−5℃付近食品中の氷結晶が大きくなりやすい温度帯
急速凍結の目安おおむね30分以内に通過ドリップや食感低下を抑えやすいか
急速冷凍機の庫内温度−30〜−40℃前後が多い食品から熱を抜くための庫内条件
凍結後の保管温度−18℃以下が基本冷凍後の品質を保つ温度管理
法令上の冷凍食品保存基準−15℃以下食品衛生法上の保存基準

ここで大切なのは、庫内温度が-40℃でも、食品の中心がすぐに-40℃になるわけではないという点です。急速冷凍の条件出しでは、食品の一番冷えにくい部分に中心温度計を入れ、温度の下がり方を確認します。

最大氷結晶生成帯を早く通過させる理由

食品中の水分は、凍結するときに氷結晶になります。一般的な食品では、-1〜-5℃付近で氷結晶が大きくなりやすく、この温度帯を最大氷結晶生成帯と呼びます。

この温度帯に長くとどまると、氷結晶が大きくなり、食品の組織を傷めやすくなります。その結果、解凍後にドリップが出る、食感が悪くなる、見た目が悪くなるといった問題が起こります。

急速冷凍の目的は、ただ低い温度にすることではありません。食品の中心温度が最大氷結晶生成帯を短時間で通過し、解凍後も販売できる品質を保つことです。

ドリップの原因を詳しく確認したい方は、冷凍・解凍時のドリップの原因と対策 も参考になります。

庫内温度、中心温度、保管温度の違い

庫内温度

庫内温度は、急速冷凍機の庫内温度です。エアブラスト式の業務用急速冷凍機では、-30〜-40℃前後で使うことが多くあります。

ただし、庫内温度はあくまで設備側の条件です。食品の厚み、包装、積載量、気流の当たり方によって、中心温度の下がり方は変わります。

中心温度

中心温度は、食品の一番冷えにくい部分の温度です。急速冷凍で見るべきなのは、この中心温度です。

表面が凍っていても、中心がまだ-1〜-5℃付近に長く残っていると、解凍後にドリップや食感低下が出やすくなります。

保管温度

保管温度は、凍結後に冷凍食品を保つ温度です。日本冷凍食品協会の認定制度やFAO/WHO Codex CXC 8-1976では、製造から販売まで-18℃以下で管理する考え方が示されています。

一方、食品衛生法に基づく食品、添加物等の規格基準では、冷凍食品の保存基準として-15℃以下が示されています。実務では、品質保持と流通の安定を考え、-18℃以下を基準に設計するケースが多くなります。

食品別の温度と時間の目安

以下は、条件検討を始めるための初期目安です。自社商品の本番条件は、この表だけで決めず、必ず中心温度と解凍後品質を確認してください。

食品厚み・状態投入時温度包装庫内温度の目安時間の目安確認点
薄い魚の切り身1〜2cm0〜10℃未包装またはトレー−35〜−40℃前後20〜45分ドリップ、変色、身割れ
刺身用サク3〜5cm0〜5℃真空包装または未包装−35〜−40℃前後45〜120分中心温度、解凍後の色、ドリップ
唐揚げ30〜80g粗熱後〜常温トレー−30〜−40℃前後30〜90分衣の食感、油っぽさ、中心温度
ハンバーグ80〜150g加熱後または粗熱後トレーまたは袋−30〜−40℃前後45〜120分肉汁、割れ、中心温度
カット野菜1〜5cmブランチング後・水切り後未包装または袋−30〜−40℃前後20〜60分色、付着、水っぽさ
米飯小分け・薄盛り粗熱後容器または袋−30〜−40℃前後30〜90分ご飯の硬さ、乾燥、再加熱後の食感
弁当・惣菜盛り合わせ複数具材粗熱後容器−30〜−40℃前後60〜120分以上具材ごとの離水、結露、米飯の食感
パン・焼菓子個包装またはトレー粗熱後袋またはトレー−30〜−35℃前後30〜90分乾燥、割れ、香り
和菓子大福・団子・饅頭常温〜冷却後トレーまたは個包装−30〜−35℃前後30〜90分餅の硬化、あんの水分、ひび割れ
真空包装品商品による0〜10℃真空袋−30〜−40℃前後未包装より長くなる場合あり空気層、袋内結露、中心温度

同じ食品でも、厚みが変わると時間は大きく変わります。たとえば唐揚げでも、30gと80gでは中心温度の下がり方が違います。弁当や惣菜盛り合わせでは、米飯、揚げ物、煮物、副菜が同じ速度で凍結するとは限りません。

