【実証テスト】焼きたて88℃から直行!クロワッサンの「サクサク層」と「バターの香り」は守れるか?

クロワッサンのおいしさは、バターと生地が織りなす「層(レイヤー)」にあります。 しかし、一般的な冷凍を行うと、霜が付いて解凍後にベチャッとしたり、乾燥してパラパラと崩れたりして、焼きたて特有の「パリッ・サクッ」とした食感を再現するのは非常に困難でした。

今回は、焼き上げ直後の88℃というアツアツの状態から、一気に急速凍結を行い、その品質を検証しました。

テスト条件と結果

焼き上がったばかりの、一番膨らんでいる状態からのスタートです。

  • サンプル名:クロワッサン(焼成後)
  • 投入温度:88℃(※焼きたて直後)
  • 取出温度:-18℃(中心温度)
  • 凍結時間:47分

この結果から分かる「3Dフリーザー」3つのメリット

88℃から47分。 空気をたっぷり含んだクロワッサンを、形状を保ったまま芯まで凍らせるには、この「47分」という時間が、生地を守るための最適なプロセスとなります。

1. 命である「層」を潰さない!リベイクで蘇るサクサク感

クロワッサンの繊細な層は、強い風圧や急激な温度変化による収縮で簡単に潰れてしまいます。 層が潰れると、食感は「サクサク」ではなく「ガリガリ」や「モサモサ」になってしまいます。

3Dフリーザーの「包み込むような冷気」は、膨らんだ生地を押し潰すことなく、優しく熱を奪います。 幾重にも重なった層の間に氷の膜を作らせないため、解凍・リベイク(焼き直し)した時に、まるで今焼き上がったかのような、ハラハラと崩れる軽い食感が戻ります。

2. 揮発しやすい「バターの香り」を瞬時にロック

「冷めたクロワッサンは香りが弱い」。そう感じたことはありませんか? バターの芳醇な香りは、熱と一緒に空気中に逃げて(揮発して)しまいます。冷めるのを待っている間にも、香りはどんどん失われていくのです。

88℃からダイレクトに凍結できるということは、香りが一番立っている瞬間に閉じ込めることを意味します。 トースターで温めた瞬間、部屋いっぱいに広がるバターの香り。この「香り」こそが、冷凍クロワッサンの商品価値を劇的に高めます。

3. 「冷却スペース」が不要になり、生産効率アップ

通常、焼きたてのパンを冷凍するには、ラックに並べて常温まで冷ます「粗熱取り」の時間と場所が必要です。 しかし、そのまま放置すると湿気を吸ったり、乾燥しすぎたりするリスクがあります。

焼成後、88℃のまま冷凍機へ直行できるため、放冷用のスペースや時間をカットできます。 「焼く→即冷凍→包装」というスムーズな流れが作れるため、狭い厨房でも効率よく大量生産が可能になります。

なぜ「デモテスト」が必要なのか?

クロワッサンは、配合や製法によって冷凍の挙動が変わります。

  • バターの比率:発酵バターたっぷりか、コンパウンドマーガリン使用か。
  • サイズ:ミニクロワッサンか、具材入りのダマンドか。
  • 生地の厚み:層の数(折り込み回数)による火の通りと冷え方の違い。

「中にチョコが入っていても大丈夫か?」「解凍後にシワが寄らないか?」 デモテストでは、貴社のクロワッサンを実際に凍結・解凍し、「断面の層の状態」や「食べた時の鼻に抜ける香り」を厳しくチェックしていただけます。

まとめ

今回のクロワッサンのテストでは、「88℃から47分かけて、形状を崩さずに芯まで凍結」することで、サクサクの層とバターの香りを維持できることが実証されました。

「ホテルの朝食ビュッフェで、常に焼きたての味を出したい」「通販でリピートされる冷凍パンを作りたい」とお考えのベーカリー様、食品メーカー様。 パンの命である「食感」と「香り」を守る技術を、ぜひ3Dフリーザーで体感してください。

仕組みやスペックはカタログで確認できますが、
「貴社の食材での再現性」はテストでしか分かりません。
急速冷却・冷凍テストのご案内。訪問、郵送、来訪テストに対応。

KOGASUN PRESS

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