フードロス削減に急速冷却・急速冷凍を活用|廃棄・目減り・品質劣化を防ぐ方法

フードロス削減に急速冷凍機を活用する際は、「余った食品を後から凍らせる」という考え方に加えて、食品ロスが発生する工程全体に目を向けることが大切です。売れ残りや作りすぎ、規格外品、キャンセル、配送中の品質劣化に加え、調理後の自然放冷や乾燥による目減りも、利益に影響するロスになります。

食品ロスを抑えながら販売品質を維持するには、加熱後の急速冷却、必要に応じた急速冷凍、保管、再加熱、販売先までを一連の工程として設計することが重要です。

特に、乾燥、パサつき、ドリップ、冷却ムラ、目減りを抑えたい商品では、急速冷却から急速冷凍までの品質確認がしやすい3Dフリーザーが有効な選択肢になります。

まず結論|フードロス削減は急速冷却と急速冷凍をセットで考える

フードロスを減らす設備として急速冷凍機を検討する場合、最初に見るべきなのは「何を凍らせるか」だけではありません。いつ冷却するか、どの状態で冷凍するか、どの販売先に出すか、再加熱後に商品として成立するかまで決める必要があります。

消費者庁が公表した2023年度の推計では、日本の食品ロス量は年間464万トンで、そのうち食品関連事業者から発生する事業系食品ロスは231万トンです。食品事業者にとって、フードロスは社会課題であると同時に、原材料費、廃棄費、作業時間、売上機会を失う経営課題でもあります。

急速冷凍でロスを減らすには、売れ残りを最後に冷凍するのではなく、商品として品質が高い段階で冷却・冷凍へ移す考え方が必要です。惣菜、弁当、パン、肉料理、魚料理、米飯、農産加工品、規格外原料は、それぞれ冷却のタイミングと冷凍の向き不向きが違います。

急速冷凍機の基本は急速冷凍機とは?仕組み・種類・選び方で、業務用機種の選び方は業務用急速冷凍機の選び方で確認できます。冷却工程まで含めて比較したい場合は、ブラストチラーと急速冷凍機の違いも参考になります。

比較・選定で迷ったら
食品や処理量に合う急速冷凍機を、カタログと導入相談で具体的に確認できます。
仕様・寸法はカタログで確認し、設置可否や機種選定は導入相談で確認できます。

食品事業者のフードロスはどこで発生するか

フードロスは、閉店前に売れ残った商品だけで発生するわけではありません。食品事業では、仕入れ、下処理、調理、冷却、保管、配送、販売、再加熱の各工程でロスが出ます。

作りすぎと売れ残り

飲食店、惣菜店、スーパー、ホテル、社員食堂では、需要を読み違えると作りすぎが起きます。売り切れを避けたい現場ほど多めに仕込みますが、予想より来客が少ない日、天候が悪い日、イベントが外れた日には、調理済みの商品が残ります。

このロスを減らすには、当日売り切る前提から、計画生産と冷凍在庫を組み合わせる運用へ変える必要があります。余ったものを最後に凍らせるのではなく、一定量を最初から冷凍商品、翌日用、別店舗用、EC用に分けると、廃棄を減らしやすくなります。

自然放冷による品質低下と目減り

加熱後の商品を作業台で長く冷ますと、温度が下がるまでの時間が延びます。それだけでなく、商品表面の水分が抜け、パサつき、硬さ、香りの低下、重量変化につながる場合があります。

これは「廃棄していないからロスではない」と見落とされがちです。しかし、同じ100kgを仕込んでも、冷却中の目減りが増えれば販売できる重量が減ります。さらに、見た目や食感が落ちれば値引き、クレーム、リピート低下にもつながります。

通常のエアブラスト冷却で起きる乾燥

エアブラスト式や一般的なブラストチラーは、強い気流で食品の熱を奪います。冷却速度を上げやすい一方で、商品によっては表面乾燥、衣の飛散、冷却ムラ、霜付き、パサつきが出ることがあります。