条件出しで失敗しやすい5つのパターン

1. 表面だけ見て凍結完了と判断する

表面が硬くなっていても、中心温度が下がっているとは限りません。特にハンバーグ、ブロック肉、米飯、弁当容器の中心は冷えにくくなります。

2. 熱いまま大量に入れる

調理直後の熱い商品を大量に入れると、庫内負荷が大きくなります。霜、結露、凍結ムラが増え、別の商品にも影響する場合があります。

熱いまま凍結する方がよい商品もありますが、その場合でも投入量、並べ方、庫内負荷を見ながら条件を決める必要があります。

3. 真空包装のまま時間だけを短くしようとする

真空包装品は、袋の密着状態や空気残りで熱の抜け方が変わります。袋のしわ、重なり、空気層があると、中心温度が下がりにくくなります。

包装方法まで確認したい場合は、急速冷凍食品の包装方法 もあわせて確認してください。

4. トレーや容器を重ねる

トレーや容器を重ねると、気流が当たらない面ができます。少量テストでは問題がなくても、本番量で品質が落ちる原因になります。

5. 解凍後品質を見ない

急速冷凍の目的は、温度を下げることだけではありません。解凍後、再加熱後に販売できる品質を保てるかが最終判断です。

ドリップ、食感、色、香り、包装内の結露、再加熱後の見た目まで確認してください。

中心温度はどこを測るべきか

中心温度は、食品の一番厚く、冷えにくい部分で測ります。魚の薄い切り身なら中央、ハンバーグなら厚みの中心、弁当なら冷えにくい具材や米飯の中心を確認します。

測定時は、次の点をそろえると比較しやすくなります。

測る項目見る理由
投入時温度熱いまま入れた場合と予冷後で時間が変わるため
厚み一番厚い部分が凍結時間を左右するため
重量同じ食品でも1個あたりの量で時間が変わるため
包装状態袋、容器、トレーで気流の当たり方が変わるため
並べ方重なりや隙間で凍結ムラが出るため
中心温度の推移−1〜−5℃をどれくらいで通過したか見るため
解凍後品質凍結条件が商品品質に合っているか見るため

条件を決めるときは、1回の測定で終わらせず、少なくとも条件を2〜3パターンに分けて比較した方が判断しやすくなります。

調理直後の商品はすぐ急速冷凍してよいか

調理直後の商品を急速冷凍するか、粗熱を取ってから凍結するかは、商品によって変わります。

揚げ物や焼成品では、香りや食感を保つために早めに凍結したい場合があります。一方で、熱い商品を大量に入れると庫内負荷が大きくなり、霜や結露、凍結ムラが出やすくなります。

そのため、現場では次の3条件を比べると判断しやすくなります。

条件向く場面注意点
調理直後に投入香りや水分を閉じ込めたい商品庫内負荷、霜、結露、他商品への影響
粗熱後に投入惣菜、弁当、焼き物など放冷中の衛生管理、乾燥
予冷後に投入厚物、包装品、計画生産品工程が増える、冷却設備が必要

最終的には、凍結時間だけでなく、解凍後の品質と現場で続けられる作業かを合わせて判断します。

真空包装や容器包装で時間は変わる

包装したまま急速冷凍する場合、未包装の状態より時間が伸びることがあります。袋や容器が熱の移動を妨げたり、空気層ができたりするためです。

真空包装で確認したいのは、次の点です。

  • 袋内に空気が残っていないか
  • 袋が食品に密着しているか
  • トレーや容器で気流が遮られていないか
  • 袋同士を重ねていないか
  • 解凍後に袋内ドリップが増えていないか

包装状態は、販売方法や衛生管理にも関わります。凍結条件と同時に、表示、賞味期限設定、保管方法まで決めておく必要があります。

HACCP記録として残したい項目

急速冷凍の条件が決まったら、現場で再現できる形にしておくことが大切です。記録がないと、担当者が変わったときに凍結時間や品質がばらつきます。

最低限、以下を残しておくと運用しやすくなります。

記録項目記入例
商品名唐揚げ、焼き魚、カット野菜
1個あたりの重量50g、100g、150g
厚み一番厚い部分を記録
投入時温度75℃、30℃、10℃など
包装状態未包装、トレー、真空包装、容器
投入量1段あたり何kg、1回あたり何kg
庫内設定−35℃など
中心温度の推移何分で−1〜−5℃を通過したか
凍結終了の判断中心温度、硬さ、外観
解凍後品質ドリップ、食感、色、香り

