【実証テスト】ご飯は硬くならない?具材たっぷりの「キンパ」を急速冷凍してみた

寿司や海苔巻きの冷凍販売を検討する際、最大の壁となるのが「お米の老化(白ロウ化)」です。 ご飯は冷やすとデンプンが劣化し、硬くパサパサになってしまいます。「電子レンジで温めても、なんだか芯が残っている気がする…」そんな経験はないでしょうか?

今回は、様々な具材を巻き込み、ごま油で風味付けをした「キンパ」を使用して、ご飯と具材の両立が可能か検証しました。

テスト条件と結果

今回は、巻いてカットした後、常温に置いた状態からのスタートです。

  • サンプル名:キンパ(韓国風海苔巻き・カット済み)
  • 投入温度:24℃(※常温)
  • 取出温度:-18℃(中心温度)
  • 凍結時間:31分

この結果から分かる「3Dフリーザー」3つのメリット

常温から約30分で凍結完了。このタイムは、お米の美味しさを守るための時間をクリアしていると言えます。

1. 「お米の老化」を阻止し、炊きたての粘りをキープ

ご飯(デンプン)が最も劣化するのは、0℃〜4℃付近の温度帯です。 一般的な冷凍庫でゆっくり凍らせると、この温度帯を通過するのに時間がかかり、ご飯がどんどん硬く(白ロウ化)なってしまいます。こうなると、解凍しても元のふっくら感は戻りません。

今回の「31分」というスピードなら、お米が劣化する「魔の温度帯」を一気に駆け抜けることができます。 その結果、解凍後も炊きたてのようなモチモチ感と粘りが維持され、「冷凍とは思えない」品質を実現します。

2. ナムル、お肉、たくあん…「食感のバラつき」を守る

キンパの魅力は、食感の異なる様々な具材が一体になっていることです。 しかし、水分が多い「ほうれん草や人参のナムル」、油分がある「炒めたお肉」、水分の塊である「たくあん」を同時に凍らせるのは至難の業です。通常なら野菜から水が出て、ご飯がベチャベチャになりがちです。

3Dフリーザーの急速凍結は、細胞破壊を最小限に抑えるため、水分の多いナムルからもドリップを抑えられます。 たくあんの「ポリポリ」とした食感もそのまま残るため、食べた時の楽しさが損なわれません。

3. 「常温」から直行できるから、ご飯が不味くならない

実は、お米を冷凍する際、「予冷(冷蔵庫で冷やす)」はNG行為です。冷蔵庫に入れている間にどんどん老化が進んでしまうからです。 かといって、温かいまま冷凍庫に入れると庫内温度が上がってしまいます。

今回のテストのように、24℃(常温)からダイレクトに冷凍機へ投入できる能力は、お米にとってベストな条件です。 「巻く→切る→即冷凍」というフローなら、ご飯が劣化する時間を一切与えず、一番おいしい状態で時を止めることができます。

なぜ「デモテスト」が必要なのか?

「お米」の冷凍は、実は条件によって結果がシビアに変わります。

  • 酢飯 vs ごま油(混ぜご飯):酢飯の方が糖や酢の効果で比較的凍結に強いですが、味付けご飯はパサつきやすい傾向があります。
  • 海苔の状態:風が強すぎると海苔が乾燥して割れたり、剥がれたりします。
  • 容器:トレーに入れてラップをするか、真空パックするかで時間は変わります。

「うちのキンパは具材が多いけど大丈夫か?」「解凍方法はレンジか自然解凍か?」 デモテストでは、貴社の商品スペックに合わせて凍結を行い、最適な解凍方法(レンジアップの時間など)まで含めてご提案します。

まとめ

今回のキンパのテストでは、「常温から31分で急速凍結」することで、ご飯のモチモチ感と野菜のシャキシャキ感を両立できることが実証されました。

「冷凍キンパを通販の目玉商品にしたい」「フードロスを減らすために巻き寿司を冷凍したい」とお考えの食品メーカー様、飲食店様。 難易度の高い「お米」だからこそ、3Dフリーザーの技術力が光ります。ぜひ一度、その違いをお試しください。

仕組みやスペックはカタログで確認できますが、
「貴社の食材での再現性」はテストでしか分かりません。
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