焼き肉用肉を3D凍結®!急速冷凍と緩慢(通常)冷凍の品質の比較

焼き肉用の牛肉をトレイに並べた写真|急速冷凍と通常冷凍の品質比較テスト用サンプル


焼肉を楽しむ際、肉の保存方法はその美味しさを左右する重要なポイントです。特に冷凍保存では、冷凍焼けやドリップが発生しやすく、せっかくの肉の質が損なわれることもあります。本記事では、焼肉用の肉を緩慢冷凍と3Dフリーザー®による3D凍結®での急速冷凍で保存し、解凍後に焼いて比較検証を行いました。それぞれの冷凍方法が焼肉の品質にどのような影響を与えるのか、その結果を詳しく解説します。

急速冷凍・緩慢冷凍とは?

まず、急速冷凍と緩慢冷凍について説明します。

急速冷凍とは?

急速冷凍は、短時間で肉の温度を一気に下げ、食品内部の水分を小さな氷の結晶に変える冷凍方法です。メリットとして、氷の結晶が小さいため、細胞の組織が破壊されにくく、解凍後も元の食感や風味を保ちやすいことが挙げられます。また、急速に温度を下げることで、細菌の繁殖を抑制する効果もあり、食品の品質をより長期間にわたって保つことができます。

急速冷凍について詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。

緩慢冷凍とは?

緩慢冷凍は、一般的な家庭用冷凍庫での冷凍方法で、食品をゆっくりと冷やしていきます。冷凍庫内でゆっくりと温度を下げていく方法です。この方法では、食品内部の水分が大きな氷の結晶を形成しやすく、細胞組織を破壊する可能性が高くなります。

これにより、解凍後の食品は水分が抜けやすく、パサつきや食感の劣化が起こることがあります。保存期間も急速冷凍に比べて短くなるのが一般的です。

焼き肉用肉の冷凍条件

今回は、焼き肉用肉を3D凍結®と緩慢冷凍で評価しました。

冷凍前

通常冷凍と3D凍結で保存した焼き肉用牛肉の比較写真|左が通常冷凍、右が3D凍結

3D凍結®条件

機種   :3Dフリーザー® ラックインタイプ
設定温度 :-50℃
所要時間 :20分
保管期間 :冷凍庫で1週間

緩慢冷凍は通常の冷凍庫で1週間保管しました。

どちらも解凍方法は常温解凍です。

解凍前の比較

冷凍1週間後

通常冷凍と3D凍結®で処理した牛肉の比較写真。左は通常冷凍、右は3D凍結®で解凍前の状態を示している

少し拡大してみてみましょう。

緩慢冷凍(左)、3D凍結®(右)

通常冷凍で凍結された焼肉用の牛肉。表面に霜が付き、脂の白い筋が見える状態
3Dフリーザーで急速凍結された霜降り牛肉|焼き肉用肉の冷凍前品質比較サンプル

これらの写真から緩慢冷凍した肉では、表面が乾燥し「冷凍焼け」と呼ばれる現象が確認されました。一方で、3D凍結®の肉は変色なく綺麗に冷凍されています。

冷凍焼けは、冷凍保存中に肉の水分が失われ、酸化が進むことで起こります。その結果、肉の色が変色し、質感が硬くなり、焼き上がりにも影響が出てしまいます。この現象は、主に緩慢冷凍の過程で発生するため、保存時の冷凍方法が重要であることが分かります。

こちらを常温で解凍します。

解凍後の比較

解凍後

通常冷凍と3D凍結で比較した焼肉用牛肉の品質差。解凍後も色艶と肉質を保つ急速冷凍技術。

約1時間ほどで解凍できたので、焼いていきます。

三角バラ 緩慢冷凍(左)、3D凍結®(右)

焼肉用の牛肉を鉄板で加熱し比較|左が通常冷凍、右が3D凍結®で保存した肉の焼き上がり状態

牛サガリ 緩慢冷凍(左)、3D凍結®(右)

通常冷凍で保存した牛赤身肉を焼いた写真|3D凍結との比較用画像
3D凍結で急速冷凍された牛赤身肉を焼いている様子|ドリップが少なく柔らかい食感を再現

これらの写真から、緩慢冷凍した肉を焼いた際、大量のドリップ(栄養)が出ることが確認できます。緩慢冷凍では、冷凍の過程が遅いために氷の結晶が大きくなり、細胞膜を破壊してしまいます。その結果、細胞内の水分が流れ出し、焼いたときにも肉の中のジューシーさが失われてしまいます。このドリップの多さが、焼き上がりの食感や味に大きく影響します。

一方で、急速冷凍した肉は、焼いたときにドリップの量が非常に少なかったです。

ドリップの原因や対策について詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。

動画で見る

実際の様子を動画でもご覧いただけます。

今回使用した3Dフリーザー®

KOGASUN 3Dフリーザー ラックインタイプ KQF-20AL 外観|業務用急速冷凍機

今回、3D凍結®に使用した3Dフリーザー®はラックインタイプです。

3Dフリーザー®は、冷凍技術の次なる進化を実現した製品です。その鍵となるのが、特許取得済みのACVCS®(Anti Cycle Vibration Cold System)です。この高湿度冷気システムは、食品の乾燥を防ぎながら三次元的に冷気を均一に行き渡らせることで、ムラのない冷却・冷凍を実現します。温かい食品もそのまま冷凍できるため、調理の手間を減らし、食材の品質を最大限に保ちます。また、氷結晶の形成を最小限に抑え、食感や風味、栄養価を損なわずに保存することが可能です。従来の冷凍技術を超える3Dフリーザー®で、冷凍保存のクオリティを大きく向上させましょう。

3Dフリーザー®の詳しい情報を知りたい方は、こちらをご覧ください。

まとめ

今回の検証では、3D凍結®による急速冷凍と緩慢冷凍の違いが、肉の品質に大きな影響を与えることが確認されました。急速冷凍は、緩慢冷凍と比較して、肉の品質保持に優れていることが明らかになりました。冷凍焼けを防ぎ、ドリップを抑えることで、焼き上がりの美味しさをしっかりと守ります。

3Dフリーザー®は、従来の冷凍技術を進化させた特許取得済みのACVCS®(Anti Cycle Vibration Cold System)を搭載し、三次元的に冷気を送ることでムラなく冷却・冷凍します。乾燥を防ぎ、温かいままの食品もそのまま冷凍できるため、調理の手間を減らし、飲食店での効率的な食品管理に貢献します。

次世代の冷凍技術
ここに誕生

従来の冷凍では実現できなかった高品質な急速冷凍・冷却を1台で実現。高湿度3D冷気で特殊冷凍が可能に。食品本来の味と食感を保ち、保存性を高めながらコストも削減します。

30%
最大ランニングコスト削減
3000+
導入実績数
3Dフリーザーが選ばれる理由
01
売上・収益拡大
高品質な冷凍食品の提供で客単価アップ。繁忙期の生産効率向上で機会損失削減。
02
商品価値向上
解凍後も生鮮と変わらない食感・風味を維持。付加価値の高い商品提供が可能に。
03
生産性向上・コスト削減
計画生産が可能になり、労働時間や光熱費を削減。少人数でも安定した運用を実現。目減りを抑え原料費の大幅削減が可能。
04
新規事業展開
EC販売や配送サービスへの参入が容易に。新たな販路・事業モデルの構築が可能。
KOGASUN PRESS

3D凍結®で「食」の未来を変える。 技術と品質に絶対の自信をもつKOGASUNが、豊富な経験と専門知識に基づいた有益な情報をお届けします。

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