エビの冷凍加工において、「解凍時のドリップ（旨みの流出）」や「食感のパサつき・身縮み」は多くの現場が抱える課題です。
今回は、大量生産・連続生産に適したトンネル型3Dフリーザーを使用し、庫内-35℃×約25分という条件下で急速冷凍テストを実施しました。解凍後もエビ特有の「プリプリとした食感」と「鮮やかな色味」を再現できた検証結果に加え、現場ですぐに参考にできる具体的な手順・設定条件を詳しくレポートします。
Contents
テスト概要（郵送デモ）
- 目的：エビの急速冷凍による品質（食感・色・ドリップ）の確認
- 方式：トンネル型3Dフリーザー（連続式）
- 条件：庫内-35℃、中速設定、開始時芯温目安約10℃ → -18℃到達まで約25分
- 場所：本社ショールーム（郵送デモ）
手順（現場での再現に使えるベーシックフロー）
- 下処理：殻・背ワタの処理後、ペーパーで水分を軽く拭き取る（過乾燥はNG）。
- 整列：コンベア上に重なりなし・等間隔で並べ、風の当たりを均一化。
- 凍結：庫内-35℃・中速設定で連続搬送。芯温-18℃到達を確認。
- 一次包装：表面霜付きを抑えるため ピロー包装または厚手ポリ袋＋脱気を推奨。
- 保管：出庫ロットに応じて-25℃以下で保管（先入れ先出し）。
結果と所見
- 食感：解凍後もプリッとした弾力を維持。身縮みは軽微。
- 色つや：変色は少なく、艶感を保持。
- ドリップ：受け皿に溜まる量は少なく、旨みの流出は抑制。
- ポイント：整列と重なり解消、開始芯温管理、包装の迅速化が歩留まりに直結。
まとめ：大量生産でも品質は落とさない
今回のテストにより、水分が多くデリケートなエビであっても、適切な冷気と温度管理（3D冷気・-35℃帯）を行えば、連続式ライン（トンネル型）での大量処理と高品質を両立できることが実証されました。
「現状のラインで歩留まりが悪い」「解凍後の品質に満足していない」という方は、ぜひ一度実機でのデモテストをお試しください。郵送・来場のどちらでも対応可能です。貴社の食材と運用フローに合わせた、最適な凍結条件をご提案いたします。
