焼成した厚焼き玉子を即冷却、「3Dフリーザー」で目減りが少なく、歩留まりが向上した。
- 対象食材:厚焼き玉子、だし巻き、伊達巻
- 目的:生産効率改善、歩留まり改善、菌改善
- 導入機種:急速冷凍冷却装置「3Dフリーザー」ストレートコンベアタイプ
焼成後の菌の増殖を無くし、冷却スペースを削減。
自然冷却での製造だったためラックスペースと落下菌の問題がいつも存在していた。安全性とスペース効率を目的に高温(80度〜90度)から急速冷却できる急速冷凍冷却装置「3Dフリーザー」ストレートコンベアタイプを導入。
落下菌の解決とともに工場内の生産効率が向上。
高温の無菌状態から一気に冷却、菌の増殖温度帯を短時間で通過することにより、落下菌の問題は皆無になった。工場スペースが有効活用でき、冷却時間の大幅な短縮は、出荷までのタイムロスが激減し、急な注文にも迅速対応できるようになった。また、アイドルタイムの減少で人件費の削減に繋がっている。玉子加工の湯気は硫化水素を含むが、ACVCS(非循環方式)搭載の「3Dフリーザー」では冷却機の腐食の心配がなく、冷却トラブルもない。
目減りが減って歩留まりが向上した。コスト削減に大いに貢献。
焼きたて玉子の湯気は重量が減少すること。スーパーなどでは賞味重量の表示が義務付けられており、加工工程で目減りする量を原材料時にプラスして製造していた。「3Dフリーザー」の「非循環方式」では湿度の高い冷気で急速冷却するので目減りが非常に少なく、従来は7〜10%あったロスが5%になり、原材料費の削減になっている。
従来は、500g/個を500g×7%=35gプラス(35g × 700個/h × 8h/日)×25日/月 × 12ヶ月=58,800Kg ロス/年
3Dフリーザーでは、500g/個を500g × 5% = 25gプラス(25g × 700個/h × 8h/日)× 25日/月 × 12ヶ月 = 4,200Kg ロス/年
比較16,800Kg / 年の差になり、500g / 個の商品で換算すると、33,600個分削減できたことになる。