記録は、品質管理、作業標準、商品開発、クレーム防止に役立ちます。食品として販売する場合は、表示や成分規格、保存基準も別途確認してください。

温度と時間だけでは方式の失敗を見抜けない

ここまでの温度と時間は、急速冷凍の基礎です。ただし、設備選定では「中心温度が何分で下がったか」だけを見ても足りません。同じ時間で凍結できても、気流の当たり方、庫内の乾燥、霜付き、包装条件によって、解凍後の品質と歩留まりが変わるためです。

たとえば、中心温度は予定通り下がっていても、表面が乾いて目減りする、軽い食材が飛ぶ、霜付きでデフロストが増える、商品ごとに冷え方がずれる、という問題が残ることがあります。この状態では、急速冷凍機を入れても「短時間で凍結できるが、販売品質が安定しない」という失敗につながります。

急速冷凍機を選ぶときは、温度、時間、解凍後品質、歩留まり、作業性、ランニングコストをセットで見てください。

エアブラスト式で注意したいこと

エアブラスト式は、低温の高速気流で食品から熱を奪う方式です。汎用性が高く、多品目に使いやすい一方で、気流の当たり方が品質に直結します。

軽い食材は飛散や偏りが出やすい

カット野菜、薄切り肉、軽い惣菜、パン粉付き商品などは、強い風で動いたり、端に寄ったりすることがあります。食品が重なると気流が当たらない面ができ、中心温度の下がり方にも差が出ます。

飛散や偏りが起きる商品では、単に風量を上げればよいわけではありません。並べ方、トレー、投入量、気流の回り方を含めて確認する必要があります。

霜付きとデフロストは電気代と処理量に効く

熱い商品、水分の多い商品、包装していない商品を多く入れると、庫内や冷却器に霜が付きやすくなります。霜が増えると熱交換が悪くなり、同じ設定温度でも冷えにくくなります。

その結果、凍結時間が伸びる、電気代が増える、デフロストで停止時間が増える、1日の処理量が落ちる、といった問題が出ます。急速冷凍機の電気代を考えるときも、定格消費電力だけでなく、霜付きとデフロストの影響まで見る必要があります。

電気代の見方は、急速冷凍機の電気代 でも整理しています。

冷却ムラは品質ムラと利益の目減りにつながる

同じ庫内に入れた商品でも、場所によって冷え方が違うと、ドリップ量、食感、色、表面乾燥に差が出ます。良品率が下がると、検品、再凍結、廃棄、値引きの手間が増えます。

急速冷凍では、凍結時間の短さだけでなく、同じロット内で品質がそろうかを見ます。BtoB販売や冷凍食品ECでは、ここがリピート率とクレーム率に直結します。

リキッドフリーザーで注意したいこと

リキッドフリーザーは、液体の高い熱伝導を利用して短時間で凍結しやすい方式です。凍結スピードだけを見ると魅力がありますが、実務では液体に浸す工程があるため、包装条件や衛生管理まで含めて考える必要があります。

水産品や真空包装品のように相性がよい商品もあります。一方で、形を見せたい商品、衣付き商品、トレー盛り商品、包装前に凍結したい商品、多品目を頻繁に切り替える現場では、包装資材、液管理、作業手順、対応できるアイテムの幅が問題になることがあります。

また、液の管理、包装の手間、包材費、商品切替時の作業、設備まわりの衛生管理も見落とせません。「短時間で凍結できる」だけで選ぶと、現場の作業負担や商品設計の自由度で詰まる場合があります。

リキッドフリーザーとエアブラストの違いは、リキッドフリーザーとエアブラストの違い でも詳しく確認できます。

方式別に見るべき比較ポイント

急速冷凍機は、方式ごとに得意な商品と注意点が違います。自社商品で見るべきポイントを、次のように分けると判断しやすくなります。

比較ポイントエアブラスト式リキッドフリーザー導入前に確認すること
凍結スピード気流条件と食品形状で変わる短時間で凍結しやすい中心温度の下がり方を同じ商品で測る
乾燥・目減り気流で乾燥しやすい場合がある包装で乾燥を避けやすい凍結前後の重量、表面乾燥、ドリップを見る
飛散・型崩れ軽い食材は動く場合がある液中・包装内で形状制約が出る場合がある食材の動き、重なり、形崩れを確認する
包装条件未包装でも投入できるが乾燥対策が必要実務では包装前提になりやすい未包装、トレー、袋で仕上がりと作業性を比べる
霜付き・停止時間水分量と投入温度で影響が出る液管理が別途必要霜付き、デフロスト、清掃、処理量を確認する
多品目対応対応しやすい商品切替の手間が出る場合がある商品切替の手間と洗浄・衛生管理を確認する
商売への影響汎用性は高いが品質ムラに注意凍結速度は強いが運用設計が必要歩留まり、見た目、食感、クレームリスクを比べる