特に、焼成後のパン、揚げ物、米飯、肉料理、魚惣菜、ソース付き商品、容器入り惣菜では、冷却の速さだけで判断すると失敗します。冷却後の重量、表面状態、再加熱後の食感まで確認してください。

規格外品と未利用原料

農産物や水産物では、味に問題がなくても、形、大きさ、傷、時期、ロットの都合で流通しにくい商品が出ます。規格外野菜、端材、割れ、切り落とし、不揃い品は、そのままでは売りにくくても、カット、加熱、ピューレ、惣菜、冷凍原料に変えることで販売できる場合があります。

ただし、加工後の冷却と冷凍が遅いと、せっかく商品化しても色、食感、離水、香りが落ちます。規格外品を売れる商品に変えるには、加工と冷却・冷凍をセットで設計します。

キャンセルと需要変動

宴会、弁当、仕出し、ホテル、給食、ケータリングでは、予約数の変更や急なキャンセルが起きます。調理後の商品をそのまま抱えると廃棄になりやすく、翌日に回しても品質が落ちる場合があります。

急速冷却機や急速冷凍機を使える体制にしておくと、キャンセル時にすべてを廃棄するのではなく、別日の提供、スタッフ食、冷凍惣菜、法人向け商品へ回せる可能性が出ます。

急速冷却がフードロス削減で重要な理由

フードロス対策の記事では、急速冷凍ばかりが語られがちです。しかし、食品の品質は凍る前の冷却工程でも大きく変わります。加熱後、焼成後、炊飯後、揚げ上げ後の商品では、冷却の失敗がそのままロスになります。

冷却が遅いと品質が落ちやすい

加熱した食品は、冷めるまでの時間が長いほど表面から水分が抜けやすくなります。パンならパサつきや硬さ、米飯なら粒の乾き、肉料理なら肉汁の流出、魚料理なら身の締まりや臭い、惣菜なら衣のしなりや油の戻りが問題になります。

食品衛生の面でも、厚生労働省の大量調理施設衛生管理マニュアルでは、加熱調理後に食品を冷却する場合、食中毒菌が増えやすい温度帯の時間を短くする考え方が示されています。すべての業態に同じ数値を一律で当てはめるのではなく、自社のHACCPや衛生管理計画に合わせて、冷却開始時間、中心温度、記録方法を決めます。

冷却中の目減りは利益を削る

フードロスは、廃棄だけではありません。調理後の目減り、乾燥、ドリップ、離水で販売重量が減ることもロスです。肉、魚、惣菜、パン、米飯では、数%の重量差でも、月間・年間で見ると利益に影響します。

急速冷却の目的は、温度を早く下げることだけではありません。販売できる重量、食感、見た目、再加熱後の状態を守ることまで含めて考えます。

ラック台車に商品を並べ、厨房やバックヤードで時間をかけて粗熱を取る運用は、フードロスの見落としやすい原因です。台車の待機場所が必要になり、次の調理、包装、洗浄、出荷の作業スペースを圧迫します。さらに、冷却待ちの間に表面乾燥、目減り、パサつき、ドリップ、結露が進む商品もあるため、廃棄削減だけでなく利益改善の面でも急速冷却設備、または急速冷却から急速冷凍まで使える設備を検討する意味があります。

冷却だけで止める商品と冷凍まで進める商品を分ける

商品によっては、急速冷却までで十分な場合があります。当日配送、翌日販売、チルド惣菜、ホテル朝食、給食、弁当の一部は、冷却後に冷蔵保管する運用が合うことがあります。

一方で、需要変動が大きい商品、ECやギフトに回したい商品、多店舗へ配送したい商品、賞味期限を伸ばしたい商品は、急速冷却後に急速冷凍まで進める方が扱いやすくなります。

