とうもろこしの魅力は、かじりついた瞬間の「プチッ」とはじける食感と、濃厚な甘みです。 しかし、一般的な冷凍を行うと、水分が抜けて粒の表面が凹んでしまったり(シワ)、解凍後にベチャッとしたりして、採れたての美味しさを維持するのは困難でした。
今回は、28℃の状態から、熱が通りにくい軸(芯)付きのまま3Dフリーザーへ投入し、その品質を検証しました。
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テスト条件と結果

- サンプル名:とうもろこし
- 投入温度:28℃
- 取出温度:-18℃
- 凍結時間:70分
この結果から分かる「3Dフリーザー」3つのメリット

28℃から70分。 軸があるため中心まで凍るには時間がかかりますが、この長時間冷却でも「乾燥させない」ことが、とうもろこしの品質を守る鍵です。
1. 粒の「シワ(凹み)」を防ぎ、パンパンに張った状態をキープ
冷凍とうもろこしで一番の悩みは、粒の水分が飛んで表面が窪んでしまう「シワ」です。見た目が悪いだけでなく、食感も皮が口に残るようになってしまいます。 これは、凍結中に強い風で表面が乾燥してしまうことが原因です。
今回のテストでは、高湿度の冷気で包み込むことで、70分間冷やし続けても粒の水分を奪いません。 解凍しても、一粒一粒がパンパンに張っており、ツヤツヤと輝いています。見た目の鮮度感は、スーパーや通販での売れ行きに直結します。
2. 軸付きでも芯まで凍らせ、鮮度劣化をストップ
とうもろこしの「軸(芯)」は断熱性が高く、中心まで冷気が届くのに時間がかかります。 中途半端な冷凍だと、芯の部分だけ温度が下がらず、内側から変質したり酸っぱい臭いが出たりすることがあります。
3Dフリーザーの立体的な冷気は、太いとうもろこしでもムラなく熱を奪い、確実に芯まで-18℃にします。 収穫・調理後の甘みが一番強い状態で時を止めるため、解凍して温め直せば、まるで畑で採れたてのような濃厚な甘みが蘇ります。
3. 「プチッ」と弾ける食感を再現
冷凍野菜特有の「水っぽさ」や「グニャッとした食感」は、細胞破壊によるものです。 とうもろこしの場合、シャキシャキ感がなくなると魅力が半減してしまいます。
細胞を壊さずに凍結することで、皮のハリと中身のジューシーさが保たれます。 ガブリと食べた時の「プチッ、ジュワッ」という、あの快感。お祭りの屋台や、こだわりの野菜セットに入れても、お客様をガッカリさせない品質です。
なぜ「デモテスト」が必要なのか?
とうもろこしは、加工形態によって凍結時間が大きく変わります。
- 形態:軸付き(一本/ハーフ)か、実だけを削いだカーネルタイプか。
- 加熱:ボイルか、スチームか、焼きとうもろこし(タレ付き)か。
- 品種:スーパースイート種など、糖度が高いほど凍りにくい傾向があります。
「焼き目をつけた状態でも香ばしさは残るか?」「真空パックのままで凍らせたい」 デモテストでは、貴社の商品スペックに合わせて凍結し、「解凍後の粒のハリ」や「甘みの強さ」を実食してご確認いただけます。
まとめ
今回のとうもろこしのテストでは、「28℃から70分かけて、乾燥させずに芯まで凍結」することで、粒のシワを防ぎ、弾ける食感と甘みを維持できることが実証されました。
「北海道の旬の味を、一年中届けたい」「イベント用の在庫を、品質を落とさずにストックしたい」とお考えの農家様、食品メーカー様。 甘さを逃がさない冷凍技術を、ぜひ3Dフリーザーで体感してください。
