紋別市の海幸フーズ 「3D冷凍」で新展開

紋別市・海幸フーズが導入した3Dフリーザー®で冷凍加工を強化する取り組みの様子

紋別市の株式会社海幸フーズは、KOGASUNの「3Dフリーザー®」を導入しました。まず、寿司店「寿司処みらく」の事業承継を契機に、すし種や刺身素材の品質を安定化。次に、ズワイガニ製品の内製化とホタテ「玉冷」強化に踏み出し、差別化を一段と進めています。(出典:水産新聞 2023年11月6日掲載)

事業承継の背景と狙い

同社は2024年1月、「寿司処みらく」の経営を引き継ぎました。もともと生ガキなどで取引がありましたが、経営者の逝去を受け、意志を継ぐ形でリニューアル。店名はそのままに、1月26日に再出発しています。席数は約40。昼のランチも提供し、観光客やインバウンドの来店も増えています。

3Dフリーザー®導入の理由

まず、前浜のオヒョウやカレイ、ソイ等を高品質で提供する必要がありました。そのため、最新の3D冷凍技術を採用。1時間あたり100kg超の凍結能力を確保しつつ、ドリップは3%以下を実現(社内試験結果)。さらに、連続式に匹敵する品質でありながら、設置スペースや初期投資も抑えられます。今後の増強は台数追加で拡張でき、運用の柔軟性が高い点も評価されています。

公的支援の活用

次に、同社は経済産業省「ものづくり補助金」と紋別市の助成金を活用しました。これにより、高品質冷凍加工の体制を短期間で整備できました。結果として、店内提供だけでなく、加工・出荷までの一貫体制に厚みが出ています。

カニ加工の内製化とホタテ「玉冷」強化

また、同社は従来外注していたズワイガニのポーション等を自社加工へ切替。加えて、これまで原貝で販売していたホタテ300トン超を「玉冷」へシフトし、内販を強化していきます。さらに、ホタテフレークも3D冷凍で展開し、歩留まりと品質を両立する方針です。

地元発の“差別化”と今後の展望

まず、地元産の価値を安定品質で届ける基盤を固めました。次に、飲食・加工の両輪で需要変動に対応しやすい体制を構築。最後に、3D冷凍を核とした商品力の底上げにより、観光需要やギフト需要にも広く応えていきます。

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3Dフリーザー®は、素材内部までムラなく短時間で凍結させる当社の独自技術です。ドリップの抑制食感の保持に強みがあり、すし種や刺身、天ぷら素材などで効果を発揮します。導入・試験のご相談は下記の製品情報をご覧ください。

KOGASUN PRESS

3D凍結®で「食」の未来を変える。 技術と品質に絶対の自信をもつKOGASUNが、豊富な経験と専門知識に基づいた有益な情報をお届けします。

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