加熱後に急速冷却してチルド保管する運用は、一般にクックチルと呼ばれます。短期提供や翌日以降の提供を考える場合は、クックチル導入で厨房が変わる!最新調理方式を解説も確認してください。

加熱後に急速冷凍して冷凍保管し、必要な日に解凍・再加熱する運用はクックフリーズです。長期保存、セントラルキッチン、遠隔配送、備蓄、EC展開を考える場合は、クックフリーズとは?導入メリットと衛生管理のコツが参考になります。冷却で止めるか冷凍まで進めるか迷う場合は、クックチル・フリーズ・サーブの違いで全体像を整理できます。

3Dフリーザーは、急速冷却と急速冷凍の両方を同じ設備で確認しやすいため、冷却で止める商品と冷凍まで進める商品を分けたい現場に向いています。

急速冷凍がフードロス削減につながる5つの場面

急速冷凍は、単なる保存ではなく、廃棄を売上へ変える工程です。特に食品事業者では、次の5つの場面で効果が出やすくなります。

急速冷凍で作りすぎ、規格外品、欠品、EC展開を改善する5つの場面

1. 作りすぎを計画在庫に変える

毎日作って毎日売り切る運用は、需要予測が外れるとすぐ廃棄につながります。急速冷凍機を使うと、仕込みの一部を冷凍在庫に分けられます。

惣菜、弁当主菜、肉料理、魚料理、ソース、煮込み、パン、菓子は、商品ごとに冷却・冷凍・再加熱条件を決めておくと、ピーク時の作業量を減らしながら欠品と廃棄を抑えやすくなります。

2. 規格外品を冷凍原料やPB商品に変える

規格外野菜、端材、切り落とし、割れ、形の不揃いな商品は、加工して冷凍すれば新しい販売先を作れます。カット野菜、冷凍フルーツ、スープベース、ソース、惣菜原料、冷凍ミールキット、PB商品などに展開できます。

農産加工や6次産業化では、収穫期に集中する原料をそのまま売り切るのではなく、加工後に急速冷却・急速冷凍して、年間販売できる商品に変える考え方が有効です。

3. 売れ残りを値引き前提から商品化へ変える

売れ残りを閉店前に値引きするだけでは、利益率が下がります。冷凍に向く商品をあらかじめ選び、売場用、冷凍用、翌日用に分けておけば、値引きや廃棄に頼りにくくなります。

スーパーや惣菜店では、揚げ物、煮物、焼き魚、ハンバーグ、唐揚げ、米飯、ソース付き惣菜を、冷凍惣菜、冷凍弁当、冷凍PB、EC商品として展開できる場合があります。

4. 欠品を防いで売上機会を守る

フードロスを恐れて生産量を絞りすぎると、今度は欠品が増えます。欠品は廃棄ではありませんが、売上機会を失うロスです。

急速冷凍した在庫を持てば、売れ筋商品を欠品しにくくなります。天候、イベント、予約変更、急な来客増にも対応しやすくなり、作りすぎと欠品の両方を抑えやすくなります。

5. EC・ギフト・卸販売へ販路を広げる

急速冷凍機を使うと、店頭販売だけだった商品を、EC、ギフト、法人向け卸、ふるさと納税、多店舗展開へ広げられます。販売先が増えると、店頭で売り切れなかった商品や旬の原料を、別の売り方へ回しやすくなります。

冷凍食品の通販を検討する場合は、冷凍食品のEC・通販を成功させるポイントも確認してください。商品設計、包装、表示、配送、再加熱説明まで決めることで、単なる保存ではなく販路拡大につなげられます。

3Dフリーザーがおすすめなフードロス対策商品

フードロス削減では、どの商品を冷却・冷凍するかが重要です。乾燥、目減り、ドリップ、冷却ムラが起きる商品ほど、設備の違いが利益と品質に出ます。

惣菜・弁当・中食商品

惣菜、弁当、HMR商品では、揚げ物、焼き魚、肉惣菜、米飯、副菜、ソース付き商品を扱います。自然放冷が長いと、衣がしなり、米飯が乾き、肉や魚の水分が抜ける場合があります。

