【実証テスト】パンがベチャッとしない!具だくさんの「ホットサンド」を急速冷凍

ホットサンドの魅力は、香ばしく焼けたパンのサクサク感と、中の熱々具材のコントラストです。 しかし、一般的な冷凍を行うと、凍るまでの長い時間に具材(ソースや野菜)の水分がパンに染み込んでしまいます。これでは、解凍して温め直しても「濡れたパン」のような食感になり、商品価値がなくなってしまいます。

今回は、焼き立ての温かさが残る40℃の状態から3Dフリーザーに投入し、パンのサクサク感を維持できるか検証しました。

テスト条件と結果

焼き上げてカットし、ほんのり温かい状態からのスタートです。

  • サンプル名:ホットサンド(ハムチーズ・野菜入りなど)
  • 投入温度:40℃(※粗熱が取れた状態)
  • 取出温度:-18℃(中心温度)
  • 凍結時間:58分

この結果から分かる「3Dフリーザー」3つのメリット

40℃から58分。 厚みのあるサンドイッチを芯まで凍らせるには必要な時間ですが、このプロセスの質が、解凍後の食感を左右します。

1. パンへの「水分移行」を阻止し、メリハリのある食感に

ホットサンド冷凍の最大の失敗要因は、具材の水分がパンに移ってしまうことです。 緩慢冷凍(通常の冷凍)では、水分が移動する時間が長いため、パンがふやけてしまいます。

今回のテストでは、具材とパンが馴染んでしまう前に凍結させています。 水分がパンに染み込む前に固定されるため、解凍・リベイク(焼き直し)した際、パンは「カリッ」と、中の具材は「ジューシー」なまま。 作りたてのあの食感のコントラストが見事に再現されます。

2. トーストしたパンを「乾燥」から守る

一度焼いた(トーストした)パンは水分が少なくなっており、冷凍庫の風に当たるとさらに乾燥が進んでしまいます。 乾燥しすぎたホットサンドは、温めると「サクサク」を通り越して「ガリガリ」「カチカチ」になり、口の中を怪我しそうなほど硬くなってしまいます。

3Dフリーザーの「高湿度冷気」は、58分間冷却してもパンの水分を奪いすぎません。 適度な水分が残っているため、解凍後は歯切れの良い、心地よいクリスピー感が楽しめます。

3. 「40℃投入」で、菌が繁殖しやすい温度帯をパス

調理パンであるホットサンドは、具材の種類によっては傷みやすく、特に40℃前後は菌が活発になる温度帯です。 自然放冷で常温まで下がるのを待っていると、衛生リスクが高まるだけでなく、パンが湿気てしまいます。

温かい状態から強制的に冷凍サイクルに入れることで、菌のリスクを最小限に抑え、かつパンが湿気る前に凍結工程に入れます。 衛生管理と品質保持を同時にクリアできるため、通販や卸売り用として自信を持って出荷できます。

なぜ「デモテスト」が必要なのか?

ホットサンドは、中身の具材によって冷凍の難易度が大きく変わります。

  • 水分の多い具材:トマトソース、カレー、煮卵など。
  • 油分の多い具材:チーズたっぷり、揚げ物(カツサンド)など。
  • パンの厚み:8枚切りか、6枚切りか、耳付きか。

「とろけるチーズが分離しないか?」「フルーツサンド(甘い系)でもクリームがダレないか?」 デモテストでは、貴社のオリジナルメニューを実際に凍結し、「レンジで温めた時のパンの状態」や「具材の再現性」を厳しくチェックしていただけます。

まとめ

今回のホットサンドのテストでは、「40℃から58分かけて、乾燥させずに芯まで凍結」することで、パンへの水分移行を防ぎ、焼きたてのサクサク感を維持できることが実証されました。

「カフェの看板メニューを冷凍販売したい」「モーニング用のロスをなくしたい」とお考えの飲食店様、パン製造業者様。 パンと具材、両方を守る冷凍技術を、ぜひ3Dフリーザーで体感してください。

仕組みやスペックはカタログで確認できますが、
「貴社の食材での再現性」はテストでしか分かりません。
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