【テスト事例】ハンバーグを40分で急速冷凍|3Dフリーザーの効果と導入メリット

本記事は、事業者さまからご要望の多い生ハンバーグの急速冷凍テストを、当社の3Dフリーザーで実施した結果をまとめた実測レポートです。まず結論から言うと、ドリップが少なく、食感・うま味の保持に優れた結果が得られました。さらに、歩留まりの改善と連続稼働性の向上が確認でき、EC販売にも十分な品質でした。

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3Dフリーザーで急速冷凍する前の成形済みハンバーグをトレイに並べた写真
テスト前の生ハンバーグ(成形済み)

テストの概要

今回は、出張デモ機を現地に持ち込み、成形済みの生ハンバーグを3Dフリーザーで急速冷凍しました。従来のエアーブラスト方式と異なり、高湿度の3D冷気を全方位から当てることで、中心まで均一に凍結させる狙いです。そのため、冷却ムラを減らし、細胞破壊(=ドリップの主因)を小さく抑えます。

テスト条件

項目 設定
冷凍時間 40分
庫内温度 −35℃
風速 中速
製品 成形済み 生ハンバーグ
目的 ドリップ抑制・食感/風味の維持・歩留まり改善

結果と評価

加熱調理後の評価では、まずドリップの少なさが顕著でした。つまり、肉汁と香りが保持され、従来よりも「美味しくなった」という高評価をいただきました。次に、乾燥を抑えることで歩留まりが改善し、結果としてコスト面でも有利です。これらの要素が揃うため、EC販売にも耐える品質を実現できると判断しています。

数値から見えるポイント

  • 冷凍40分・−35℃・中速の組み合わせで、中心まで均一に凍結。
  • 氷結晶が小さく均一に生成され、解凍時の水分流出を抑制。
  • 高湿度3D冷気で乾燥を抑え、歩留まり改善(目減り減少)に寄与。

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3Dフリーザーが“美味しさ”を守る仕組み

一般的なエアーブラストは冷風を一方向から当てるため、どうしても冷却ムラが生じがちです。一方、3Dフリーザーは高湿度の3D冷気を庫内で循環させ、食品全体を包み込むように冷却します。したがって、表面だけが先に硬くなるのを避け、中心までムラなく凍らせます。

ハンバーグの冷凍前と冷凍後の比較|3Dフリーザーによる品質保持テスト

3Dフリーザーの導入メリット

項目 内容
冷却技術 高湿度の3D冷気で全体を均一に冷却
品質維持 細胞破壊の最小化 → 食感・風味・うま味の保持
生産効率 着霜抑制で連続稼働性UP、電気代削減に寄与
歩留まり 乾燥を抑えることで目減りを低減 → 収益改善

他方式との比較(要点早見表)

項目 3Dフリーザー エアーブラスト
冷却方法 高湿度3D冷気(全方位) 冷風(一方向)
冷却速度 速い(ムラが少ない) 遅い(ムラが出やすい)
品質 高い(ドリップ少・食感保持) 低下しやすい
初期費用 やや高い 比較的低い
総合コスト 長期で良(品質×歩留まり×稼働) 短期で可

活用シーンと導入検討のポイント

まず、こだわりの味をECや通販で届けたい場合、解凍後の再現性がカギです。その点、3Dフリーザーは味の一貫性が得やすく、返品リスクや口コミ低下の回避に役立ちます。さらに、連続稼働性と歩留まりの観点から、製造原価の安定化にもつながります。ものづくり補助金等の活用で、初期投資の平準化も現実的です。

よくある質問

Q1. 家庭用冷凍との違いは?


A. 家庭用は冷却速度が遅く氷結晶が大きくなりがちです。そのためドリップが出やすく、食感や風味が失われます。3Dフリーザーは短時間で小さく均一な氷結晶を作るため、品質劣化を抑えられます。

Q2. ハンバーグ以外にも使えますか?

A. 肉類・魚介・惣菜・スイーツまで幅広く対応可能です。まずは出張デモで食品特性に合わせた条件最適化を行うのが近道です。

Q3. どの程度の省人・省コスト効果が期待できますか?


A. 条件によりますが、着霜抑制による連続稼働時間の延長や歩留まり改善が原価低減に寄与します。具体的な試算はデモ後に個別提示します。

まとめ:まずは“自社の食品”で体験を

結論として、生ハンバーグを40分で−35℃・中速の条件で急速冷凍した結果、ドリップは少なく、食感・うま味の再現性が高いことが確認できました。つまり、味の価値を落とさずに販路を拡げられる可能性が高いということです。次は、御社の製品で効果を確かめてください。

KOGASUN PRESS

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