3Dフリーザーは、容器入り、トレー入り、未包装、袋入りを実際の商品で試しやすいため、冷却だけで止める商品と冷凍まで進める商品を分けたい中食現場に向いています。惣菜全体の考え方は、惣菜・調理済み食品の急速冷凍活用も参考になります。

パン・菓子・焼成品

パンや菓子は、焼成後の冷却で品質が変わります。熱いまま包装すると結露しやすく、長く置きすぎると乾燥やパサつきが進みます。エアブラスト式で冷却する場合も、表面乾燥や粉落ち、リベイク後の食感を見てください。

焼成後パン、半焼成パン、冷凍生地、菓子パン、サンドイッチ、冷凍パンギフトでは、急速冷却から急速冷凍まで一連で確認できる3Dフリーザーがおすすめです。

肉料理・魚料理

肉や魚は、ドリップ、身崩れ、乾燥、再加熱後の硬さが評価に直結します。ローストビーフ、焼き魚、煮魚、ハンバーグ、唐揚げ、魚フライ、刺身用加工品は、冷凍直後だけでなく、解凍後、再加熱後、盛り付け後まで確認します。

ドリップの考え方は、冷凍・解凍時のドリップ原因と対策で詳しく整理しています。フードロス対策でも、ドリップを抑えることは歩留まりと販売品質の両方に関わります。

米飯・ソース・煮込み

米飯は、冷却中の乾き、解凍後の硬さ、再加熱後の粒感を見ます。ソースや煮込みは、油分離、離水、具材の崩れ、粘度の変化が問題になります。

大量調理、社員食堂、給食、ホテル、セントラルキッチンでは、米飯、カレー、シチュー、煮込み、ソースを冷却・冷凍できると、仕込みの平準化と廃棄削減につながります。

規格外農産物・水産物

規格外の野菜や果物、水産物は、カット、加熱、ピューレ、惣菜、下処理済み原料にして冷凍すると、原料ロスを売上に変えやすくなります。

農産加工では、収穫後すぐに処理できる量と冷却・冷凍できる量を合わせて考えます。冷凍前に時間が空くと、色、香り、食感が落ちる場合があります。

比較・選定で迷ったら
食品や処理量に合う急速冷凍機を、カタログと導入相談で具体的に確認できます。
仕様・寸法はカタログで確認し、設置可否や機種選定は導入相談で確認できます。

エアブラスト式・リキッドフリーザーと比較するときの注意点

急速冷凍機は、方式ごとに向いている商品と注意点が違います。フードロス削減では、凍結スピードだけでなく、冷却工程、乾燥、包装条件、商品切替、歩留まり、ランニングコストまで見ます。

比較項目エアブラスト式リキッドフリーザー3Dフリーザーで確認したい点
急速冷却冷却に使いやすいが乾いた気流による乾燥を見る冷却だけの工程には使いにくい急速冷却から急速冷凍まで一連で確認する
乾燥・目減り商品によって表面乾燥や重量変化が出る包装で乾燥は避けやすい高湿度3D冷気でパサつき、重量変化、表面状態を見る
包装条件未包装でも投入しやすいが乾燥対策が必要実務では防水包装・密封包装が前提になりやすい未包装、袋入り、トレー入り、容器入りを比べる
出来上がり直後の処理未包装のまま入れやすいが乾燥を見る包装作業が必要になり、すぐ投入しにくい出来上がり直後の急速冷却から冷凍移行まで見る
多品目対応汎用性は高いが冷却ムラを見る液管理と商品切替の手間が出る場合がある惣菜、パン、肉、魚、米飯、ソースを同じ現場で試す
ランニングコスト電気代、霜付き、デフロスト停止、清掃時間を見る電気代、液管理、包装資材、拭き取り作業を見る歩留まり、作業性、停止時間まで含めて判断する
販売品質再加熱後のパサつきや冷凍焼けに注意包装内の水分移行や袋の破損に注意冷凍直後だけでなく解凍後、再加熱後、販売時で判断する

