業務用急速冷凍機は、食品事業の心臓部ともいえる重要な設備です。万が一の故障は、生産停止による機会損失や、修理費用の発生など、大きな損害に繋がりかねません。
この記事では、急速冷凍機の性能を維持し、長期間安定して使用するためのメンテナンス方法、よくある故障の原因と対処法、そして法定耐用年数について詳しく解説します。
Contents
なぜメンテナンスが重要なのか?
定期的なメンテナンスは、以下の3つの理由から非常に重要です。
1.性能の維持: フィルターの目詰まりや霜付きは冷却効率を低下させ、凍結時間や品質に影響します。
2.故障の予防: 異音や振動などの初期症状を発見し、大きなトラブルを未然に防ぎます。
3.寿命の延長: 適切なメンテナンスは、機械の寿命を大幅に延ばし、長期的なコスト削減に繋がります。
日常的にできるメンテナンス(セルフチェック)
専門業者に依頼するだけでなく、日々の運用の中でできる簡単なメンテナンスがあります。
1. フィルターの清掃
冷却ユニットのフィルターは、ホコリや油で最も汚れやすい部分です。週に1回は清掃し、空気の通り道を確保しましょう。
2. 庫内の清掃と霜取り
庫内の汚れは衛生上の問題だけでなく、冷却効率の低下にも繋がります。定期的に清掃し、過度な霜が付いている場合は霜取りを行いましょう。(※3Dフリーザー®は霜が付きにくい構造になっています)
3. ドアパッキンの確認
ドアの密閉性が悪いと冷気が漏れ、電気代の上昇や冷却能力の低下を招きます。パッキンに亀裂や硬化がないか確認しましょう。

よくある故障とその原因・対処法
| 故障の症状 | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 冷えが悪い |
・フィルターの目詰まり ・冷媒ガス漏れ ・霜の付きすぎ |
・フィルターを清掃する ・専門業者に連絡(ガス補充・修理) ・霜取りを行う |
| 異音がする |
・ファンの故障 ・コンプレッサーの異常 |
・すぐに使用を中止し、専門業者に連絡 |
| 電源が入らない |
・電源プラグの抜け ・ブレーカーが落ちている |
・電源とブレーカーを確認 ・それでも復旧しない場合は専門業者に連絡 |
急速冷凍機の耐用年数と保守契約の重要性
法定耐用年数
業務用冷凍機の法定耐用年数は、6年(飲食店向け)または8年(その他)と定められています。これは税務上の減価償却期間であり、実際の機械の寿命とは異なります。
実際の寿命と保守契約
適切なメンテナンスを行えば、急速冷凍機は10年以上使用することも可能です。しかし、安定した稼働を保証するためには、メーカーや専門業者との保守契約を強く推奨します。
保守契約のメリット:
•定期点検: 専門家による定期的な点検で、トラブルを未然に防ぐ。
•緊急対応: 故障時に優先的に、迅速な対応が受けられる。
•部品の優先確保: 修理に必要な部品を優先的に確保してもらえる。
KOGASUNの安心サポート体制
KOGASUNでは、お客様に安心して3Dフリーザー®をお使いいただくため、万全のサポート体制を整えています。
•導入時の設置・操作指導: 専門スタッフが丁寧にご説明します。
•定期メンテナンスプラン: お客様の運用状況に合わせた最適なプランをご提案。
•全国対応のサービスネットワーク: 万が一のトラブルにも迅速に対応します。
機械の導入は、ゴールではなくスタートです。長期的な視点で、安心して事業を継続できるサポート体制を持つメーカーを選びましょう。
