引用元:みなと新聞 2010年8月9日 掲載
品質重視の本物志向を貫く海千、宗像市に新工場を竣工
福岡県宗像市に本社を構える海千(かいせん)は、辛子明太子の専門メーカー。
2024年1月、国道3号線沿いにHACCP対応の最新鋭工場を新設しました。
この新工場では、品質と安全性を両立させた辛子明太子づくりを実現。
全国の市場や卸業者への出荷に加え、地域密着の直売所も併設し、できたての明太子を直接販売しています。
3Dフリーザーを採用し、凍結品質を飛躍的に向上
製品凍結工程では、エアオペレーションテクノロジーズ㈱(山口県下関市)製の3Dフリーザーを採用。
「3D冷気で全体を包み込む独自方式により、細胞を壊さずに冷凍できる」と井川栄治社長。
冷凍前後の品質差がほとんどなく、食べたときの感動が違うという。
また、原卵の解凍には静電式スピード解凍機を導入。
電気エネルギーで細胞ダメージを最小限に抑え、ドリップ流出を防止するなど、最新技術による品質管理体制を整えています。
HACCP対応で衛生・安全を徹底
クリーンルームでは、人の出入りを減らすためパスボックスを導入。
製造ラインにはX線異物検査装置を設置し、HACCP基準に準拠した徹底した衛生管理を実現しています。
作業場では無菌乾燥・殺菌除湿機を使用し、迅速な室内乾燥で菌の繁殖を防止。
将来的にはISO22000認証の取得も視野に入れています。
若き経営者による地域密着経営
海千は1995年に先代・萩尾孝充氏が創業し、現社長の井川栄治氏が2007年に事業を継承。
宗像市の新工場と同時に、北九州市八幡西区に直売所「八幡店」を開設しました。
井川社長は「贈答用だけでなく、日常の食卓でも楽しんでもらいたい」と語り、
地域のファンづくりに注力しています。
主力製品ラインナップ
主力商品は、先代から受け継がれるレギュラー商品「選」をはじめ、
昆布漬け、ゆず仕込み、ハバネロなど個性豊かな辛子明太子を展開。
品質重視の本物志向で、成熟期を迎えた明太子業界に新しい風を吹き込んでいます。


   
      
      
      
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   