リキッドフリーザーは、包装済みの商品を短時間で凍結しやすい場面があります。一方で、実務では防水包装や密封包装が前提になりやすく、出来上がった惣菜、パン、米飯、揚げ物、容器入り商品を未包装のまますぐ冷却・冷凍する運用には向きにくい点があります。包装を待つ時間が長くなると、自然放冷による乾燥、目減り、パサつき、品質低下が起きる場合があります。

そのため、リキッドフリーザーを比較する場合は、凍結スピードだけでなく、包装作業、包装前の冷却、袋の破損、液管理、商品切替、作業動線、包装資材や清掃時間まで含めて判断してください。

エアブラスト式は汎用性がありますが、フードロス削減では乾燥と目減りを見落とさないでください。乾燥で販売重量や食感が落ちる商品では、3Dフリーザーがおすすめです。ショックフリーザーや瞬間冷凍機という名称で比較している場合は、ショックフリーザーとは?瞬間冷凍機とは?も確認すると、呼び方と方式の違いを整理しやすくなります。

自社商品で確認したい方へ
カタログだけで判断しにくい仕上がりは、実際の食材で凍結テストできます。
乾燥・ドリップ・形崩れ・解凍後の品質など、導入前に自社商品の状態で確認できます。

業態別のフードロス削減アイデア

同じ急速冷凍機でも、業態によって使い方は変わります。フードロス削減を目的にする場合は、現場のロス発生場所と販売先をセットで考えます。

スーパー・惣菜店

スーパーや惣菜店では、揚げ物、焼き魚、煮物、弁当主菜、米飯、冷凍PBが候補になります。売場で売り切れなかった商品を最後に冷凍するより、最初から冷凍用ロットを分ける方が品質を保ちやすくなります。

冷凍惣菜、冷凍弁当、冷凍PB、EC、ギフト、法人向け卸まで広げると、単なる廃棄削減ではなく売上アップにつながります。

飲食店・ホテル・旅館

飲食店、ホテル、旅館では、仕込みの平準化、宴会キャンセル、朝食ビュッフェ、コース料理、テイクアウト、通販商品に急速冷却機・急速冷凍機を活用できます。

ローストビーフ、魚料理、煮込み、ソース、パン、デザートは、ピーク時の提供品質を守りながら、余剰を冷凍商品へ回しやすい品目です。

セントラルキッチン・多店舗展開

セントラルキッチンでは、作りすぎの廃棄だけでなく、店舗ごとの品質差、配送中の劣化、欠品もロスになります。急速冷却機・急速冷凍機を使うと、同じ品質の商品を複数店舗へ届けやすくなります。

複数店舗へ展開する場合は、セントラルキッチンに急速冷凍機を導入するポイントも確認してください。

農業・水産・6次産業化

農産物や水産物は、収穫期、漁獲時期、相場、規格でロスが出ます。加工して急速冷凍できれば、旬の原料を冷凍原料、冷凍惣菜、冷凍フルーツ、ふるさと納税、EC、業務用卸へ展開しやすくなります。

農産加工の急速冷凍は、農産物加工に急速冷凍機を導入するポイントも参考になります。

導入前に決めること

フードロス削減を目的に急速冷凍機を入れる場合は、設備を選ぶ前に商品と運用を決めます。ここが曖昧だと、導入後に「冷凍はできるが売れる商品にならない」という状態になります。

フードロスの発生場所は、工場、店舗、バックヤード、セントラルキッチン、農産加工場で違います。標準機のサイズや処理量が合わない場合でも、設置スペース、処理量、投入方法、冷却専用か冷凍まで行うかを整理すれば、オーダーメイドで検討できる場合があります。KOGASUNでは、製品だけでなく現場条件に合わせた設備相談も可能です。