この表では、急速冷凍機を選ぶ前に確認したい項目を整理しています。凍結時間だけでなく、乾燥、ドリップ、目減り、冷却ムラ、包装条件、作業負担まで見ると、導入後の失敗を避けやすくなります。

3Dフリーザーで確認できること

KOGASUNの3Dフリーザーは、高湿度の冷気で食材を包み込むように凍結する急速冷凍機です。確認すべきなのは、単に「何分で凍結できるか」ではありません。従来のエアブラスト式で出やすい乾燥、飛散、霜付き、冷却ムラと、リキッドフリーザーで課題になりやすい包装条件や運用負担を、自社商品でどこまで抑えられるかです。

3Dフリーザーは、KOGASUN独自のACVCS®により、庫内の高湿度環境を保ちながら冷気を立体的に循環させる設計です。強い風で表面を乾かして無理に冷やすのではなく、食品全体を包み込むように熱を抜くため、乾燥、ドリップ、冷却ムラが気になる商品で違いを確認しやすくなります。

特に確認したいのは、解凍後のドリップ、表面の乾燥、重量の目減り、食感、色、包装内の結露、同じロット内の品質差です。ここが改善できると、単なる冷凍保存ではなく、販売単価、廃棄ロス、作業効率、クレーム防止に関わります。

比較・選定で迷ったら
食品や処理量に合う急速冷凍機を、カタログと導入相談で具体的に確認できます。
仕様・寸法を先に確認したい場合はカタログ、設置可否や凍結テストまで相談したい場合はお問い合わせをご利用ください。

たとえば、カット野菜なら飛散や付着、肉や魚ならドリップと色、惣菜なら衣や表面の乾燥、米飯なら再加熱後の食感を見ます。3Dフリーザーの仕組みは、3Dフリーザーとは?仕組みとメリット で詳しく整理しています。個別急速凍結の考え方は、IQF(個別急速冷凍)とは? も参考になります。

自社商品で凍結時間をテストする 3Dフリーザーの製品カタログを確認する

実機テストで見るべき5つの指標

急速冷凍機を導入する前に、次の5つを確認すると判断しやすくなります。

比較ポイントエアブラスト式リキッドフリーザー導入前に確認すること
凍結スピード気流条件と食品形状で変わる短時間で凍結しやすい中心温度の下がり方を同じ商品で測る
乾燥・目減り気流で乾燥しやすい場合がある包装で乾燥を避けやすい凍結前後の重量、表面乾燥、ドリップを見る
飛散・型崩れ軽い食材は動く場合がある液中・包装内で形状制約が出る場合がある食材の動き、重なり、形崩れを確認する
包装条件未包装でも投入できるが乾燥対策が必要実務では包装前提になりやすい未包装、トレー、袋で仕上がりと作業性を比べる
霜付き・停止時間水分量と投入温度で影響が出る液管理が別途必要霜付き、デフロスト、清掃、処理量を確認する
多品目対応対応しやすい商品切替の手間が出る場合がある商品切替の手間と洗浄・衛生管理を確認する
商売への影響汎用性は高いが品質ムラに注意凍結速度は強いが運用設計が必要歩留まり、見た目、食感、クレームリスクを比べる

この5項目を見れば、単に「短時間で凍結できる機械」ではなく、自社商品に合う急速冷凍機かどうかを判断しやすくなります。

自社商品で確認したい方へ
カタログだけで判断しにくい仕上がりは、実際の食材で凍結テストできます。
乾燥・ドリップ・形崩れ・解凍後の品質など、導入前に自社商品の状態で確認できます。

参考にした主な資料

急速冷凍の温度と時間に関するよくある質問

Q. 急速冷凍は何度で行うのがよいですか。

A. エアブラスト式の業務用急速冷凍機では、庫内温度を-30〜-40℃前後で使うことが多くあります。ただし、庫内温度だけでは判断できません。食品の中心温度が-1〜-5℃付近を短時間で通過しているかを確認してください。

Q. 急速冷凍は何分で終わりますか。

A. 食品の厚み、重さ、投入時温度、包装、投入量で変わります。薄い切り身やカット野菜なら20〜60分、惣菜やハンバーグなら30〜90分、厚みのある食品や弁当では60〜120分以上かかることがあります。目安だけで判断せず、中心温度を測ってください。

