【実証テスト】身割れ・ドリップなし!常温の「鮭フィレ」を30分未満で急速冷凍

おにぎり、お弁当、そして刺身や寿司ネタとして不動の人気を誇る「鮭(サーモン)」。 需要が高い一方で、加工現場では冷凍時のトラブルが多い魚でもあります。「解凍すると身がボロボロと割れてしまう(身割れ)」「ドリップが出てパサパサになる」といったお悩みはありませんか?

今回は、加工直後の常温(20℃)の状態から3Dフリーザーに投入し、一気に凍結させるテストを行いました。その驚きのスピードと仕上がりをご紹介します。

テスト条件と結果

今回は予冷を行わず、捌いてそのままの状態を想定した温度からのスタートです。

  • サンプル名:鮭フィレ
  • 投入温度:20℃(※作業室温に近い常温)
  • 取出温度:-18℃(中心温度)
  • 凍結時間:29分

この結果から分かる「3Dフリーザー」3つのメリット

20℃という温かい状態から、わずか29分で完了。これは単に「早い」だけでなく、鮭というデリケートな魚の品質を守るために理想的な数字です。

1. 鮭の大敵「身割れ」を防ぐ急速凍結

鮭のフィレは、筋肉の層(筋)がはっきりしており、通常の冷凍庫でゆっくり凍らせると、氷の膨張によって筋に沿って身が裂けてしまう「身割れ」が起きやすい特徴があります。 身割れした鮭は、切身にしたときに見栄えが悪く、商品価値が大きく下がってしまいます。

今回の「29分」というスピードは、細胞内の水分が大きく膨張する前に凍結を完了させる時間です。 氷の結晶を極小にとどめることで、筋肉の繊維を破壊せず、解凍後も滑らかで美しい身質を維持します。

2. 「予冷なし」で直行できる生産性の高さ

通常、20℃の魚を冷凍する場合、一度冷蔵庫で芯温を下げてから冷凍庫へ入れる(予冷)工程を挟むことが多いですが、これは手間も時間も場所も取ります。

今回のテストでは、20℃からダイレクトに投入しても30分以内に処理が完了しました。 これは、「さばく → 並べる → 即冷凍」というシームレスな製造ラインが組めることを意味します。菌が繁殖しやすい常温帯を秒速で通過させるため、衛生管理の面でも非常に安心です。

3. 脂の酸化を防ぎ、鮮やかなオレンジ色をキープ

鮭の魅力である鮮やかなオレンジ色(アスタキサンチン色素)や、豊富な脂は、空気に触れながら時間をかけて凍らせると酸化しやすくなります。いわゆる「油焼け」です。

3Dフリーザーの「高湿度な包み込む冷気(3D冷気)」は、表面を乾燥させすぎずに熱を奪うため、酸化による変色や劣化を最小限に抑えます。 解凍した瞬間、まるで捌きたてのようなツヤと色が蘇るため、ショーケースに並んだ時の見栄えが格段に違います。

なぜ「デモテスト」が必要なのか?

鮭(サーモン)は、魚種や産地によって脂の乗り方が全く違います。

  • 銀鮭・アトランティックサーモン:脂が多く、熱が伝わりにくい(凍りにくい)。
  • 秋鮭:水分が多く、氷の結晶が大きくなりやすい。
  • 厚み:フィレの厚さによって、最適な風量調整が必要です。

「自社のサーモンだと、中心温度が下がるまで何分かかるのか?」「皮目の状態はどうなるか?」 デモテストでは、実際に貴社の商品を使って、時間計測から解凍後の試食までトータルで検証いただけます。

まとめ

今回の鮭フィレのテストでは、「20℃から29分」という急速凍結により、予冷の手間を省きつつ、高品質な商品作りが可能であることが実証されました。

「ドリップが出ない切り身を作りたい」「刺身グレードのフィレを出荷したい」とお考えの水産加工業者の皆様。 その品質の違い、ぜひ3Dフリーザーのデモテストで体感してください。

仕組みやスペックはカタログで確認できますが、
「貴社の食材での再現性」はテストでしか分かりません。
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KOGASUN PRESS

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