どのロスを減らすか

売れ残り、作りすぎ、規格外品、キャンセル、配送中の劣化、冷却中の目減り、欠品のどれを減らしたいのかを決めます。目的が違えば、対象商品、冷却温度、凍結量、包装、販売先も変わります。

どの商品を冷却で止めるか

チルド販売、翌日販売、当日配送、給食、ホテル朝食では、急速冷却で止める商品が出ます。冷却だけで品質が保てる商品と、冷凍まで進める商品を分けてください。

急速冷却機やブラストチラーの基本は、ブラストチラーとは?業務用の仕組み・選び方で確認できます。

どの商品を冷凍在庫にするか

EC、ギフト、PB、卸、多店舗配送、繁忙期用のストックは、急速冷凍まで進める候補です。冷凍在庫にする商品は、解凍後、再加熱後、販売時の品質まで確認します。

包装と表示をどうするか

冷凍食品として販売する場合は、包装、表示、賞味期限、保存温度、再加熱方法、配送条件を決める必要があります。包装の基本は急速冷凍食品の包装方法で、賞味期限の考え方は急速冷凍食品の賞味期限設定で確認できます。

冷却・凍結テストで見るべき項目

フードロス削減では、カタログ上の温度や凍結時間だけで判断しないでください。実際の商品で、冷却前、急速冷却後、冷凍直後、解凍後、再加熱後、販売時まで見ます。

確認項目見る内容
冷却前商品温度、重量、厚み、包装、表面状態
急速冷却後中心温度、表面乾燥、目減り、結露、香り
凍結中冷却ムラ、霜付き、形崩れ、重なり、投入量
冷凍直後色、表面状態、袋内ドリップ、重量変化
解凍後離水、パサつき、食感、香り、見た目
再加熱後ドリップ、ソース分離、衣、米飯の食感、提供温度
販売時容器、ラベル、配送後の状態、再加熱説明

KOGASUNでは、実際の商品を使った凍結テスト・デモを相談できます。フードロス削減を目的にする場合は、廃棄しやすい商品だけでなく、売上アップにつなげたい商品、PB化したい商品、ECに出したい商品も一緒に試すと判断しやすくなります。