Q. 30分以内とは、食品全体が30分で凍るという意味ですか。

A. 違います。30分以内とは、食品の中心温度が最大氷結晶生成帯である-1〜-5℃付近をおおむね30分以内に通過するという考え方です。食品全体が30分で完全に凍るという意味ではありません。

Q. 凍結後の保管温度は何度がよいですか。


A. 品質を保つ実務上の基準としては-18℃以下で考えるのが基本です。FAO/WHO Codex CXC 8-1976でも、コールドチェーン全体で-18℃以下を保つ考え方が示されています。食品衛生法上の冷凍食品保存基準では-15℃以下とされていますが、品質面では-18℃以下で設計する方が現実的です。

Q. 中心温度は何度まで下げればよいですか。

A. 商品の種類や保管設計によりますが、冷凍食品として扱う場合は保管温度の考え方と合わせて-18℃以下を目安に確認することが多くなります。ただし、工程中の凍結完了判断は商品ごとに決める必要があります。重要なのは、-1〜-5℃付近を短時間で通過しているか、解凍後品質が保てるかです。

Q. 調理直後に急速冷凍してもよいですか。

A. 商品によります。香りや食感を保つために早めの凍結が合う商品もありますが、熱い商品を大量に入れると庫内負荷、霜、結露、凍結ムラが増えることがあります。調理直後、粗熱後、予冷後の3条件で比べると判断しやすくなります。

Q. 真空包装したまま急速冷凍できますか。

A. できますが、未包装の状態より時間が伸びることがあります。袋の空気残り、しわ、重なり、食品への密着状態で熱の抜け方が変わります。真空包装のまま商品化する場合は、中心温度と袋内ドリップの両方を確認してください。

Q. 急速冷凍機は凍結時間だけで選んでよいですか。

A. いいえ。凍結時間は大切ですが、それだけでは足りません。解凍後のドリップ、表面乾燥、目減り、冷却ムラ、霜付き、デフロスト停止、包装の手間まで確認してください。中心温度が予定通り下がっても、販売品質が安定しなければ導入効果は出ません。

Q. 温度記録は必要ですか。

A. 商品化や業務用販売を考えるなら、記録を残した方が運用しやすくなります。投入時温度、庫内設定、中心温度の推移、凍結終了時間、解凍後品質を残すと、作業標準や品質管理に使いやすくなります。担当者が変わっても同じ品質を出しやすくなります。

Q. エアブラスト式とリキッドフリーザーで迷う場合は何を比べればよいですか。

A. 凍結スピードだけでなく、包装条件、対応できる食品の幅、液管理、霜付き、電気代、作業負担、解凍後品質を比べてください。リキッドフリーザーは短時間で凍結しやすい一方、包装前提になりやすく、アイテムや運用に制約が出る場合があります。エアブラスト式は汎用性がありますが、乾燥、飛散、冷却ムラに注意が必要です。3Dフリーザーを検討する場合も、自社商品で同じ条件を比べるのが確実です。

Q. 自社商品の適切な温度と時間を調べてもらえますか。


A. できます。KOGASUNでは、実際の商品を使った凍結テストの相談を受け付けています。中心温度、凍結時間、解凍後品質、ドリップ、食感、包装条件まで確認したい場合は、デモテスト・凍結テスト からご相談ください。

まとめ

急速冷凍の温度と時間は、庫内温度だけで決めるものではありません。大切なのは、食品の中心温度が最大氷結晶生成帯である-1〜-5℃付近をできるだけ短く、おおむね30分以内に通過できるかです。

エアブラスト式の業務用急速冷凍機では、庫内温度を-30〜-40℃前後で使うことが多く、凍結後の保管は-18℃以下を基本に考えます。ただし、食品の厚み、投入時温度、包装、並べ方、投入量で冷凍時間は変わります。

急速冷凍機は、温度と時間だけで選ぶものではありません。エアブラスト式は汎用性が高い一方で、飛散、乾燥、霜付き、冷却ムラが課題になることがあります。リキッドフリーザーは短時間で凍結しやすい一方で、包装条件、液管理、ランニングコスト、対応できる商品の幅を確認する必要があります。

そのため、凍結時間だけでなく、乾燥、ドリップ、目減り、冷却ムラまで抑えて販売品質を安定させたい場合は、3Dフリーザーがおすすめです。高湿度の冷気で食品を包み込むように凍結するため、エアブラスト式やリキッドフリーザーで課題になりやすい品質面、包装条件、作業性を含めて検討しやすくなります。

自社商品に合う温度と時間を決めるには、文章だけで判断せず、実機で中心温度、解凍後品質、歩留まり、作業性を確認するのが確実です。3Dフリーザーの資料確認や凍結テストをご希望の際は、以下からご利用ください。

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