「冷凍のお好み焼きは、なんだか水っぽい」 「お店で食べるような、あのふっくら感が消えてしまう」
お好み焼きの命は、キャベツの甘みと食感、そして空気を含んだ生地の「ふんわり感」です。 しかし、一般的な冷凍では、キャベツの水分が出て生地がベチャついたり、逆に乾燥してパサパサになったりと、理想の食感を維持するのは至難の業でした。
今回は、焼き上げ直後の90℃というアツアツの状態から、予冷なしで急速凍結を行いました。
Contents
テスト条件と結果

湯気が立ち上り、ソースをかければジュッと音がしそうな状態からのスタートです。
- サンプル名:お好み焼き(焼成後)
- 投入温度:90℃(※焼きたて直後)
- 取出温度:-18℃(中心温度)
- 凍結時間:80分
この結果から分かる「3Dフリーザー」3つのメリット

90℃から80分。厚みのあるお好み焼きの芯まで熱を奪うには、物理的にこれくらいの時間が必要です。 重要なのは、この80分間、「いかに生地を傷めずに冷やし続けたか」です。
1. キャベツが「ベチャッ」としない!野菜の食感を守る
お好み焼きの中にたっぷり入っているキャベツ。冷凍で失敗すると、キャベツの水分が凍って膨張し、細胞を壊してしまいます。これが解凍後の「水っぽさ(ドリップ)」の原因です。
今回のテストでは、高温から一気に氷結晶生成帯を通過させることで、キャベツの細胞破壊を最小限に抑えています。 解凍しても余分な水が出ないため、生地はふっくら、キャベツはシャキッとした甘みが残る、お店の味が再現されます。
2. 「90℃投入」で、ふっくら感を潰さずに凍結
通常、お好み焼きを冷凍する場合、形が崩れないように、あるいは冷凍庫の温度を上げないように、しっかりと冷まして(予冷)から入れるのが常識でした。 しかし、冷ましている間に水分が飛んで生地が締まり、ふっくら感が失われてしまいます。
90℃からダイレクトに投入できる3Dフリーザーなら、「膨らんだ状態」のまま凍結工程に入れます。 生地が萎む前に冷やし固めるため、レンジで温めた時に、まるで焼きたてのような厚みと「ふわとろ」の食感が蘇ります。
3. 長時間の冷却でも「表面を乾かさない」湿度保持力
厚みのあるお好み焼き(約2〜3cm)の中心を-18℃にするには、どうしても一定の時間(今回は80分)が必要です。 普通の強風タイプの冷凍機で80分間風を当て続けると、表面はカピカピに乾燥し、ソースのノリも悪くなってしまいます。
3Dフリーザーの最大の特徴である「高湿度冷気」は、80分間冷やし続けても、食品の水分を奪いません。 中心はしっかり凍っているのに、表面はしっとり。この矛盾を解決できるからこそ、粉もん(粉食)の冷凍に強いのです。
なぜ「デモテスト」が必要なのか?
お好み焼きは、地域やスタイルによって中身が全く違います。
- 厚みと具材:関西風(混ぜ焼き)か、広島風(重ね焼き・麺入り)か。
- 水分量:山芋たっぷり系か、粉しっかり系か。
- トッピング:ソースやマヨネーズをかけた状態で凍らせたいか。
「麺が入っているモダン焼きでも凍るか?」「半熟卵を乗せたらどうなるか?」 デモテストでは、貴社の商品スペックに合わせて、「一番火が通りにくい中心部の凍結確認」や「解凍後のソースのタレ具合」などを検証します。
まとめ
今回のお好み焼きのテストでは、「90℃から80分かけて、乾燥させずに芯まで凍結」することで、キャベツの食感と生地のふっくら感を両立できることが実証されました。
「店舗の味をそのまま冷凍食品として販売したい」「テイクアウト用のロスをなくしたい」とお考えの飲食店様、食品メーカー様。 厚みのある商品だからこそ、乾燥させない技術の差が味に出ます。ぜひ一度、3Dフリーザーで試してみませんか?
