【実証テスト】ドリップが出ない!分厚い「牛ステーキ」を50分で急速冷凍して肉汁を守る

ステーキのおいしさは、噛んだ瞬間に口いっぱいに広がる「肉汁(ジューシーさ)」と、柔らかい食感にあります。 しかし、一般的な冷凍を行うと、肉の細胞内で氷の結晶が大きく成長し、細胞膜を突き破ってしまいます。これが解凍時の大量のドリップの原因であり、旨味が抜けた「パサパサステーキ」になってしまう理由です。

今回は、しっかりと予冷された2.7℃の状態から、厚切りステーキを3Dフリーザーで急速凍結し、その品質を検証しました。

テスト条件と結果

  • サンプル名:牛ステーキ(サーロイン/リブロース等・厚切り)
  • 投入温度:2.7℃(※冷蔵状態)
  • 取出温度:-18℃(中心温度)
  • 凍結時間:50分

この結果から分かる「3Dフリーザー」3つのメリット

2.7℃から50分。 薄切り肉に比べれば時間はかかりますが、この「50分」こそが、厚切り肉の品質を損なわずに守り抜くための重要なプロセスです。

1. 解凍しても「ドリップ」が出ない!肉汁を完全ロック

ステーキ肉を冷凍して一番の失敗は、解凍した時にお皿が血のようなドリップで真っ赤になることです。これは旨味成分そのものが流出している証拠です。

今回のテストでは、厚みのある肉の内部まで、氷の結晶を微細なまま凍結させています。 細胞膜が無傷で保たれるため、解凍してもドリップがほとんど出ません。 焼いた時に肉汁がフライパンに流れ出ることなく、お肉の中に留まるため、ナイフを入れた瞬間にジュワッと溢れるジューシーなステーキが焼き上がります。

2. 分厚い肉でも「冷凍焼け」させずに芯まで凍結

厚切り肉(2cm〜3cm以上)は、中心まで凍るのに時間がかかります。 一般的な直風式の冷凍機で50分間強風を当て続けると、中心が凍る頃には表面が乾燥して白くなり、「冷凍焼け」を起こしてしまいます。

3Dフリーザーの「高湿度冷気」は、50分間冷やし続けても表面の水分を奪いません。 中心はカチカチに凍っているのに、表面はしっとりとした艶を維持。 このバランスの良さが、焼いた時の「表面カリッ、中ジューシー」な食感を生み出します。

3. 高級肉の命である「鮮やかな赤色」をキープ

牛肉、特にサシ(脂)が入った高級肉や赤身肉は、酸化による変色が非常に早いです。 冷凍中に空気に触れすぎると、鮮やかな赤色がどす黒く変色し、商品価値が激減してしまいます。

包み込むような冷気で素早く表面をコーティングするように凍らせるため、酸化による変色(褐変)を最小限に抑えます。 解凍後も、食欲をそそる鮮やかな赤色が蘇り、ショーケースやギフトカタログでの見栄えを損ないません。

なぜ「デモテスト」が必要なのか?

ステーキ肉は、部位や脂の入り方(等級)によって凍結条件が変わります。

  • 厚み:1ポンドステーキのような極厚か、薄めのステーキか。
  • 脂の量:A5ランクの霜降り(脂が多く熱伝導が遅い)か、赤身肉(水分が多い)か。
  • 包装:真空パックか、スキンパックか、トレイラップか。

「サシの多い和牛でも脂が酸化しないか?」「真空パックのままでも色は綺麗か?」 デモテストでは、貴社が扱うお肉のグレードに合わせて凍結し、「解凍後のドリップ量」や「焼いた時の柔らかさ」を実際に試食してご確認いただけます。

まとめ

今回の牛ステーキのテストでは、「2.7℃から50分かけて、乾燥させずに芯まで凍結」することで、ドリップを防ぎ、レストラン品質のジューシーさを維持できることが実証されました。

「高級和牛を、品質を落とさずにギフト配送したい」「廃棄ロスをなくし、高単価なメニューを提供したい」とお考えの精肉店様、飲食店様。 肉のプロも納得する冷凍技術を、ぜひ3Dフリーザーで体感してください。

仕組みやスペックはカタログで確認できますが、
「貴社の食材での再現性」はテストでしか分かりません。
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KOGASUN PRESS

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