フードロス削減とあわせて確認したいページ

急速冷凍機とは?仕組み・種類・選び方では、急速冷凍機の基本を確認できます。

業務用急速冷凍機の選び方では、処理量、方式、費用、導入前チェックを確認できます。

ブラストチラーと急速冷凍機の違いでは、急速冷却と急速冷凍の役割を整理できます。

クックチル導入で厨房が変わる!最新調理方式を解説では、加熱後に急速冷却してチルド保管する運用を確認できます。

クックフリーズとは?導入メリットと衛生管理のコツでは、加熱後に急速冷凍して冷凍保管・再加熱提供する運用を確認できます。

クックチル・フリーズ・サーブの違いでは、短期提供、長期保存、出来たて提供の使い分けを確認できます。

惣菜・調理済み食品の急速冷凍活用では、惣菜や中食商品の計画生産を確認できます。

冷凍食品のEC・通販を成功させるポイントでは、冷凍商品を店頭以外の売上へつなげる方法を確認できます。

3Dフリーザーの特徴では、高湿度3D冷気による乾燥抑制と均一な冷却・凍結の考え方を確認できます。

フードロス削減と急速冷凍に関するよくある質問

Q. 急速冷凍すれば売れ残りはすべて再販売できますか?

A. すべて再販売できるわけではありません。冷凍前の品質、販売形態、表示、賞味期限、再加熱後の品質を確認する必要があります。閉店前まで長く陳列した商品を後から冷凍するより、最初から冷凍用ロットを分ける方が品質を保ちやすくなります。

Q. フードロス削減では急速冷却も必要ですか?

A. 加熱後、焼成後、炊飯後の商品では急速冷却も大切です。自然放冷が長いと、表面乾燥、パサつき、目減り、品質低下が起きる場合があります。冷却で止める商品と、冷却後に冷凍まで進める商品を分けて設計してください。

Q. ブラストチラーと急速冷凍機はどちらを選べばよいですか?

A. 冷却だけが目的ならブラストチラーが候補になります。冷却後に冷凍在庫、EC、PB、卸販売まで進めたい場合は、急速冷却と急速冷凍を一連で確認できる設備が向いています。商品ごとに冷却で止めるか、冷凍まで進めるかを決めてください。

Q. クックチルとクックフリーズはどう使い分けますか?

A. 数日以内の提供やチルド配送が中心ならクックチル、長期保存、遠隔配送、備蓄、EC、PB商品化まで考えるならクックフリーズが向いています。現場では、商品ごとに冷却で止めるものと冷凍まで進めるものを分けると運用しやすくなります。

Q. エアブラスト式でもフードロス削減はできますか?

A. 商品によってはできます。ただし、乾いた気流による表面乾燥、重量変化、冷却ムラ、再加熱後のパサつきを確認してください。乾燥や目減りが売価に響く商品では、3Dフリーザーがおすすめです。

Q. 3Dフリーザーはどのようなフードロス対策に向いていますか?

A. 惣菜、弁当、パン、肉料理、魚料理、米飯、ソース、規格外原料など、乾燥、ドリップ、目減り、冷却ムラを抑えたい商品に向いています。急速冷却から急速冷凍まで同じ商品で確認しやすいため、冷却止め商品と冷凍商品を分けたい現場にもおすすめです。

Q. リキッドフリーザーは出来上がった料理をすぐ冷凍できますか?

A. 包装済みの商品なら候補になりますが、リキッドフリーザーは防水包装や密封包装が前提になりやすい方式です。出来上がり直後の未包装商品をすぐ冷却・冷凍したい場合は、包装待ちの間に自然放冷、乾燥、目減りが起きないかを確認してください。

Q. 規格外野菜や端材も急速冷凍で商品化できますか?

A. 商品設計が合えば可能です。カット、加熱、ピューレ、惣菜、冷凍原料、ミールキット、PB商品などに展開できます。ただし、加工後の冷却や冷凍が遅いと色、香り、食感が落ちる場合があるため、実際の商品でテストしてください。

Q. 冷凍食品として販売する場合、設備だけ決めればよいですか?

A. 設備だけでは不十分です。包装、表示、賞味期限、保存温度、配送、再加熱方法、クレーム時の対応まで決めます。特にECやギフトでは、購入者が迷わず再加熱できる説明も商品品質の一部です。

Q. 冷却・凍結テストでは何を持ち込めばよいですか?

A. 廃棄しやすい商品、冷凍販売したい商品、PB化したい商品、ECに出したい商品を、実際の包装や容器に近い状態で持ち込むのがおすすめです。冷却前後の重量、中心温度、表面状態、解凍後、再加熱後まで確認してください。

フードロス削減に急速冷却・急速冷凍を活用するまとめ

フードロス削減は、売れ残りを後から凍らせるだけでは十分ではありません。作りすぎ、規格外品、キャンセル、欠品、自然放冷による目減り、通常のエアブラスト冷却による乾燥まで含めて、どこでロスが出ているかを分けて見る必要があります。

急速冷却は、衛生管理だけでなく、歩留まり、食感、香り、再加熱後の品質を守る工程です。急速冷凍は、廃棄を減らしながら、冷凍惣菜、冷凍弁当、PB商品、EC、ギフト、卸販売へ広げるための工程です。

乾燥、パサつき、目減り、ドリップ、冷却ムラが課題になっている食品事業者には、3Dフリーザーがおすすめです。急速冷却から急速冷凍まで一連で確認すると、廃棄削減だけでなく、売上アップと利益改善につながる商品設計を進めやすくなります。

参考情報:

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