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従来のスパイラルフリーザーが抱える課題
「省スペースで大量生産」を可能にするスパイラルフリーザー。しかし、その一方で、従来型の装置には解決すべき課題がありました。
•乾燥による品質劣化と歩留まりの低下: 乾いた冷風が製品の水分を奪い、食感や風味を損なう。また、水分が蒸発することで製品の重量が減少し、歩留まりが悪化する。
•複雑な構造による衛生管理の困難さ: 冷風を循環させるためのダクトや、入り組んだ構造が雑菌の温床となりやすく、洗浄に多大な時間と労力がかかる。
•エネルギー効率の悪さ: ダクト内の抵抗により、冷気を循環させるために余分なエネルギーを消費する。
KOGASUNは、これらの課題を根本から解決するため、全く新しい発想で「3Dスパイラルフリーザー®」を開発しました。
課題解決の鍵:2つの独自技術
1. 特許技術「3Dフリーザー®」が生む高湿度冷気
3Dスパイラルフリーザー®の最大の特徴は、湿度を保った冷気で食品を包み込むように、やさしく均一に冷却することです。
一般的なフリーザーが“乾燥した風を当てる”なら、3Dフリーザー®は“湿気がある冷気で包み込む”イメージです。これにより、製品からの水分蒸発(乾燥)を極限まで抑制します。

もたらされる効果:
•品質向上: 細胞破壊を防ぎ、解凍後も「生」に近いみずみずしさと食感を維持します。
•歩留まり向上: 水分蒸発による重量ロスを最小限に抑え、製品の歩留まりが平均1~3%向上します。
2. 衛生性と省エネを両立する「ダクトレス構造」
従来、冷気を循環させるために必須とされてきた庫内の「ダクト」。KOGASUNは、この常識を覆し、庫内からダクトを完全になくすことに成功しました。
もたらされる効果:
•圧倒的な洗浄性: 雑菌の温床となる死角がなくなり、CIP(自動洗浄)の効果を最大化。洗浄時間を大幅に短縮し、高い衛生レベルを維持します。
•省エネ効果: 冷気の循環抵抗がなくなることで、ファンの消費電力を大幅に削減。従来型に比べ、ランニングコストを約15~20%削減します。
お客様の工場に合わせたオーダーメイド設計
3Dスパイラルフリーザー®は、決まった仕様の製品ではありません。お客様の生産品目、処理能力、工場のレイアウトに合わせて、最適な一台をオーダーメイドで設計・製造いたします。
| カスタマイズ項目 | 例 |
|---|---|
| 処理能力 | 150kg/h ~ 2,000kg/h以上 |
| コンベアベルト | 樹脂ベルト、ステンレスネット |
| 入出庫口レイアウト | 同方向、対面、90度など自由に設計 |
| オプション | CIP装置 |
仕様一覧(代表モデル)
| 型式 | 処理量 | 外形寸法 | 圧縮機出力 |
|---|---|---|---|
| SPF-2005S-24D | 150kg / 時間 | W5070×D6170×H2400 mm | 28 kW |
| SPF-2008S-32D | 200kg / 時間 | W6170×D5070×H2850 mm | 46 kW |
| SPF-2008T-75DV | 250kg / 時間 | W5500×D10250×H2850 mm | 53 kW |
| SPF-2010T-80D | 400kg / 時間 | W5500×D10250×H3050 mm | 55 kW |
| SPF-2012T-100D | 500kg / 時間 | W5500×D10250×H3350 mm | 90 kW |
※上記は一例です。仕様は予告なく変更する場合があります。
まとめ:品質と利益を最大化する選択
KOGASUNの3Dスパイラルフリーザー®は、単に食品を凍らせるだけの装置ではありません。
•高湿度冷気で、お客様の製品価値(品質・歩留まり)を最大化する。
•ダクトレス構造で、お客様の利益(衛生管理コスト・光熱費)を最大化する。
従来のスパイラルフリーザーの課題を解決し、一歩先の価値を提供する。それが、私たちの3Dスパイラルフリーザー®です。
製品の詳細、導入事例、お見積もりについては、お気軽にお問い合わせください。
