【実証テスト】ベチャつかない!野菜もシャキシャキ、常温「焼きそば」を急速冷凍

スーパーの惣菜や冷凍食品として人気の「焼きそば」。しかし、冷凍商品化するには大きな壁があります。それは解凍した時の「麺の伸び(コシのなさ)」「野菜からの水気(離水)」です。 「レンジで温めたら、水っぽくて味が薄くなってしまった」「野菜がクタクタで何を食べているか分からない」といった経験はないでしょうか?

今回は、キャベツや豚肉などの具材が入った一般的なソース焼きそばを使用し、作りたての食感を維持できるか検証しました。

テスト条件と結果

  • サンプル名:ソース焼きそば(具材入り・調理済み)
  • 投入温度:23℃(常温)
  • 取出温度:-18℃(中心温度)
  • 凍結時間:45分

この結果から分かる「3Dフリーザー」3つのメリット

常温から45分で凍結完了。一見すると普通の時間のようですが、麺類においてはこのタイムで「品質」に大きな差が生まれます。

1. 麺の「コシ」を残し、ブヨブヨ麺を回避する

焼きそばの命は、麺のプリッとした弾力(コシ)です。しかし、一般的な冷凍庫でゆっくり凍らせると、麺に含まれるデンプンが劣化(老化)し、解凍した際にボソボソと切れたり、水分を吸ってブヨブヨの食感になったりしてしまいます。 今回の「45分」という速度は、麺のデンプン構造が変化してしまう前に凍結を完了させるタイムです。これにより、解凍後も麺の角が立った、しっかりとした噛み応えを再現できます。

2. キャベツの「水分流出」を止め、ソースが薄まらない

焼きそばの最大の敵は、解凍時に野菜から出る「ドリップ(水)」です。特にキャベツやもやしは水分が多く、緩慢凍結で細胞が破壊されると、解凍時に大量の水が出ます。その水がソースと混ざり、全体がベチャベチャで味の薄い焼きそばになってしまうのです。 3Dフリーザーの包み込むような高湿度冷気は、氷の結晶を微細に留めるため、野菜の細胞膜を傷つけません。解凍してもキャベツのシャキッとした歯触りが残り、余計な水分が出ないため、濃厚なソースの味がそのまま楽しめます。

3. 「油っぽさ」を感じさせない、均一な仕上がり

焼きそばは油でコーティングされていますが、凍結時間が長いと油分が酸化したり、分離したりして、解凍時に「油っこい匂い」が出ることがあります。 短時間で一気に温度を下げることで、麺とソース、油分が馴染んだ状態で仕上がります。レンジアップした瞬間にソースの香ばしい香りが立ち上り、「作り置きの油臭さ」を感じさせない高品質な商品に仕上がります。

なぜ「デモテスト」が必要なのか?

焼きそばは、地域やターゲットによって仕様が千差万別です。

  • 麺の種類:太麺(蒸し麺)か、細麺か。かんすいの量はどうか。
  • ソース:粉末ソースか、液体の濃厚ソースか。
  • 容器形状:深型のトレーか、平型か、あるいは袋詰めか。

「具材を山盛りにしても中心まで凍るか?」「袋詰めの場合、ダマにならずにほぐれるか?」 デモテストでは、貴社の実際の製品とパッキング形態で凍結を行い、解凍後の「麺のほぐれ具合」や「野菜の食感」まで厳密にチェックしていただけます。

まとめ

今回の焼きそばのテストでは、「常温から45分」で処理することで、水っぽさを抑え、麺と野菜の食感を両立できることが実証されました。

「スーパーのバックヤードで作った焼きそばを冷凍在庫にしたい」「通販用に、名店の味をそのまま届けたい」とお考えの食品メーカー様、飲食チェーン様。 もっとも身近で、もっとも品質保持が難しい「麺料理」こそ、3Dフリーザーの実力が分かります。ぜひ一度、その仕上がりをお試しください。

仕組みやスペックはカタログで確認できますが、
「貴社の食材での再現性」はテストでしか分かりません。
急速冷却・冷凍テストのご案内。訪問、郵送、来訪テストに対応。

KOGASUN PRESS

3D凍結®で「食」の未来を変える。 技術と品質に絶対の自信をもつKOGASUNが、豊富な経験と専門知識に基づいた有益な情報をお届けします。

関連記事

お問い合わせ